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2019-04-26 更新
小松菜奈・門脇 麦、成田 凌、秦 基博、塩田明彦監督
小松菜奈・門脇 麦をダブル主演に迎え、更に成田 凌と今の映画界最旬キャストで贈る青春音楽映画『さよならくちびる』が、5/31(金)TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国公開となる。
この度、人気ギター・デュオの“ハルレオ”を演じ、W主演の小松菜奈・門脇 麦と、付き人兼ローディのシマを演じた成田 凌ら豪華ゲストが登壇する完成披露イベントが実施された。塩田明彦監督も登壇し、初お披露目する作品の魅力や見どころを熱烈アピール! また、本作の主題歌を提供した秦 基博もお祝いにサプライズ登壇し、レコーディングのエピソードもたっぷり語った。
イベント当日、いま最も旬なキャストによる注目作をいち早く観る機会とあって、多くの観客たちで会場は満員に。座席チケットは販売開始2分で即完売となった超プレミアイベントとあって、場内の期待感が高まるなか、劇中で人気ギター・デュオ“ハルレオ”を演じたレオ役・小松菜奈とハル役・門脇 麦、付き人兼ローディのシマ役・成田 凌、そして塩田明彦監督が、大歓声に包まれて登壇し、イベントがスタートした。挨拶では成田が、「予告編を観たら、菜奈ちゃんや麦ちゃんの役は『カリスマ』とか『音楽の天才』とか紹介されてるのに、僕は『付き人』って言われて(笑)。確かにそうなんだけど……」と開口一番恨み節を披露し、さっそく会場を沸かせていた。
本作で、小松と門脇、成田は全員ギターにほぼ初挑戦ということで、毎日何時間もの猛特訓を積んだという。中でも、ギターだけでなく歌にも初挑戦となった小松は「スタッフさんは私のことが一番不安だったと思います。演奏して歌うのが3曲と聞いて、それを『出来るのかな』という心配や、みんなの前で披露したものが公開されるという怖さもありました」と素直に当初の心境を吐露。一方、「淡々と練習する日々でしたが、麦ちゃんっていう信頼できる人がいたので。なかなか出来なくてイライラするときもあったけど、一緒の練習なら楽しいし、難しいところとかを素直に共有出来て、だんだん楽しくなりました」と、笑顔で語った。
また、音楽の天才・ハルを演じた門脇は、撮影開始の1ヵ月半ほど前から練習を始めたといい、「まずコードを覚えることから始めました。最初は個人個人で先生についてもらって練習していたので、孤独な戦いでした」と振り返りつつ、「プライベートで渋谷の街を二人でギターを背負って歩いて、一緒にカラオケに行って練習しました。お互い一人で孤独感を感じながら練習しているというのを聞いて、『共に戦っているんだ!』という気持ちになって、良いターニングポイントになりました。しかも二人で演奏すると楽しいので、そもそも『音楽は楽しい』と言うところから始めたんだ、という大事な忘れかけていたことを思い出すタイミングになりました」と、練習時のエピソードを語った。
一方、ハルレオを支えるローディで、元バンドマンという役柄の成田は、「僕はギターもやりましたが、主にタンバリン担当なので(笑)」と再び観客を笑わせつつ、「僕は一人でストレスを溜めながら練習していたので、二人が楽しく練習しているのを今知ってショックです。シマは元バンドマンでギターがかなり上手いという設定だったので、大変でした。でも最後は『僕の手元を撮ってくれ』と監督に伝えました」と語った。そんな三人の演奏について、本作をオリジナル作品として完成させた塩田監督は「完璧でした!」と絶賛! 続けて、「撮影に入る前にスタッフの前で衣装を着て、小松さんと門脇さんに歌と演奏を披露してもらいました。もう感動!『目の前にハルレオがいる!』と思ったし、感極まって泣いているスタッフも居たくらい。でもその頃成田くんは、控室で孤独に練習していました(笑)」と、成田をオチにしたエピソードを語ると、会場には大きな笑いが起こった。
トークのテーマは、昨年の6月末から1ヵ月の間行われた撮影の様子へ。夏の酷暑の中で敢行され、川崎から都内、足利、大阪、新潟、函館と各地を回ったことについて、小松は「各地方で、お客さんの反応も違いました。みんなが声かけてくれたり一緒に歌ったりして、1ヵ月だったけどミュージシャンにになった気分。貴重な経験をさせてもらいました」と振り返った。門脇は、「演奏が完全じゃないので、いざというときまで不安でした。でもお客さんの前に立つと、少しでも楽しんで欲しいという思いになりました。『不安がっている場合じゃない!』というか。お客さんが私たちをミュージシャンの役にしてくれたと思います」と、当時の心境を語った。
今回、実は小松と門脇は初共演。お互いの印象について、「麦ちゃんはとにかく落ち着いていて、でもふざけるときは一緒にふざけてくれます」と小松が語ると、門脇は「劇中で二人ともマッシュヘアだったんです。でも菜奈ちゃんに、シメジって言われて、私はエノキって言い返しました。撮影中の写っていない時間の半分はキノコネタで遊んでいました(笑)」とほほえましいエピソードを語り、小松と門脇が仲の良さを披露すると、会場は温かい笑いに包まれた。
そんな二人について塩田監督がコメント。まず小松については、「すごくインスピレーションの人。現場で感じたことをそのままふっと演じるから、あんまり細かい指示をするより、基本野放しにして面白い。動きの一つひとつが映画的でかっこいいので見とれちゃいました」とコメント。門脇については、「ものすごく周到に準備してくるし、脚本も読み込んでくる。そのくせ現場に入ると、即座にフィットするんですよ。実際撮影に入ってみないと、演技の距離感とかは分からないんですが、どういう撮影でもアジャストする」と語り、両者を絶賛。小松も門脇も、直球のべた褒めに、嬉しさと恥ずかしさが入り混じった表情だった。
一方の成田については、「成田くんは嘘っぽいけど本物なんです。演じているシマとちょっとリンクしている部分もあります。俳優っぽい雰囲気を出さないけど、いざカメラの前に立つと俳優で、『僕の考えているシマはここに居る』と思いました。でも難しい役だったよね?」と成田に質問。成田は、「話し方もなんか芝居がかっているし、語尾も強いし、難しかったです。麦ちゃんに相談したら、『これ監督の喋り方だよ』って言ってくれて。確かに、普段はやわらかい雰囲気なんですが、『~だ』とか『~なんだな』とか、言うんですよ」と意外な演技のコツを暴露。すると塩田監督は、「意図的に芝居がかったやつだけど、真剣に生きているやつというのがシマなので、台詞を意図的に書き言葉に変えたんですよ。『喋りにくいだろうけど、それを普通に言ってくれ』と成田くんに伝えました」と語った。
本作では、劇中でハルレオたちも演奏する主題歌「さよならくちびる」を秦 基博が、挿入歌「誰にだって訳がある」「たちまち嵐」をあいみょんが提供していることも大きな話題となった。イベントでは、サプライズゲストとして、秦 基博が登場! 本楽曲について小松は、「最初に秦さんが歌っているデモテープをもらったんですが、それを聴いた時点で『もう完成している!』と思って……。本当にこのまま秦さんが歌って出せちゃうという位、感動するものだったんです。それで台無しに出来ないというプレッシャーがありました。でも曲を作ってもらったからこそ、自分たちの色がイチから作れるという楽しさもありました。男性が書いているからこそ、女性二人の心情が繊細で感動的で、大好きな曲です」と、いろいろな感情が入り混じっていた様子。一方、門脇は「劇中ではハルがこの曲を作っているという設定でした。ハルがずっと仏頂面だったので、表現しきれない部分があるのではないかと不安でした。でもハルは台詞で自分の心情を説明するキャラクターではなく、この歌に全てが込められているので、この曲に何度も助けられました」と、演技への好影響を語った。
また、レコーディングの際のエピソードについて秦は、「レコーディングの時は普段の経験上、ボーカルブースって一人だし緊張感があるんですよ。ですから、今回ハルレオの良いところはなるべく褒めて、伝えるようにしました。良い歌を収録できたと思ってたんですが、後日小松さんが『どうせお世辞だよ』て言っていたというのを聞いたので、『頑張って褒めたの返して』って思いました(笑)」とコメント。小松は、「緊張していたし、最初は怖い人かと思って、怒られるんじゃないかと心配で……(笑)。優しいですけど実際は」と、当時の気持ちを打ち明けると、会場は爆笑に包まれた。
秦に楽曲制作を依頼したことについて、塩田監督は「聴いたらブワーって鳥肌が立ちました。シナリオでもあり演技でもあり、全体のテーマでもある。つまり、一番大事なところを人に任せているんですよね。この1年毎日聞いているんですが、それでも聴き飽きない凄い曲です。本当に感謝です」と熱く語っていた。
最後に小松と門脇、成田、秦、塩田監督の登壇メンバーによる「さよならくちびる!」の大きな掛け声に、観客たちが「大ヒット!!」と答えると同時に、盛大にキャノン砲から本作のビジュアルにも使われている水色とピンクのテープが発射! 大盛況の中、イベントは幕を閉じた。
(オフィシャル素材提供)