2020-01-22 更新
2011年に、岩手県、大槌町在住のガーデンデザイナー・佐々木格氏が自宅の庭に設置した<風の電話>。死別した従兄弟ともう一度話したいという思いから誕生したその電話は、「天国に繋がる電話」として人々に広まり、東日本大震災以降、3万人を超える人々がこの場所を訪れている。この電話をモチーフにした諏訪敦彦監督最新作『風の電話』の第70回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門への正式招待が決定した!
ジェネレーション部門は、本作が招待された「Generation 14plus」と「Generation Kplus」という2つのコンペで構成されており、発掘作品や若者が出演する作品を対象としたもの。
ベルリン国際映画祭では本作の選出理由を「主人公の若い女性の視点から、まだ過去とは言えない日本社会のトラウマとその風景を幅広いキャラクターとストーリーで、繊細かつエモーショナルに描いたロードムービーです。これは、映画だからできる素晴らしい作品だと思っています。このことを、我々は、ぜひベルリンで称えたい」と述べている。諏訪監督作品で、同部門の選出は、2009年の『ユキとニナ』以来2度目となる。
諏訪監督は、この度の招待について「伝統あるベルリン映画祭に、『風の電話』のささやかな祈りが届いたことに感動しています。ジェネレーション部門は『ユキとニナ』以来10年ぶりの参加となりますが、青少年たちの熱気に包まれた素晴らしい体験をしたことを覚えています。日本人の少女ハルの心が、ヨーロッパを生きる彼らとどのような出会いを生むのかを想像して興奮しています」とコメント。
本作は、第70回ベルリン国際映画祭(現地時間2月20日~3月1日までの11日間開催)に、諏訪敦彦監督が記者会見およびレッドカーペットに登壇予定となっている。
(オフィシャル素材提供)
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