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『私の男』緊急記者会見

2014-07-03 更新

浅野忠信、二階堂ふみ、熊切和嘉監督(※Skypeでの参加)

私の男watashinootoko

配給:日活
新宿ピカデリーほか全国公開中
© 2014 『私の男』製作委員会

 6月14日より全国72館で公開し、中規模公開ながら好成績で絶賛公開中の熊切和嘉監督、浅野忠信・二階堂ふみ主演『私の男』が、6月19日~6月28日(モスクワ現地時間)より開催された【第36回モスクワ国際映画祭コンペティション部門】へ正式出品され、【最優秀作品賞】と【最優秀男優賞】のW受賞の快挙となった。この度、6月30日(土)に、主演の浅野忠信、二階堂ふみが駆けつけ、緊急記者会見が実施された。浅野は記者会見直前にモスクワから到着した受賞トロフィーを片手に、喜びのコメントを述べた。


浅野忠信 コメント

watashinootoko 長いことこの仕事をしていてこういう機会はなかったので、素晴らしい賞を頂けて本当に嬉しいです。まさか賞をもらえるとは思ってもいなくてビックリしました。まったく想像のつかない地で映画を観てもらって評価してもったのは不思議な感覚です。まずは家族に報告しました。僕のやりたいことの理解が高いので喜びを示してくれました。世界中の人に言い訳無用の現場で、情熱ややり方を学んできて、受け止めたものを実践し、それを評価していただいたのは本当に嬉しいです。今後はこういう気持ちを大切にして(俳優として)やっていきたいなと思います。
 30代は模索していた中、40代を迎えたときに取り組み方や再スタートをきりたいと、この役に想いを込めていました。若いときには表現できなかった役で、役者として演じる上で魅力的に感じる要素があり、ここできちんとはき出していかないと次に進めないと思いました。

watashinootoko 溢れる思いで役に向かい、役作りをしていました。監督にもスタッフにも我が儘を言って生意気なところはあったと思いますが、この役に対して自分の強い想いがあったことを改めてこの賞を頂いたことで噛みしめ、自分がムキになれるぐらい、アツくならないと伝わらないことがあるのだなと思いました。そのシーンごとで自分に何ができるのか徹底的に考えたことが評価につながったのではと思います。今後、自分がどこまでできるのか楽しみで、どう今後向き合っていくのかひとつの課題になると思います。
 ふみちゃんがいなければ淳悟はありえなかった。ふみちゃんが花の状態でいてくれて、花の存在感と力がなければ、淳悟の側面は出てこなかった。花がド真ん中にいてくれて淳悟の影が見える。とても感謝しております。
 こういう風な形で日本の人たちにこういう映画もあるなと知ってもらえたと思います。簡単な内容ではないですが、皆さんに楽しんでもらえると思っておりますので、ぜひ劇場でご覧ください。


二階堂ふみ コメント

watashinootoko 賞の話を聞いたときは、世界に認められてよかったなとただそれだけでした。毎日こういう賞をいただいて浮かれる気持ちはありますが、しっかりと受け止めて感謝の気持ちを忘れずにこれからもいい映画を作れる役者になれたらと思います。
 (受賞の連絡を受け)母に連絡しました。「いつかは主演女優賞を楽しみにしています」と言われ、また頑張ろうと思いました(笑)。
 小さい頃、母が映画好きで、映画の憧れが強くこの世界に入りました。その時に観てきた映画の中に浅野さんが出演していて、なんと素敵な素晴らしい役者さんなんだろうと憧れていました。
 (浅野さんからふみちゃんがいなければ賞はなかったという言葉に対して)先輩からお言葉をいただけてグランプリを同じぐらい嬉しく光栄です。私にとって運命の作品で賞を頂いた、とても素晴らしい作品です。ぜひ劇場で堪能してください。


熊切和嘉監督 コメント

watashinootoko (賞をとったと連絡あった際には)実家に電話しました。夜中だったので、寝てた母親に全然信じてもらえなかったです(笑)。
 モスクワで公式上映と記者会見があり、「監督はどういう環境で育ったのか?」「どういう宗教教育を受けたのか?」などモラルを問われ、結構責められました。(記者に対しては)「北海道でインテリの家庭ではなかったですが、愛のある家庭に育ちました」と答えました。ふてくされていたと思います(笑)。映画の反応はよかったので、(賞をとって)救われた気がします。
 流氷はとても重要なモチーフでしたし、個人的に北海道の地で撮影すると力がみなぎります。浅野さんは、原作を読んでいるときからイメージをしていて、ずっと好きな俳優さんだったので、すぐにお願いしました。浅野さんは生身の切実さというか、よりイキイキとやっていただけたので撮っていてワクワクしました。二階堂さんは、別作品のオーディションの時に水面下で進んでいて、その場で花がいると思いました。


(オフィシャル素材提供)



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