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2018-03-17 更新
イギリス出身、来日30年目のジョン・ウィリアムズ監督(『いちばん美しい夏』、『スターフィッシュホテル』、『佐渡テンペスト』)が、100年前に書かれたフランツ・カフカの不条理文学「審判」との類似点を見出し、現代の東京を舞台に映画化した『審判』が、5月4日からパリで開催されるヨーロピアン・インディペンデント映画祭(European Independent Film Festival)に正式出品されることが発表された。
ヨーロピアン・インディペンデント映画祭は、しばしば「ヨーロッパのサンダンス(北米最大のインディペンデント映画祭)」と呼ばれていて、商業的なハリウッドのスタジオ映画以外のオルタナティブを探している観客のための映画祭。世界の最高峰のインディペンデントの映画人の発見と発展のために捧げられた映画祭で、質と革新とクリエイティビティを実践する映画を紹介する。
[European Independent Film Festival公式サイト]: http://www.ecufilmfestival.com/en/the-european-independent-film-festival/ (英語)
映画『審判』では、得体の知れない巨大な力、システムにコントロールされた理不尽で滑稽な出来事が、次々と主人公Kこと木村陽介の身に降りかかる。この度、「銀行員の木村が30歳の誕生日の朝、自宅マンションのベッドで目覚めると、部屋にはふたりの見知らぬ男たちが佇んでいた」という冒頭のシーンのメインスチールが解禁となった。
主人公Kこと木村陽介を演じるのは、個性派俳優・にわつとむ。また、品川 徹、高橋長英らの名優たちが、それぞれ弁護士・田辺と叔父を演じ、23年ぶりの映画出演となる歌舞伎界の名脇役・坂東彌十郎が、“殴る男”役で重厚な印象を与える。
木村を誘惑する4人の女に扮するのは、隣人の鈴木役に常石梨乃、廷吏の妻・アンナ役に川上史津子、鈴木の友人と名乗る望月役に早川知子、そして看護師・アズキ役に関根 愛(めぐみ)。
木村を逮捕しにやってくる小倉と相馬役を、それぞれ田邉淳一と工藤雄作が演じ、判事と人形遣いの二役で村田一朗が出演するほか、 大宮イチが、郊外の怪しげな学校の体育館を一時的に使った「裁判所」の廷吏役で出演する。
本作は、6月30日に渋谷・ユーロスペースにて公開ほか、全国順次公開される。
<ジョン・ウィリアムズ監督のコメント>
『審判』がパリのヨーロピアン・インディペンデント映画祭に招待されたことを大変嬉しく思っています。
ヨーロピアン・インディペンデント映画祭は、ヨーロッパのサンダンス映画祭と呼ばれていて、素晴らしい評判の映画祭です。本作に関わったキャスト、スタッフ、その他の協力者の方に、改めてお礼を言いたいと思います。
本作は、すごく独特でインディペンデント的な方法で、関係者の愛と技能で作られたので、ヨーロピアン・インディペンデント映画祭は、『審判』を海外で初めて上映するのに最適な映画祭だと思います。
(オフィシャル素材提供)
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