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2019-12-28 更新
モトーラ世理奈、西島秀俊、西田敏行、三浦友和、諏訪敦彦監督
諏訪敦彦監督最新作『風の電話』の完成披露試写会が実施され、キャストが大集合! モトーラ世理奈、西島秀俊、西田敏行、三浦友和の豪華キャスト陣と諏訪敦彦監督がイベントに登壇した。お互いの第一印象や、『風の電話』の撮影秘話を存分に語った。
鑑賞前の観客の拍手に包まれ、モトーラ世理奈、西島秀俊、西田敏行、三浦友和の豪華キャスト陣と、諏訪敦彦監督が登壇した。
初めに、主人公のハルを演じたモトーラ世理奈は「来てくださってありがとうございます」と感謝の気持ちを述べた。それに続き、「この作品に参加できたことに感謝しております」(西島)、「素敵な作品に参加できてよかった。ハルと心の旅してください。いろいろなこと感じてください」(西田)、「とても素敵な作品です。感動しながら観てください」(三浦)、「久しぶりの日本での撮影で不安もあったのですが、素晴らしい俳優と素晴らしい体験ができた」(監督)と会場へ集まった観客たちへの感謝と、本作への熱い思いを語った。
本作の主演をオーディションでもぎとったモトーラ。オーディションを受けた際のことを思い浮かべ、「最初に台本をいただいたとき、読むのが辛かった。家族を失ってしまう話は、一番苦手な話で、オーディションにも行きたくなかった」と告白した。そんなモトーラに対し、監督は「最初、監督が怖かったんだもんね(笑)?」とモトーラの自分に対する第一印象を自虐的に話し、会場の笑いを誘った。
ここで諏訪監督の、決まった台本のない即興芝居という演出に関しての話題に。(*実際の撮影現場では台本の大筋の設定は残しつつ即興芝居、演出で撮影された)モトーラは、「ハルのいる場所や誰といるのか、いろいろなものを感じながら演じることができました。台本がなく、やりやすかった。自然にできたと思う」と、即興芝居が自身に合っていたことを明かした。
『2/デュオ』以来の23年ぶりの諏訪組への参加となった西島は、「映画の撮り方が決まっている中で、諏訪監督との当時の撮影を振り返り、現場で生み出す新しいやり方は感動的だった。23年たっても変わらない」と明かした。
三浦も本作が『M/OTHER』以来の諏訪組への参加。「諏訪監督の映画は、台本がないのに台本があるように感じられるのがすごい」と改めて監督の演出に感銘を受けた様子をうかがわせた。
諏訪の監督作品に初めての参加となる西田に対し、監督は「ほとんど打ち合わせなしで、『よーいスタート』という前に芝居が始まってしまった。全部使いたいくらい素晴らしかった」と編集したくないと思うほど、西田の演技に感動したことを明かした。それに対して西田は「競馬でいうとパドックからすぐはみだしたい馬状態でした。自分自身でこれから何を演じるんだろう、即興で演奏するような、楽しかったですよ」と、目を細めた。また、「福島県民が一様にして思っていることですが、原発の事故が心の大きな痛みになっている。それを見過ごすことはできないし、ハルの心の旅も完結できない。あえて一生懸命原発のこと話しました」と、監督から話題にあがったシーンの撮影時を振り返り、自身の地元でもある福島への想いを吐露した。
また、モトーラとの初共演について聞かれると、「嘘をつかない女性、カメラの前だと何かしないとならないと思うけれども、今感じたこと、自分が今信じられることを言葉にする方。天才的で稀有な女優」(西島)、「何も語らないのに伝わる。それがすごい」(三浦)、「人生3周くらいしてるんじゃないかと、思うくらい目と目があえば見透かされそうな恐怖と感動の入り混じる、不思議な感覚になりました。すごい表現者が出てきたなと。彼女のいろいろな作品が見てみたい」(西田)と、日本を代表する名優たちが大絶賛。横で聞いていたモトーラは、恐縮しつつも照れ笑いを浮かべた。
続いて、モトーラと監督が、舞台となった岩手県大槌町を訪れ実施された先行上映試写会について、監督は、「撮影でお世話になった公民館での上映で、上映前はすごい緊張しました。映画は、観客にどのように見られるかが大切。観客に『(『風の電話』を観て)一人じゃないと感じた』と感想をもらって。それが一番印象に残っています」と地元の方との交流を振り返った。それに続いてモトーラは「観終わった後に感想を聞けてすごく嬉しかった」と、本作が地元の方に受け入れてもらえた嬉しい心境を明かした。
最後に、モトーラは「来てくださってありがとうございます。ハルと一緒に旅を楽しんでください!」と締め、大盛況の中イベントは幕を閉じた。
(オフィシャル素材提供)
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