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作品紹介

トップページ > 作品紹介 ただ君だけ

2012-06-16 更新

英題:Always
ただ君だけalways
(C)2011 SHOWBOX / MEDIAPLEX AND HB ENTERTAINMENT ALL RIGHTS RESERVED

イントロダクション

always 大都市ソウルを舞台に、社会の片隅で一途に、懸命に生きる男と女を描く『ただ君だけ』。『フラワー・アイランド』(2001・TOKYO FILMeX最優秀作品賞)や『スパイダー・フォレスト/懺悔』(04)などアート系の作品でその作家性が高く評価されてきたソン・イルゴン監督が一転、本作では男女の愛という普遍のテーマに挑んだ。モチーフにしたのはチャールズ・チャップリンの古典的名作『街の灯』(1931)だ。「『街の灯』の世界を現代の韓国で再現してみたかった」という監督は、デジタル時代に見失いがちなアナログな愛を描きながら、21世紀でも恋愛の形は変わりないことを伝えている。


 不器用で愛を表現する術を知らない主人公チョルミンを演じるのは、TVドラマ「ごめん、愛してる」(04)でストリート・チルドレンとして育った悲運の男を演じ日本でも大ブレイクしたソ・ジソブ。

always 「バリでの出来事」(04)などラブ・ストーリーで人気となったが、ここ数年は『映画は映画だ』(08)、『ロードナンバーワン』(10)などのハードボイルドな作品への出演が続いており、本作はソ・ジソブ自ら「待望していた」と語る久々の純愛映画だ。ソン・イルゴン監督からオファーがあった時は、『ロードナンバーワン』の撮影のため一度は断ったものの、単なるメロドラマではないストーリーがずっと気になり、1年後にソ・ジソブ側から監督に連絡を取ったことが、映画化の決め手となった。ボクサーという役を演じるため撮影1ヵ月前からトレーニングに励み、両手首の靭帯を痛めたことも。感情を抑えながらも徐々に表出させていく成熟した演技で、2011年「第19回大韓民国文化芸能大賞」の映画部門演技大賞を受賞した。約2年間の軍隊生活を経て30代半ばとなったソ・ジソブは、アイドルから脱皮し、まさに役者生活の第2ラウンドに立っているといえる。


always ソ・ジソブと息ピッタリの共演ぶりを見せるのが、ヒロインのジョンファに扮したハン・ヒョジュだ。ユン・ソクホ監督の四季シリーズ最終章「春のワルツ」(06)のヒロインに抜擢されてから6年。TVドラマ「華麗なる遺産」(09)、時代劇「トンイ」(10)の主人公を経て、存在感のある女優に成長した。透明感のある清楚さと前向きなたくましさを持ち合わせるジョンファは、まさにハン・ヒョジュのはまり役だ。本作では初のベッド・シーンにも挑戦して韓国メディアの注目を浴びたが、「本当に愛し合っている恋人同士のように感じられるほど美しく表現することができた」と自信を見せる。


always 本作は、2011年釜山国際映画祭のオープニング作品に選ばれ、上映チケットがわずか7秒の間に完売する最短記録をつくった話題作。釜山国際映画祭サイドは選抜の理由を「単にお涙ちょうだいの一般的な恋愛映画とは異なり、ソン・イルゴン監督特有のシンプルで抑えた特有な演出スタイルが引き立つ作品。ソ・ジソブとハン・ヒョジュはこれ以上望むことのできない完璧なカップル」と明かした。2011年10月の韓国公開時には、「釜山国際映画祭オープニング作品は失敗する」というジンクスを破り、130万人を超える観客動員数を記録している。

ストーリー

always ボクサーとしてチャンピオンになった経験もありながら暗い過去のために心を固く閉ざしていたチョルミン(ソ・ジソブ)と、視力を失いつつもいつも明るくはつらつとしたジョンファ(ハン・ヒョジュ)。

 駐車場のせまい部屋で独り寂しく夜を過ごしていたチョルミンのもとにある日、花のように愛くるしいジョンファが現れ、チョルミンは少しずつ心を開いていく――。

(2011年、韓国、上映時間:105分)

キャスト&スタッフ

監督:ソン・イルゴン
出演:ソ・ジソブ、ハン・ヒョジュほか

配給
ポニーキャニオン/コムストック・グループ
6月30日(土)より丸の内ピカデリーほか全国ロードショー

オフィシャルサイト
www.tadakimidake.com

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