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『おみおくりの作法』オフィシャル・インタビュー

2015-01-24 更新

エディ・マーサン


おみおくりの作法stilllife
© Exponential (Still Life) Limited 2012

エディ・マーサン

 1968年、イギリス・ロンドンのステップニーで労働者階級の家庭に生まれる。
 10代の頃から様々な職に就き、16歳の時に勤めていた洋品店の店主の計らいにより演技のレッスンを受け始める。その後、演劇学校に通い、88年にTVシリーズでデビュー。
 97年『知らなすぎた男』で映画に初出演し、マーティン・スコセッシ監督の『ギャング・オブ・ニューヨーク』(02)などに出演する。『ヴェラ・ドレイク』(04)、「ハッピー・ゴー・ラッキー」(未)といったマイク・リー監督作で好演を見せ、後者ではブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワードの助演男優賞を受賞した。
 『M:I:III』(06)、『ハンコック』(08)、『シャーロック・ホームズ』シリーズ(09、11)などの大作にも出演している。
 待機作にベネディクト・カンバーバッチとともに声優を担当する「Jungle Book; Origins」。
 また坂上 忍が「僕の大好きなエディ・マーサンという名優が脇を務めているんだから気合の入りようがすごい」と絶賛する大ヒットテレビドラマ「レイ・ドノヴァン」のDVDが3月25日に発売されるなど、日本での注目も高まっている。

 第70回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で監督賞含む4賞ほか、多数の映画祭で数々の賞を受賞しているウベルト・パゾリーニ監督による新作『おみおくりの作法』の公開が始まった。主演のイギリスを代表する実力派俳優エディ・マーサンのインタビューが届いた。


最初に脚本を読んだ時の感想を聞かせてください。

 とても素晴らしい脚本だと思いました。美しく、胸を刺す話でした。計算されたアイデアや小手先で書かれた脚本ではなく、真面目で誠実で、とても珍しくユニークだったので私はぜひとも演じたいと思いました。
 ジョン・メイのような仕事をしている人は実際にいるんだろうなとは思いましたが、彼らがこれほど孤立した職業だとは思いもしませんでした。各地区に一人しかおらず、仕事は一人。彼らの仕事がこれほど変わったものだとは全く知りませんでした。
 この映画は、人の運命や孤独、そして人生を分かち合うことの大切さを学ぶ映画だと思います。


この役柄のために何かリサーチしましたか?

 2、3度ほど、葬儀担当官のもとへ行き一緒に働きました。監督が2~3年前から準備をしていましたので、監督が多くの情報を教えてくれました。


ジョン・メイはどんな人物だと思いますか?

 ジョン・メイは非常に変わったキャラクターです。彼は多くを表には出さないので、自分がちゃんと演じられているか確認する必要がありました。登場人物が感情などを出してくれるほうが演じるには簡単です。ジョン・メイは全てが内向的なので、時々演じるのが難しかったです。
そして、ジョン・メイはとても誠実な人物です。彼は亡くなった人たちの葬儀を尊敬の念を持って行う義務感や、それらを遂行することで得る喜びや満足感を感じています。なぜそのように感じるのは彼自身は分かっていませんが、そうなのです。彼自身も身寄りなく1人で暮していて、物事をきちんとこなしていくことに喜びや満足感を感じているのです。
 素晴らしい人物を演じられて最高です。ジョンはとても魅力的なキャラクターで楽しんで演じています。


(オフィシャル素材提供)


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