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記者会見

トップページ > 記者会見 > 『プライスレス 素敵な恋の見つけ方』来日記者会見

来日記者会見

2008-03-10 更新

オドレイ・トトゥ

プライスレス 素敵な恋の見つけ方

配給:シネカノン、宣伝:アルシネテラン
3月8日(土)、シネカノン有楽町2丁目、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
(C)2006 LFP LES FILMS PELLEAS - FRANCE 2 CINEMA - FRANCE 3 CINEMA - TOVO FILMS - KS2 PRODUCTIONS

 これまでのキュートで清純なイメージから一転、玉の輿を狙って男たちを誘惑するビッチな女性を、オドレイ・トトゥがセクシーかつ大胆に演じているロマンティック・コメディ『プライスレス 素敵な恋の見つけ方』。今やフランスを代表する国際スターとなったオドレイが『天使のパスポート』以来、3年半ぶりに来日、記者会見に登場した。

-----まずはご挨拶をお願いいたします。

 今日は大勢の方々にいらしていただいて心から感謝を申し上げるわ。日本の皆さんに再会できるので、東京に来られることは私にとっていつも喜びなの。特に今回は『プライスレス 素敵な恋の見つけ方』をご紹介できるので、一層うれしいわ。本当にいらしてくださってありがとうございます。

-----3回目の来日だと思いますが、日本の印象は変わりましたでしょうか?

 そうね、日本は私にとってとても特別な国なの。日本の洗練された文化、美意識にすごく興味があるし、人々の心の温かさ、親切さにいつも感動しているわ。

-----今回の役柄は、これまでとはがらりと変わったイメージでした。ジゴレットの役を演じるにあたって、学んだことやお手本にしたことなどはありますか?

 確かに、これまで日本の皆さんがご覧になることのできた映画の私とはちょっと違った役どころで、少し驚かれたかもしれないけど、それほど特別な役作りはしなかったの。というのは、『ダ・ヴィンチ・コード』が終わってからこの映画の撮影に入るまで3日しかなかったものだから……。ただ、デラックスなホテルに行って、そこに来るお客の方々を観察しているだけで、結構イメージがつかめたわ。イレーヌというのは、セクシーに振舞って男性を誘惑しようとあの手この手を使っている女性なわけで、そういう役を演じるのはとても楽しかった(笑)。

-----お金に換えられない大事なものが描かれていますが、あなたにとってお金に換えられない大切なものとは?

 私にとって値段のつけられないものは、家族や友人など、身近な人々ね。私のためにいろいろとしてくださる人、私が大事に思っている人々というのは、お金で買うことはできないわ。それはこの映画も語っていることね。

-----お相手のガド・エルマレさんはフランスで大変人気のコメディアンですが、共演された感想をお聞かせください。

 おそらく、ガドは日本ではあまり知られていないかと思うんだけど、彼はフランスで大変人気のあるコメディアンで、ワンマンショーなどで大成功を収めている人なの。世代を越えて人々に愛されていて、本当に人々の心をつかむコツを心得ているのね。だから、信じられないほど容易に人々を大笑いさせられる才能をもった彼のレベルに追いつこうとするのは、私にとって大きなチャレンジだったわ。とにかく、撮影中も彼はあまりに面白いものだから、真剣に演技し続けるのがすごく難しかったの。本当に楽しく雰囲気が良くて、笑わせられてばかりの撮影だったわ。

-----ガドさんとの共演シーンで、笑わされて演技ができなかったというようなエピソードはありますか?

 そういうことはしょっちゅうだった。真剣に演技をするのが本当に難しかったのよ。その手のエピソードなら幾らでもあるわ。彼はテイク毎に違った演技をして、どんどん良くなるのよ。一つ思い出したのは、スウィート・ルームに二人でいるところを見つかってしまったシーンかな。とにかく、彼とは本当に楽しい撮影ができたわ。

-----撮影で身につけた衣装の中で気に入ったドレス、最も高価だったドレスは?

 私が一番気に入ったドレスはたぶん、最初に着ていた露出度の高いドレスだわ。そんなに似合っていないこともなかったと思うから(笑)。自分でも驚いたわ。実を言うと、あの映画に出てくる衣装全てを試着したとき、“クルーの前でこんな格好になるなんて、恥ずかしさを忘れることができるかな?”と自問したの(笑)。でも、結局はすぐに見られることにも慣れて、そんなに悪い気もしなかった。むしろ、視線が気持ち良かったくらい。最初に着ていたドレスに関しては、“こんな面積の小さな布で、撮影の間ずっと、どうやって私の胸を隠しておけるんだろう?”とちょっと心配ではあったわ(笑)。
 それから、一番高価なドレスについてだけど、私が買ったわけではないので、お値段は全く分からないの。

-----ジゴレットという自分の魅力を武器にした女性の役ですが、今回特に仕草などでこだわられたことはありますか?

 イレーヌの役作りは外面的なところから入ったという感じだった。露出度の高い洋服だとか、すごく高いヒールの靴も重要だし、爪のお手入れもそうね。私は彼女とは全く違うので、そういう風に外面を作っていくことで彼女になっていったの。
 ほとんど全ての女性、少なくとも女優であれば、男性の注意を引きつけたり誘惑するやり方は何となく心得ているだろうし、それは自然なことだと思うわ。

-----本国フランスで大ヒットしたそうですが、どのようにお感じになりましたか?

 ええ、フランスではすごくヒットしたの。素晴らしい贈り物のような感じだった。もちろん、当たらないよりは当たったほうがうれしいわ。

-----ジャンに貢がせた末、「キャビアは嫌い」と言っていましたが、ご本人は?

 私はキャビアが大好きよ。もちろん、毎日は食べないけど(笑)。無理をして食べているように見えたとしたら、私の演技力が優れていたのかもね(笑)。

-----日本で興味がある監督さん、俳優さんはいますか? 好きな日本映画は?

 ごめんなさい、皆さんに嫌われてしまうかも……(笑)。25歳くらいからもう映画館には行けなくなってしまったの。仕事が立て込んでいるせいで、数年前からシネフィルではなくなってしまった。だから、このご質問には答えられないの。映画を観ることから完全に離れてしまったという感じ。役者としては全く望ましいことではないわね。

-----この作品のどんなところが観客を引きつけたと思いますか? 見どころは?

 この映画が観客の方々を引きつけたのは、すごくおかしいコメディだけど、エレガントでもあるからじゃないかしら。下品ではないし、紋切り型でも安直な話でもないところが成功につながったのではないかと思っているの。純粋な遊びに満ちたシーンの連続で、私もいろいろと勉強になったわ。誘惑の仕方を練習するシーンやクライマックス・シーンなどとてもうまく書かれていて、純然たるコメディのシーンがたくさんあることに、私自身も感動したの。
 それに、この映画の成功はピエール・サルヴァドーリ監督のおかげでもあるわ。彼はフランスでとても人気がある監督で、知的だけどすごく笑えるコメディのシナリオを書く才能にあふれている人なの。

ファクトリー・ティータイム

今や国際的大スターとなったオドレイだが、相変わらず少女のように愛らしく、ナチュラルだった。そんな彼女が、本作では高価で大胆なドレスの数々を身につけ、計算高く男たちを翻弄するビッチに大変身! 子犬のようにつぶらなブルーの瞳が魅力の、フランスでは大人気のコメディアン、ガド・エルマレの魅力も全開。南仏の高級リゾートの雰囲気もたっぷり味わえるキュートなフレンチ・コメディだ。
(文・写真:Maori Matsuura)


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