このサイトをご覧になるには、Windows Media Playerが必要です。
Windows Media Playerをダウンロードする
2007-12-21 更新
奥田監督、安藤和津、佐々木崇雄ほか
配給:ゼアリズエンタープライズ
2月22日(土)より、新宿K's cinema、大阪・第七藝術劇場にてロードショー! 他全国順次公開
(C)2007 ゼロ・ピクチュアズ/K・S・F
11月10日(土)、監督・俳優の奥田瑛二が運営する映画館「下関スカラ座シアター・ゼロ」が山口県下関市にオープン、そのこけら落としとして自身の監督最新作『風の外側』を全国先行公開し、1回目、2回目上映とも満席の大盛況スタートを切った。
下関スカラ座シアター・ゼロは、10月28日をもって閉館した下関スカラ座の映画館設備一切を奥田瑛二が代表を務めるゼロ・ピクチュアズが借受け、全面リニューアルしてオープンした2スクリーンの映画館。奥田監督本人が支配人を務める。このオープンによって、下関市に1館の映画館もなくなるという事態が回避されたことになる。
オープンに先立ち、下関中心街のショッピングモール「シーモール」内にあるシアター・ゼロでは、奥田監督、安藤和津ほかゼロ・ピクチュアズ関係者、映画「風の外側」制作関係者、さらには江島 潔・下関市長など下関市民多数の参列のもと映画館の成功と『風の外側』のヒットを祈願する式典が催され、その後、奥田監督は支配人として観客入れ込みの先頭に立った。
下関市民で満杯になった第1回目上映の舞台挨拶に立った奥田監督は、次のように挨拶し、市民から大きな声援と拍手を受けた。
「かつて下関は間違いなく映画の町でした。田中絹代、木暮実千代という稀代の大女優が誕生した所でもあり、近頃は数多くの映画が下関で制作されてもいる。なのに、下関から映画館がなくなるところでした。何とも寂しい限り。いや、下関を愛している私にとっては淋しいのを通り越して、これはなんとかならんものかと考え、自分で映画館を運営するという決断をしました。下関から“映画の灯り”が消えることがあってはなりません。下関の方々と一緒になって、この町から映画文化を絶やさぬよう、また下関が映画文化の発信基地になるよう頑張りたいです」と挨拶。
また奥田監督を支える夫人であり、奥田作品のスーパーバイザーとしても映画づくりに参加している安藤和津さんも次のように挨拶した。
「私は下関文化振興財団の理事長を務めさせていただいていますが、今回下関のお役に立てて本当にうれしく思います。下関から映画の灯を消すな!という奥田の叫びを受け止めていただければ幸いです」。
加えてこの作品のヒロイン役を奥田監督の次女・安藤サクラが役者の血を引き継ぎ、裸体もいとわぬ堂々とした演技で映画デビューを果たしているのも話題である。
シアター・ゼロの今後の運営について、奥田監督は、「良質な名画を中心に番組編成し、下関市民に愛される映画館に育て上げたい。と同時に、近隣、他県の映画ファンにも輪を広げ、足を運んでもらえる映画館にしたい」と語っている。
なお、『風の外側』は同日、シアター・ゼロのほか、山口県、北九州市の合計5館で先行公開された。全国公開は12月22日(土)より。東京・新宿K's cinema、大阪・第七藝術劇場を皮切りに、順次全国ロードショー公開される。
(オフィシャル素材提供)
関連記事
・佐々木崇雄 単独インタビュー
・佐々木崇雄 単独インタビュー(映像)