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2019-05-23 更新
レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、クエンティン・タランティーノ監督
先日現地時間5月14日に開幕した、第72回カンヌ映画祭のコンペティション部門に正式出品されている、クエンティン・タランティーノの9作目の長編監督作、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。タランティーノは1994年に『パルプ・フィクション』でパルム・ドールを受賞し2004年には同映画祭の審査員長を務めているが、コンペ部門出品は『イングロリアス・バスターズ』(09)以来10年ぶりで三度目となる。25年ぶりに再びパルム・ドール受賞なるか大いに注目されている。本作はタランティーノからハリウッドへのラブレターと言われているが、今回のコンペへの出品はタランティーノからカンヌへのトリビュートといえる。
そして現地時間5月21日に、ここカンヌの地がワールドプレミアとなる『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の公式上映で映画本編がついに初お披露目! 公式上映前のカーペットイベントではタランティーノ監督を始め、超豪華キャスト陣が集結。レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビーらハリウッドの超スーパースターとタランティーノ監督が歩く圧巻のレッドカーペットとなり、世界各国から集まった報道陣からフラッシュの嵐が起こった。
この映画祭で初めて本作を披露するタランティーノは、「本当に興奮している! 上映が待ちきれないよ」と興奮の様子を隠せない様子で「映画はハリウッドの変化を表していて、映画の中ではハリウッドの黄金時代のことを語っている。主役たちはその中に入れず、外から見ていてその変化を予期していなかったから、そこに自分たちの居場所があるのか迷っている」と作品について語る。
ブラッドは「彼と一緒に仕事をすることはいつも本当に光栄だ。彼はエネルギーに満ちていて、映画を愛する彼と一緒に映画を作ることは喜びなんだ」と笑顔を見せ、「この映画はタランティーノの映画、ハリウッド、L.A.に対するラブレターであり、僕もL.A.が大好きだ」と本作をアピールした。
タランティーノと2度目のタッグとなるディカプリオは、「最高だったよ、彼は本当に特別な監督なんだ」と振り返り、「こんなタイプの映画は昔はよくあったけど、最近見なくなっているハリウッドの話であって、我々の役はアウトサイダーであって、1969年の変化しつつあるハリウッドにおいて、自分たちの居場所を探している。業界にも世界にもスルーされているんだ。ある俳優とスタントマンが葛藤している。新しい世界で居場所を探している。それを描いているのが、素晴らしき脚本家であり、監督であるクエンティン・タランティーノなんだ。世界一だよ。今日ここにいられるのはとても光栄であり、伝統的な映画作りの最後の監督だよ」と本作について言及し、タランティーノの作品でカンヌの地に来れた喜びの表情を見せた。
本作で初めてタランティーノ作品に出演するマーゴットは、「素晴らしかった! 私の夢がかなったの。今まで経験したことのないセットで仕事ができたし」と、本作に出演を果たすことが出来た喜びを明かした。
公式上映では、タランティーノらレッドカーペットから到着したキャストたちを歓迎する観客たちから上映が始まる前から鳴りやまない拍手が盛大に贈られた。上映終了後には約6分間にもおよぶスタンディングオベーションとなり、レオとブラピの眼には涙が光り、タランティーノが観客席で感謝の言葉を述べるという異例の事態となった。
詳細なストーリーが明かされていない本作はこの映画祭でストーリーが明らかとなったわけだが、タランティーノはこのワールドプレミアの前に、自筆の署名を添えカンヌの観客に対してストーリーを明かさないよう依頼している手紙画像を本作の米国公式SNSにて公開。現時点で米批評家サイト"Rotten Tomatoes"での批評家の評価は90%、世界最大のオンラインデータベース"IMDb"での評価ポイントは☆9.8と高ポイントを獲得(5/22時点)! 高評価な本作の日本公開が待ちきれない。また、本作の上映後のパーティーにはダコタ・ファニングも駆けつけ、本作のお披露目を喜んだ。
(オフィシャル素材提供)
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