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2018-06-20 更新
池松壮亮、松居大悟監督
池松壮亮主演、キム・コッピ、満島真之介、大倉孝二共演の超衝撃作『君が君で君だ』。6月16日(土)~6月25日(月)まで開催されている第21回上海国際映画祭のGALA部門にて6月19日(火)、本作の上映&舞台挨拶が行われ、池松壮亮と松居大悟監督が登壇した。
上海国際映画祭は、会期中に国内外約500作品が上映される、アジア圏最大規模の映画祭。本作は映画祭の中でも注目のGALA部門に出品。そして6月19日(火)、上海最大級1200人超の座席数を誇る「SFC Shanghai Cinema Hall1」にて上映され、主演の池松壮亮、松居大悟監督が舞台挨拶&ティーチインを行った。チケットは発売10分で即完となり、会場は満席となった。上映中は、笑いも起こり、盛り上がりを見せ、終盤にかけて真剣な空気で包まれていった。エンドロールに入った途端、鳴りはじめる拍手。池松と松居監督の登場には、割れんばかりの黄色い声で会場内の熱が一気に上がる。
松居監督が「皆さん、こんにちは、松居大悟です。今日はどうもありがとうございます」と中国語で挨拶。池松からは、「皆さん、こんにちは、池松壮亮です。今日はお越しいただきありがとうございます。こうして上海まで来たのですが、僕が伝えたいことは映画に込めたので、とくに言いたいことは無いのですが、なぜ上海まで来たのかというと、上海に来ると、上海ガニを食べさせてくれるということで来ました(笑)」と池松節で会場の笑いを誘った。
また作品ついて、松居監督は「この映画をつくるのに7年間かかったのですが、いわゆる人を好きになって、相手も好きになるという、当たり前の愛ではない、愛のかたちを描きたかった」とコメント。司会者から池松に「チャレンジしたことは?」の質問に「人毛(髪の毛)を食べたこと。それがいちばんきつかった」とその撮影を振り返るエピソードに、会場は笑いと興奮が入りまじり大盛り上がりをみせた。
さらにティーチインの時間となり、司会者が質問を求めると、一斉に手が上がる。来場者から「映画の内容に関すること」や「この愛の異質さ」を尋ねるものなど、限られた時間に数々の質問が続いた。
また映画でキャストたちが歌っている尾崎 豊の“僕が僕であるために”について聞かれた松居監督は「この映画は、“君が好きだと気づく以前の気持ち”を大事にしたいと思って作りました。“僕が僕であるために”は尾崎 豊が愛情の在り方を歌っているような曲だと思っていますので、それを彼らに歌っていただきました」と答えた。
さらに、メディア取材では、作品で描かれている恋愛観について聞かれた池松は、「この恋愛に対して、あのようなことはしたことはないけれど、かすかに身に覚えがある」と答え、さらに松居監督について聞かれると、「松居監督は舞台もしている。普通の映画現場よりも長く、稽古を行なう。俳優から湧き上がってきたことをもとに、言葉が多いタイプではないけれど、強い言葉を投げかけてくれる。これまで何本も一緒に作品を作ってきたので、ある程度通じ合えている関係性だと思う。その中で今回は言葉がなくても通じ合えていたのかもしれない。松居監督は“言葉になる前の何か”を、映画を通して、毎作品かたちにしている人。映画を通して、愛という言葉に疑念を持ちながらも探していく。映画を作ることへの希望を感じている」と答えた。
日本では来週26日に完成披露を迎え、7月7日の七夕に公開となる本作だが、世界への殴り込みは、本日1200人超の会場を埋め尽くした映画ファン、映画メディアからの熱い注目を集める船出となった。
(オフィシャル素材提供)
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