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2018-07-08 更新
池松壮亮、キム・コッピ、満島真之介、松居大悟監督
七夕の7月7日(土)、新宿バルト9にて、映画『君が君で君だ』初日舞台挨拶イベントが行われ、池松壮亮、キム・コッピ、満島真之介、松居大悟監督が登壇した。
会場の盛大な拍手の中、池松、キム・コッピ、満島が、尾崎 豊「僕が僕であるために」を合唱するBGMで登壇。初日舞台挨拶のために、韓国から来日したキム・コッピは「(初日に)観に来てくださりありがとうございます。楽しんで観てください」と日本語で挨拶。続けて満島はこんがり焼けた肌につばの広い帽子に身を包んでいることにかけて「アイダホからとうもろこしを収穫してから来ました! 少し土臭いかもしれませんが……」と冗談で観客を笑わせた。劇中で大倉孝二演じる坂本龍馬を意識した浴衣に身を包んだ松居は「舞台公演で来られない大倉さんの代わりに浴衣で来ました! よろしくお願いします」と舞台挨拶に出られない大倉を気遣い、チームワークの良さをのぞかせた。
初日を迎えたことに関して、池松は「年間たくさんの映画が製作され、公開されるが、その中でも特別な気持ちで迎えられました」と本作への熱い思いを込めた。
撮影当時の印象について、キム・コッピは「真夏の中、裸足で歩くシーンがあり、とにかくアスファルトが熱くて、足がやけどするかと思った。足の裏にメディカルテープを貼るなど、苦労した記憶があります。本当に熱く、目玉焼きができそうなくらいでした」と過酷な撮影をたどたどしい日本語で振り返った。
現場のチームワークに関して満島は「キャスト、監督含め同じ世代の人と作ったという感覚で、映画に希望を感じた。喜怒哀楽全ての感情を出すことができた。本当に監督、スタッフの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。倒れてもいいと思えるくらい、宝物の作品になった」と過酷な状況の中でも、団結していた撮影現場を振り返り、本作への並々ならぬ特別な思いを明かした。
キム・コッピをキャスティングした理由について、松居は「『息もできない』(08)を観て、非常に憧れていた。韓国での監督作品の上映会で“話したい人はいるか?”と聞かれ、キム・コッピを挙げると、その時に会うことができた。いつか映画に出てほしいと伝えると、キム・コッピは“台本を待っています”と即答してくれたので、帰りの飛行機ですぐに本作の台本を直した。韓国と日本と文化の違いも作品の中で生かせたと思う」とヒロインに抜擢した理由を熱く語った。
それを受けてキム・コッピは「松居監督のファンで、ぜひご一緒したいと思っていた。台本はとても難しいけれど、監督の作品が大好きなのでやりたいと思った」と監督との相思相愛ぶりを伺わせた。
過去インタビューで同じ女性に10回告白したエピソードについて聞かれた満島は「本当は13回です。振られて毎回、海で一人で泣いていた」と純情エピソードを明かし、照れなのか、想いが高ぶったのか、突然後ろを振り返り、ハンカチで顔をぬぐう満島。監督から「泣いてるの?」と茶化されるが、すぐに観客に向かい「キャッチコピーにあるよう純愛なのか、異常なのか、皆さんに確かめてほしい」と照れながらも熱くメッセージを送った。
最後に池松は「初日からありがとうございます。愛することは人から与えられるのでなく人に与えるものだと思っている。大雨など心がざわつくニュース続いていますが、2時間楽しんでほしい。滑稽な愛情が詰め込まれていると思います。皆さんにとっての大切な人が幸せであることを願っています。サランヘヨ」と語り、キム・コッピは「映画を観たら感想をSNS にアップしてください!」と口コミでの広がりをアピール。
満島は「しゃべりすぎました(笑)。夏が来ると、この作品を思い出す。皆さんにとってもそうなってほしい。監督の想いが天の川のように届いてほしい」と七夕にちなみ挨拶。最後に監督は「理屈、常識を捨てて純粋さを思い出してくれたら嬉しく、みんなに届いてほしい」と監督オリジナル作品が初日を迎えられた喜びを改めて噛みしめていた。
織り姫と彦星が一年に一度だけ会える“七夕”。会場はキャストと観客の思いが天の川でつながったかのように、大盛況の中で『君が君で君だ』初日舞台挨拶は幕を閉じた。
(オフィシャル素材提供)
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