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『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』公開初日トークイベント

2022-09-24 更新

藤本国彦(ビートルズ研究家/字幕監修)、ポール・サルツマン監督(オンライン)

ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インドbeatles ©B6B-II FILMS INC. 2020. All rights reserved
配給:ミモザフィルムズ
大ヒット上映中!

 9月23日(金)、ヒューマントラストシネマ渋谷にて『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』公開初日トークイベントが行われた。登壇したのは、本作の字幕監修を担当し、ビートルズ研究家として数多くの関連書籍を手掛ける藤本国彦。さらに、カナダのトロントからポール・サルツマン監督がスクリーンに登場し「皆さん見えています。お会いできて嬉しいです」と挨拶し、会場からは大きな拍手が沸き起こった。


 1969年、インドで出会った4人の印象は「ジョンはユーモアのセンスには辛口な部分もありますが、決して意地悪なわけではなく、からかいっ子のようでした。ポールは一番つきあいやすい、話しやすい人でした。リンゴとはあまりしゃべりませんでしたが、ジョージはとても優しく受け入れてくれて、嬉しかったです」と語った。リシケシュでの彼らはそれぞれパートナーといることもあったが、ひとつの大きな机にメンバーとパートナー、ドノヴァンらの同行した全員で集まってリラックスして過ごすことも多かったという。なぜ監督が彼らに受け入れられたのかと問われると、「公の場ではなく、守られた状況で気楽だったので心を開いてくれたのではないでしょうか。初めて会ったときに、“私が彼らに何かを期待しているわけではない”ということが伝わっていたのも理由にあるかと思います」と、互いに素の状態での出会いだったと振り返った。

 ジョンの曲「コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ビル」のモデルとなったリッキ・クックについては、「とても優しく話しやすい方でした。“これまで多くの人がインタビューしにきたんでしょう?”と尋ねたら、“いえ、あなたが最初ですよ”と(笑)」と、意外にも“バンガロウ・ビル”本人がザ・ビートルズとのことを語るのは本作が初めてだと驚きのエピソードを明かした。

 イベントの後半に観客との質疑応答が始まると客席からはすぐにたくさんの手が挙がり、監督も「喜んで答えます」と意気込んだ。製作総指揮をつとめ本作にも登場する「デヴィッド・リンチ監督の印象は?」と質問が飛ぶと、「とても素敵な方でした。私も彼もアシュラムに行ったことがあるので共通の体験について話し合いました。インタビューは自宅のスタジオで行われ、受け入れてもらえて良かったです」と瞑想の話題を通じて親交が深まったという。「インドを離れてからのザ・ビートルズとの交流は?」の質問には、「彼らの生活は多くの人に囲まれてとても忙しいと思ったから、こちらからコンタクトをとろうとは考えませんでした。ただ、帰るときにジョンから撮った写真を送ってくれと言われ、ポールの恋人ジェーン・アッシャーからは“彼らはなかなか連絡がつかないだろうから”と電話番号を教えられました。実際に6ヵ月後にロンドンで彼女に写真を渡しました」と、彼らの生活を気遣い、監督自身から連絡先を教えることはなかったという。

 最後に、「今日は皆さんに来ていただけて嬉しく思います。日本には4回来たことがあり、2度ほど撮影をしたこともあります。とにかく今一番大事なのは平和であり、愛だと思います。どうぞ、またお互いに愛を分かち合えたらと思います」と感謝の言葉で締めくくると、会場は大きな拍手で包まれた。

 公開初日とあって熱烈なザ・ビートルズ・ファンが集まり、パンフレットの購買率も高く、初回上映終了後にはポスターが完売となる大盛況のイベントとなった。

 インド滞在期のザ・ビートルズの素顔に迫る『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』は、全国劇場にて大ヒット公開中!



(オフィシャル素材提供)



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