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舞台挨拶・イベント

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『さよならくちびる』大ヒットイベント

2019-06-16 更新

小松菜奈・門脇 麦、成田 凌

さよならくちびるkuchibiru 配給:ギャガ
大ヒット公開中!
© 2019「さよならくちびる」製作委員会

 小松菜奈・門脇 麦をダブル主演に迎え、更に成田 凌と今の映画界最旬キャストで贈る青春音楽映画『さよならくちびる』。公開後の反響を受け、この度、付き人のシマを演じる成田 凌、劇中衣装を手掛けたスタイリストの伊賀大介、そしてメガホンを取った塩田明彦監督が登壇し、舞台挨拶が行われた。


 上映後、会場に集まった観客の温かい拍手の中、ゲストの三人が姿を現し一言ずつ挨拶すると、舞台挨拶がスタート。

 今回、本作では舞台挨拶初登壇となるのは、劇中衣装を手掛けたスタイリストの伊賀大介。これまで『ジョゼと虎と魚たち』(03)を始め、『モテキ』(11)、『舟を編む』(13)、『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(16)など、名だたるヒット作のスタリングを手掛けてきているが、塩田監督をタッグを組むのは本作が初となる。伊賀は元々塩田監督のファンだったといい、「二十歳くらいの時に『害虫』を見て、ナンバーガールも好きで、邦画も好きで。『害虫』を観たときに、こんなに面白い映画があるんだと感動して。いつかご一緒したいと思っていたので実現して良かったですし、やりたいことをやらせていただいたので、嬉しかったですね」と想いを熱弁。さらに本作の劇中衣装を手掛けるにあたり、「今映画を観てくださったみなさんと同じ世界に住んでいて、作り事ではありつつも、伝えたいメッセージや世界は繋がっているんだよ、ということを描きたかった」といい、“実在感”を意識しスタイリングしたと語る。そんな伊賀によるスタイリングについて、成田や監督も口を揃えて絶賛! 監督は「その人の生活が見える衣装であること、そして俳優に似合っていること。そこが結構マッチングするのは難しかったりするのですが、伊賀さんは絶妙なところをついてくれました」と感謝の言葉を述べ、成田も「役に馴染んでいるのはもちろんですが、そういうふうに生きているんだなと分かるような衣装で。なかなか衣装合わせでテンションあがることはないんですが、今回はすごく楽しかったのを覚えてますね」と振り返った。

 そう語る成田と伊賀は、意外にも本作が初共演だったという。「成田さんのことはもちろん元々知っていたのですが、すごく色っぽかったですよね。シマは元ホストで、元バンドマンで、裏がありつつ、“諦め”が衣装に出てくるような服装にしたいなと思っていたので。成田くんが着るとそれが立体的になりますよね。現場を見に行ったときに、バッチリだなと」と太鼓判を押した。そんな成田について監督も、「良い意味で軽そうな感じがするけれど、意外にも真面目で真剣な一面もあって。それって、役者にとってものすごく重要なんですよね。僕が成田くんに最初に伝えたのは、30歳に見えるような“年上感”を出して欲しいと伝えました。映画を観た皆さんは分かると思いますが、本当にそう見えるんですよね。気楽に見えるけど、やることはちゃんとやってくれるカッコよさがある俳優です」と、監督目線で魅力を分析する場面も。


kuchibiru

 そしてイベントの中盤では、観客からの“ティーチイン”を実施! 今回が8回目の鑑賞という観客の姿も見られる中、まずは女性客から、「台詞が少ない映画だなと思ったんですが、特に『ありがとう』という言葉が一回しか出ていなくて。一度だけレオがスタジオのスタッフさんにお礼を言うシーンがあるのですが、『ありがとう』という言葉について、何か特別な演出などはあったのでしょうか?」という鋭い質問が。監督も「素晴らしい質問ですね!」と思わず笑顔に。「ちゃんと理由があるんです。『ありがとう』という台詞はあまり入れないようにしていました。最後のライブが行われる函館の夜で、無言で今日のセットリストについてハルとレオが離した後に、ボソッとハルにレオがお礼を言うシーンがあるんですが、編集で切っているんですね。スタッフに向かってお礼を伝えるシーンも、シナリオにはなく、その場の雰囲気でレオが発した言葉で。本作の登場人物は、謝らないし、お礼も言わない。けれども、喧嘩しても必ず和解出来るという、三人の関係性が想像できるように、そう工夫していました」と、監督でしか話せない裏話を明かすと、成田も思わず「すごい感動した! ティーチインっぽい!」と興奮した様子を見せ、会場を盛り上げていた。

 今後は別の女性客から、「今だから言えるウラ話はありますか?」という質問が。成田が「僕はギターの演奏について、もっと簡単にしてくださいと伝えたら、もっと難しくなって(楽譜が)戻ってきました。こんなに優しいお顔をされている監督ですが、心は燃えたぎっているようで……(笑)」と冗談交じりに明かすと、監督は「俳優さんたちは常に忙しいので、自由にギターの練習も出来ない状況で。その中でも一生懸命練習してくれていたのですが、どうしても追いつかないと音楽チームから連絡があって、アレンジを一度変えたのですが、それを聞いたとき、『これじゃないな』と思って(笑)」と仲睦まじいやり取りを見せる場面も。さらに成田は、映画『スマホを落としただけなのに』の撮影期間中にギターの特訓をしていたといい、「その時演じていたのが殺人鬼の役だったんですが、長いロン毛で真っ白な衣装を着てギターの練習をしていて……すごい周りの方も怖かったと思います(笑)」と明かすと、場内からは笑い声が沸き起こる場面も。

 そしてイベントの最後には、「いろいろな質問をしていただきましたが、皆さんが観て感じていただいたものがすべてだと思います。今日はたくさんお話しさせていただきありがとうございました! 楽しかったです」(成田)、「今日はこのような貴重な機会をありがとうございます。僕自身、ジョン・カーニーの『はじまりのうた』とか、『シング・ストリート 未来へのうた』とか、音楽映画が大好きで。そんな作品に匹敵するくらい、何十年後に観ても素敵だなと感じる映画だと思います。音楽映画の中でも、素晴らしい映画が出来たと思うので、また観ていただけたらと思います」(伊賀)、「映画はもう完成しているので、僕等に出来ることは舞台でお話しすることくらいしかないのですが、観てくださった方に少しでも何か届けられていたらいいなと思います。SNSにも様々な感想が飛び交っていますが、どんなことでも良いので、ぜひ感じたままで、ご自分の身近な方にでも、感想を伝えていただけたら」(監督)と、それぞれ感謝の言葉やメッセージを語ると、場内からは温かな拍手が送られ、ゲストは会場を後にした。


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(オフィシャル素材提供)



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