このサイトをご覧になるには、Windows Media Playerが必要です。
Windows Media Playerをダウンロードする
2017-12-23 更新
松坂桃李、沢尻エリカ、新田真剣佑、間宮祥太朗、芦名 星、矢田亜希子
白石晃士監督
配給:ショウゲート
2018年2月1日(木)、全国ロードショー
© 宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会
立証不可能犯罪をダイナミックに描いた映画『不能犯』の完成披露試写会が都内にて行われ、松坂桃李、沢尻エリカ、新田真剣佑、間宮祥太朗、芦名 星、矢田亜希子、白石晃士監督が出席した。キャスト陣は黄色い歓声と大きな拍手で迎えられた。
本作は、宮月 新の原作、神崎裕也の作画で「グランドジャンプ」で連載中の同名漫画を実写映画化。対象をマインドコントロールすることで立証不可能な殺人を犯す主人公・宇相吹正(松坂)と、宇相吹が唯一マインドコントロールできない、正義感溢れる女刑事・多田友子(沢尻)の対決が描かれる。
人の心を操り死に追いやる立証不能な犯罪者(不能犯)・宇相吹正役を務めた松坂は「僕の役どころは人間の欲や業にまみれた人たちを死に誘う立ち位置だったので『あなたもそちら側(死)に行ってしまうんですね』という瞬間に立ち会ったときに宇相吹に笑みがこぼれる理由が分かりました」と充実した笑顔。ダークヒーロー役を楽しんで演じた様子。
また、宇相吹の決めセリフでもある「愚かだね、人間は――」という言葉にちなんで、自身の過去の愚行について聞かれた松坂は、「行為というより『愚かな考え方をしてしまった』ということなんですけど。街を歩いていた時に、危険走行をしているスケートボーダーがいて、“危ないなぁ、転ばないかな”と思っていたら転んだので、“よっしゃー!”と思ってしまったんです。“ほら、そんなことしているからだよ”と思ってしまった自分は良くないっすね」とすっかり反省している様子を見せていた。
松坂と対峙する女:刑事・多田友子役を務めた沢尻は「慣れないアクションにも挑戦しました。難しかったんですが、本当にすごく楽しくて、このキャスト、スタッフでこの作品を作れてよかった」とにっこり。また、松坂の印象については「キャラクターがそのまま出てきたんじゃないかって思うくらい、イメージがピッタリで怖かった。近づきにくいオーラがあって喋りかけられないし、最初はどう接していいか全然分かりませんでした」と語った。
現場の松坂について他の共演者も「身長も高いので、立っているだけでビックリする。存在感が異質で、周りだけ色が出ているようだった」(間宮)。「ビジュアルそのものが怖い。切り替わるスイッチがすごくて、圧倒されました」(矢田)。「怖くて、話しかけられなかった」(芦名)。など、松坂の役作りに感心することしきりだった。白石監督も「(松坂くんは)演じるときに豹変しますから」と俳優としての松坂に太鼓判を押していた。
最後に松坂が、「ほっこりする映画もいいですが、映画『不能犯』を観て、ゾッとするのも悪くないと思うはず。おもしろ怖い作品です!」と観客に向かって作品をアピールしてイベントを締めくくった。
(取材・文・写真:Sachiko Fukuzumi)
関連記事
・日中映画新作展ワールドプレミア
・公開直前イベント
・大ヒット記念豆まきイベント