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2014-04-23 更新
1997年映画『萌の朱雀』でカメラドール(新人監督賞)、2007年『殯の森』でグランプリ(審査員特別大賞)受賞、そして2013年のカンヌ国際映画祭では審査員を務めた河瀨直美監督。
河瀨監督自らが、「最高傑作であり自身のターニング・ポイントである」と語る、世界中に待ち望まれた最新作は、太古からの自然と神と人が共存する島・奄美大島が舞台。島に抱かれて暮らす16歳の少年と少女の初恋と成長を通して描かれるのは、限りある時間の中で、その生を全うするための「生きる覚悟」と、自らの人生に真摯に向き合う者たちの愛と無常。
主演を務めるのは、オーディションで選ばれた、村上虹郎と吉永 淳。真っ白な二人が、ドキュメンタリーのように島の子・界人と杏子を演じきる。二人を取り巻く家族には、杉本哲太・松田美由紀・渡辺真起子・村上 淳・榊 英雄・常田富士男といった映画界を代表する実力派キャスト集結。奄美大島で、準備期間を含めた1ヵ月以上の月日を実際に暮らしながらキャスト・スタッフともに、撮影に挑んだ。
繋がっていく命はやがて同じところに還りつく……。生きとし生けるものすべてに宿る希望を、魂が浄化されるような自然とともに贈る。この夏、「映画の力」をもう一度信じたくなる、未だかつてない作品がここに誕生する。
ストーリー奄美大島。それは、命のめぐる島。島のまわりをサンゴ礁が縁取る温暖な気候風土の中に暮らす人々。
島に暮らす界人(かいと)は16歳。ここ奄美に古代から伝わる八月踊りの満月の夜、その月明かりのもと、海に浮かぶ男の死体を発見する。動揺する界人の様子を見ていた同級生の杏子がいた。
島の人の相談を受けるユタ神様として人々から慕われてきた杏子の母・イサは、大病を患っており遂に医師から余命を告げられる。「神様も死ぬんだね」と、行き場のない思いを界人にぶつける杏子。界人は「神様は死なないよ」と虚勢を張るが真実味がない。奄美の自然の中、二人はただ寄り添う。
一方で思春期の界人は、恋人の影を感じさせる母・岬の女としての側面をどこかで穢らわしく思っていた。そして、あの死体の男……。界人はうまく言葉にできない気持ちを抱えながら、幼い頃に離婚して東京に暮らす父に会いに行く。しかし、つかの間の父子の時間を過ごして東京から戻ってきた界人だったが、岬は忽然と姿を消していた……。
(2014年、日本)
キャスト&スタッフ
監督・脚本:河瀨直美
企画・制作プロダクション:組画
出演:村上虹郎、吉永 淳、杉本哲太、松田美由紀、渡辺真起子、村上 淳、榊 英雄、常田富士男ほか
配給
アスミック・エース
7月26日(土) 全国ロードショー
オフィシャルサイト
http://www.futatsume-no-mado.com/
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