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2018-06-23 更新
沢尻エリカ、犬童一心監督
本日より全国公開となった映画『猫は抱くもの』が、FIAPF(国際映画製作者連盟)が認定するアジア最大級の映画祭である第21回上海国際映画祭のコンペティション部門に選出された。これは、長編劇映画のコンペティション部門で邦画として唯一の作品となる(※上海国際映画祭には、長編劇映画、ドキュメンタリー、アニメーションの3つのコンペ部門がある)。長編劇映画のコンペティション部門には、本作以外に12本入選しており、合計13本で、同映画祭の最高賞にあたる「金爵賞」を競うことになる。6月21日、主演の沢尻エリカと、犬童一心監督が、急遽上海に飛び、満席の観客(1200人)の前での舞台挨拶と、メディアの数が50を越える報道陣が詰めかけた記者会見に臨んだ。
【Shanghai Film Art Center HALL 1内のレッドカーペット及び映画祭パネル前】
舞台挨拶を前に、レッドカーペットを歩いた沢尻エリカと犬童一心監督。登場するやファンクラブのメンバーや現地のファンも大勢詰めかけ200名を越す人だかりができ熱烈な歓声の中、沢尻と監督が登場した。中には5時間かけてきたファンも。『猫は抱くもの』が上映される「Shanghai Film Art Center HALL 1」の中に敷かれたレッドカーペットの先にある上海国際映画祭のパネルの前に立ち、二人はサイン。そのあと花束をもらう。沢尻は終始笑顔で「シェイシェイ、ありがとう」とコメント。
【本編上映後 舞台挨拶 @ Shanghai Film Art Center HALL 1】
1200人もの観客でソールドアウトとなった本編上映後に、上海国際映画祭にふさわしい、華やかなGUCCIのドレスをまとった沢尻が登場すると、会場からは、割れんばかりの拍手と歓声が鳴り響いた。というのも、中国国内でもテレビドラマ『1リットルの涙』がテレビ放映されており、それを機に沢尻は、高い知名度と人気を得ている。会場にも沢尻の中国でのファンクラブ“沢尻会”(現在約9000名ほど。2008年発足)の多くのファンたちが詰めかけていた。沢尻と犬童監督が登場すると大歓迎を受けた!
【上映後のファンとのQ&A】
犬童一心監督: 素晴らしい大きな劇場で自分の作品が上映されることがすごく嬉しいです。一緒に観たかったです。こんな大きなスクリーンで観ることはもうないと思うので。
犬童一心監督: そうです。僕は家に2匹猫を飼っていて、この映画で吉沢 亮さんが演じているロシアンブルーの良男の演技に対して、家で飼っている猫の動きや性格を伝えました。
犬童一心監督: 原作の小説でもロシアンブルーが主役で、それでロシアンブルーで演技のできる猫を探しました。
沢尻エリカ: 6年ぶりの主演映画で、すごく自分の気に入った作品になりました。その映画が海外で上映されることになって嬉しいです。
沢尻エリカ: この映画がきっかけでこの良男を家で引き取って、家では「グリグリ」と呼んでいるんですけど、すごく素敵な子で、家族の一員になって、もともと家は犬を2匹飼っていて、これで猫が1匹来て、本当に賑やかな家になっておかげで楽しく過ごしてます。
沢尻エリカ: ちょっと恥ずかしかったです(笑)。あまりにも近いので最初はすごく照れ臭かったんですけど、(吉沢さんが)人間だってことを忘れて、吉沢さんが本当に猫っぽく演じてくれたので、猫だと思って可愛がりました。
沢尻エリカ: 正直(進出)したいです! 中国映画はスケールも大きいし、観ていて本当にすごいなあと思うことがたくさんありますので。そういう作品に関わることができたら、私も嬉しいなあと思いますし、(出るときは)中国語を勉強したいと思います。
実は、沢尻は新作の撮影の真っ只中でスケジュールはビッシリ。当初は映画祭の参加は全く予定されていなかった。しかし、沢尻の強い希望もあり、至難のスケジュール調整を経ての渡航となったため、今回は日帰り、わずか9時間の中国滞在! 帰国の便の時刻が迫り、記者会見も泣く泣くの中座となった。
沢尻は、「ファンの皆様との距離がすごく近くて、とても嬉しい気持ちになりました。また上海に来られるように頑張りたいと思います」という言葉を残して再び機上の人に。日帰りという弾丸トラベルとなった今回の映画祭参加だったが、沢尻も犬童監督も大満足の時間となった。
そして、日本映画として最高賞の「金爵賞」を受賞すれば、2005年『村の写真集』(監督:三原光尋)以来の快挙となる。注目の金爵賞は6月24日(日)の夜に開催される閉幕式で発表される。
【2018年の上海国際映画祭とは】
6月16日~25日まで開催される上海国際映画祭は、世界15大映画祭のひとつで、FIAPF(国際映画製作者連盟)が認定する国際映画祭である。21回目を迎える今年は、世界108ヵ国から、3400本以上のエントリー(うち日本映画約200本)があり、アジア最大級の映画祭として注目を集めている。また本作が出品されるコンペティション部門は、第10回(2007年)に山田洋次監督『武士の一分』が最優秀音楽賞(冨田 勲)を受賞、第19回(2016年)に阪本順治監督『団地』が最優秀女優賞(藤山直美)を受賞するなどしている。
(オフィシャル素材提供)