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日本映画祭「ニッポン・コネクション2021年」~ハイブリッド開催へ・プログラムのハイライトを発表

2021-04-19 更新

ニッポン・コネクションnipponconnection
© 2021 NIPPON CONNECTION

 今年で第21周年を迎えるニッポン・コネクション映画祭は、6月1日(火)から6日(日)までの開催となる。オンラインとリアルのハイブリッド型フェスティバルとして、オンラインとフランクフルト現地での開催となる見通しだ。世界最大の当日本映画祭では6日間に亘り、100本以上の長編・短編映画が上映され、映画祭プログラムはビデオ・オン・デマンドにて提供される。更に、多くの映画人が日本からオンライン・トークイベントやインタビューに参加する予定だ。デジタルでのワークショップや講演会、パフォーマンス、コンサートなども開催される。

 パンデミックにより今後の状況と政策が不透明で、映画祭の運営が難しい状況下でも、実行委員会は現地での映画上映を実現する希望を諦めていない。「映画祭の醍醐味は、映画館の大きなスクリーンで映画を他の観客と共に体験することです」と映画祭ディレクター、マリオン・クロムファスが強調。

 2020年6月に初めてオンライン開催となった当映画祭は、過去最多の2万5400人を超える観客動員数を記録した。デジタル開催となったことで、今年も引き続きフランクフルトに限らず多数の観客が最新の日本映画作品を観ることができる。


【上映作品ハイライト】

 多くの上映作品は、ニッポン・コネクション映画祭にてドイツ又は欧州プレミア上映を迎える。ブロックバスター、自主映画、アニメなどプログラムは多岐に渡っている。

 今映画祭の重点テーマは「Family Matters – The Japanese Family Between Tradition And Modernity」(後援:文化基金Kulturfonds Frankfurt RheinMain)。

 平山秀幸監督による『閉鎖病棟 それぞれの朝』は、家族の深淵、一方で家族の代わりを見つける幸福をテーマとしている。閉鎖病棟に住む三人がお互いに支え合う関係を築いていく中、再び惨事が起こる。


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 ドラマ『すばらしき世界』(西川美和監督)では、ニッポン名誉賞の受賞者・役所広司が優れた演技を見せている。彼の演じる元囚人に支援の手もあれば困難も直面し、家族とは何かを改めて問う作品だ。

 ドキュメンタリー映画『AGANAI 地下鉄サリン事件と私』では、被害者のさかはらあつし監督がオウム真理教の活動を続ける団体Aleph(アレフ)のメンバーと、過去、家族、葛藤についてじっくり対談している。


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 『エッシャー通りの赤いポスト』(園 子温監督)は映画作りのクレージーさを描く、鋭くユーモラスな作品。


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 全てウズベキスタンのロケ地で撮影された『旅のおわり世界のはじまり』は黒沢清監督の新作で、若手テレビジャーナリストの葉子にとって海外滞在は自分自身を知る旅になる。


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©trigon-film.org

 矢口史靖監督のミュージカル・コメディ『ダンスウィズミー』では、主人公、静香が催眠術師に会ってから、音楽が流れると歌って踊らずにいられなくなり、困り果てるシーンが相次いで起こる。

 豊田利晃監督作品の『破壊の日』では、若い山伏が世の中を疫病から救おうとする物語を、強烈なビジュアルとサウンドトラックでユーモアと共に、怒り・無力感・生きる意欲を行き来する世代を描いている。


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 また同じく豊田利晃監督作品の『戦慄せしめよ / Shiver』は、アバンギャルド現代音楽家・日野浩志郎と太鼓芸能集団「 鼓童」とのコラボレーションを映像と音楽で捉えた作品だ。


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 人気劇団ヨーロッパ企画の劇団全員が取り組んだデビュー作『ドロステのはてで僕ら』(山口淳太監督)は、京都のカフェを舞台にタイムトリップの矛盾をスリルに描く意欲作で、ドイツ初上映となる。

 日本映画祭で欠かせないアニメ映画では、『ぼくらの7日間戦争』(村野佑太監督)のドイツ初上映が期待される。綾と友人たちが秘密のサマーキャンプで古い工場に潜り込み、思いもしなかった冒険を通して友情の価値を体験する。


多彩な文化イベントも

 映画作品の上映に加え「ニッポン・カルチャー」部門では、デジタルでの幅広い催し物を予定している。バーチャルでのワークショップ、講演、コンサートやパフォーマンスを通して、日本文化を体験することができる。主にズームやオンライン配信となり、料理教室、ウイスキーや日本酒試飲会、漫画教室、映画で学ぶ日本語教室といった豊富な参加型プログラムもある。アンダーグラウンド監督 Jörg Buttgereit氏と映画学者 Marcus Stiglegger氏 が、日本映画のBムービーを生配信でコメントする人気イベント「ニッポン・ホームシネマ」もオンラインで開催される。バーチャルで展開される「ニッポン・オンライン・マーケット」では、手工芸品、日本の美味しい料理、日本に関連する商品が紹介される。

 映画祭の全ラインナップは、本映画祭ホームページ NipponConnection.com (外部サイト)にて5月半ばよりご覧になれる。


 【映画祭について】

 日本映画祭「ニッポン・コネクション」は約70人の主にボランティアチームから成るNPO法人「ニッポン・コネクション」により運営されている。また、フランクフルト市長ペーター・フェルトマン氏、ヘッセン州科学芸術大臣アンゲラ・ドルン氏及び在フランクフルト日本国総領事館が後援している。ヘッセン地方における最大級の映画祭で現在、寄付プラットフォームbetterplace.org/en/projects/88584 (外部サイト)にて資金活動キャンペーンを実施中。

 ■公式サイトNipponConnection.com (外部サイト)



(オフィシャル素材提供)



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