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2019-05-23 更新
堤 真一、柳楽優弥、川栄李奈、竜星 涼、兼重 淳監督
映画『泣くな赤鬼』の完成披露試写会が都内で行われ、舞台挨拶に主演の堤 真一、共演の柳楽優弥、川栄李奈、竜星 涼、メガホンを取った兼重 淳監督が出席した。
ベストセラー作家・重松 清氏の小説を映画化。陽に焼けた赤い顔と、鬼のような熱血指導で“赤鬼先生”と呼ばれていた城南工業野球部監督・小渕 隆(堤)と、かつての教え子で余命半年のゴルゴこと斎藤智之(柳楽)の“絆”が描かれる感動作品。
堤は「今までいろんな映画に出演しましたが、自分で(完成した映画を)観終わった後に、初めて泣いた作品です」と話す。客席からは思わず「へぇ~!」とどよめきの声が上がった。
続けて堤は「役者として観ても、客として観ても、人間関係に優しさや愛情を感じました。(この作品を)やって良かったなと思いました」と語る。また、堤自身も中学生のときに野球部に入っていたことを明かし、当時の先生は厳しくて、「めちゃめちゃ怖かったんです。その先生のことを真っ先に思い出して脚本を読んでいました」としみじみ。
赤鬼先生の元教え子で余命半年のゴルゴに扮した柳楽は、堤と共演した感想を聞かれると、「ずっと前からいつもドラマなんかで見ていた堤さんと、先生と教師という関係性で……」と共演の喜びを語るが、会場は「なんか違うな、モードに……」。堤が「先生と生徒な」と訂正し、笑いを誘った。柳楽は自らが舞台中の休演日であることを明かし、「あんまり頭が働かなくて……」と言い訳する。
何を話していいか迷ったのか、突然柳楽は川栄に向かって、「川栄さん、おめでとうございます!」と5月17日に俳優・廣瀬智紀との電撃結婚&妊娠を発表したばかりの川栄に祝福する言葉を投げかけ、会場に爆笑を巻き起こした。
今作で、余命宣告を受けたゴルゴの妻・雪乃役を務めた川栄は、「台本をもらって、読んだときも柳楽さんとお芝居をしているときも辛くて……。作品を観終わった後は号泣してしまいました」と撮影を振り返る。作品については「自分のなかで生きる何かを見つけようと、観終わったあとに思える作品でした。こういう役をいただけてありがたかった」と語った。
ゴルゴの同級生でライバル役を演じた竜星も「僕も泣きました……」と同調。さらに、「僕も赤鬼先生のような先生が欲しかった。自分には、ずっと思い入れのある先生はいないので」とコメントした。
この日は、事前に中高生からの質問を募集し、キャストがそれに答えるコーナーが設けられていた。「部活でキャプテンになりました。どうやってチームをまとめたらいいでしょうか」という質問に、川栄は「私も中学の時、副キャプテンでした。とりあえず声を出しておけば大丈夫」とアドバイス。また、「新しい友だちと仲よくなるコツは?」という質問には、堤が「なんとなく『初めまして』と言いながら親しくなるもの。時間がかかる」とアドバイスしていた。さらに、「モテたくて、バンドを始めたけれどモテない。どうすればいいですか?」という男子高校生からの質問には、竜星は「やり続けることが大事なんじゃないかな? すごく上手だなと思われるくらいやったら『かっこいい!』ってなるかもしれない」と笑顔で応えていた。
最後に、堤は「去年の暑い夏に、スタッフ、キャストが一丸となって作り上げた映画です。若い俳優さんたちもたくさん出ていて、彼らの情熱も感じ取ることができると思います」と客席に向かって作品をアピールした。
(取材・文・写真:Sachiko Fukuzumi)
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