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2018-07-03 更新
2012年の発売以来、有川 浩作品の中でも1,2を争うほど評価が高く、舞台、ラジオドラマ、絵本、朗読劇と、数多くメディアミックス展開された「旅猫リポート」。原作者の有川浩自身も、過去のインタビューで「一生に一本しか書けない物語」と表現するほど思い入れの強い作品で、自ら脚本開発にも参加している。
猫が主要なキャラクターとして登場し、全編にわたって高度な演技が求められることから、映像化困難とされてきた本作だが、満を持して主人公の悟を福士蒼汰、猫(ナナ)の心の声を高畑充希が演じることで完全実写化した。
そしてこの度、カナダのモントリオールで行われる第22回ファンタジア国際映画祭の「Séquences Award部門」に出品されることが決定した。「Séquences」は(モントリオールのあるケベック州で尊敬されている映画誌。Séquences Awardはコンペ部門の一つで、審査員はすべて地元のジャーナリストが務め、観客賞の対象になる。選考理由は「本作では青年と猫の“真の友情と忠節”を描いた美しい感動作であり、ペットを飼っている人だけでなく多くの人の心に響く作品である。映画の途中から涙を抑えることができなかった」からだという。
原作も世界16ヵ国で翻訳・発売されており、イギリス最大書店チェーン・Waterstonesの「The Best Fiction of 2017」に選ばれるなど国内外を問わず、多くの人に感銘を与えている。その原作の実写映画化ということで、期待値は非常に高く、カナダでの世界初上映に多くの関心が寄せられている。
現時点で、韓国、中国、香港、マカオ、台湾、タイ、シンガポールでの配給が決定しており、ここからさらに他国での配給も予想される。
『旅猫リポート』の日本での公開は10月26日(金)に決定している。
◆福士蒼汰のコメント
名誉ある映画祭に『旅猫リポート』が出品されることを大変光栄に思います。
この作品は誰でも感じたことのある、“想う気持ち”が丁寧に描かれていて、完成した作品を観た時は、自らの出演作であるにも関わらず、涙が止まりませんでした。
猫ちゃんとの奇跡の瞬間を紡いだ今作を、世界中の方々に観ていただきたいです。
■ ファンタジア国際映画祭とは
カナダ東部に位置するケベック州最大の都市モントリオールで開催される国際映画祭。
1996年にジャンル映画祭として始まり、現在では北米最大のジャンル系映画祭として、アジアやヨーロッパ、北米の作品を中心に約400作品を上映し、会期中の来場者数は10万人にのぼる。
第22回は7月12日~8月1日までの開催となる。
(オフィシャル素材提供)
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