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2012-10-15 更新
伊藤英明、二階堂ふみ、染谷将太、林 遣都、水野絵梨奈、KENTA、高岡早紀
貴志祐介(原作者)、三池崇史監督
配給:東宝
2012年11月10日(土) 全国東宝系ロードショー
(C)2012「悪の教典」製作委員会
映画『悪の教典』、さらにその序章としてBeeTVドラマとして配信される「悪の教典-序章-」の完成披露試写会が都内にて行われ、舞台挨拶に主演の伊藤英明、共演者の二階堂ふみ、染谷将太、林 遣都、水野絵梨奈、KENTA、高岡早紀、原作者の貴志祐介、三池崇史監督が登壇した。
貴志祐介のベストセラーを鬼才・三池崇史の手で映画化。生徒から絶大な人気を誇る高校教師でありながら、実は他者への共感能力が欠如した反社会性人格障害(サイコパス)で、障害を取り除くために、いとも簡単に人を殺していく。狂気の男が繰り広げる凶行の数々を息詰まるタッチで描く。「悪の教典-序章-」は、映画で描ききれなかった原作のストーリーをドラマ化。映画公開に先駆けて、携帯電話向け動画配信サイト「BeeTV」で配信される。映画のメガホンは三池監督が取り、ドラマは三池監督監修のもと、野本史生監督で撮影された。
『海猿』シリーズで演じた正義のヒーローから一転、大殺戮劇を繰り広げる殺人鬼・蓮実聖司役に挑戦した伊藤は「到底、理解しがたい役柄を自分の中で取り込もうと、前半はたくさん迷って、迷って闘いました」と葛藤やプレッシャーがあったことを告白。劇中、渾身の演技で役を演じきった。
三池監督については「監督は限られた予算、時間などをすべて使い切るエネルギーの塊のような人。この監督の前で、小手先の芝居をやったらこれからの仕事もつまらなくなると思った。『海猿』に並ぶ代表作になったと確信しています」と胸をはった。さらに、殺人者を演じた自分を振り返り「伊藤英明のことを嫌いになっても、どうか『海猿』のことを嫌いにならないでください」と2011年に開催された「AKB48 22ndシングル選抜総選挙」における前田敦子の名言をモジった(!?)コメントで観客に呼びかけ、会場を爆笑の渦に包んでいた。
他のキャストたちは「初めての学園もので、こんなに血がたくさん出てくるなんて……」(二階堂)、「映画を見ていて、気分が悪くなった方はすぐにスタッフに知らせてください」(染谷)、「振り切らないと、演じられない役だった」(林)などとコメント。あのダルビッシュ有の実弟として注目を浴びるKENTAは、「経験がなくて、何度もミスして周りに迷惑をかけることも多かったのですが、伊藤さんから『テストなんだから何度でも失敗しろ』とアドバイスをいただいた」と伊藤に感謝の言葉を述べた。配信ドラマ「悪の教典 ―序章―」に出演する高岡は「舞台は映画の数ヵ月前の出来事。蓮実先生を翻弄するつもりが逆に翻弄される役でした。蓮実先生の悪が垣間見えるはず」とアピールしていた。
原作者の貴志は、晴れやかな舞台挨拶に興奮しながら「迫力、スピード感、そしてリアリティーは、これまでの邦画の常識を覆す作品。エンターテインメントの歴史を塗り替えた映画!」と大絶賛していた。
本作は、公開前にイタリアのローマで開催される「ローマ国際映画祭」に出品されることが決定! 三池監督は「オレがローマで撲殺されたり、海に沈められたりしたら『ああそうだったのか』と思ってほしい」と意気込みをジョークを交えて語り、会場に笑いを誘っていた。
(文・写真:Sachiko Fukuzumi)
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