2022-07-12 更新
昭和、平成、令和──。時代は常に目まぐるしく変化する……はずが、伝統ある神事の如く不変不滅、否、むしろ逆行している禁断のアンタッチャブル・ゾーンが日本にはあった! それは、全国津々浦々に厳然と存在する約4,000もの高校野球部──。「ドラフトキング」(集英社「グランドジャンプ」で絶賛連載中)などが熱狂的に支持されている“野球小僧漫画家”クロマツテツロウが、高校球児たちの知られざる日常と生態をリアルに描いた伝説的コミック「野球部に花束を ~Knockin'On YAKYUBU's Door~」(秋田書店「月刊少年チャンピオン」で13~17年連載)を、昭和がますます遠くなった今、満を辞して映画化! すべての青春を野球<部>に捧げた、名もなき球児たちの熱すぎる汗と涙の物語が、この夏、ついに幕を開ける──!
主人公・黒田鉄平に扮したのは、新海 誠監督の『天気の子』(19)で主人公・森嶋帆高役(声の出演)に抜擢され、チケット完売が続出し、第47回菊田一夫演劇賞も受賞した舞台『千と千尋の神隠し』(ハク役)でも好評を博した人気俳優・醍醐虎汰朗。“生贄”となる新入部員の心身の限界に、イメージ崩壊を厭わない体当たりの熱演で挑み、泥まみれになって野球部という名の<極道>に奮闘! 野球部のチームメイト・桧垣主圭役には、ミュージカル『刀剣乱舞』など2.5次元俳優としても熱視線を集める黒羽麻璃央。“狂気と愛は紙一重”な原田監督を、舞台・ドラマ・バラエティにと大活躍の髙嶋政宏が嬉々として怪演すれば、極めつけは「恐すぎる先輩たち」で“顔面凶器”の小沢仁志がまさかの同時多発テロ! 個性豊かなキャストたちの濃密なスキンシップは必見だ!
監督・脚本を務めたのは、『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』(11)、『ステップ』(20)、『ヒノマルソウル ~舞台裏の英雄たち~』(20)等の飯塚 健。原作にあふれる高校野球への愛を存分に爆発させながら、緩急自在のスタイリッシュな映像と小気味よいユーモアを魔球のように随所に投げ込み、単なるスポコンでもコメディでもない、絶妙すぎる新しいジャンルを日本映画界に誕生させた! さらに、劇中の“野球部あるある解説者”を担当するのは、プロ野球OBで現在YouTuberとしても活躍する里崎智也。野球経験者でなくても思わずクスッと頷いてしまう「あるある」ネタで観客を好リードする。主題歌は電気グルーヴが担当。本作のために書き下ろした楽曲「HOMEBASE」は、歌詞だけでなく音にも野球の要素が詰まっており、最後まで観逃せない。
理不尽さ極まる高校野球部の世界は、もしかして《日本社会の縮図》かも? 昭和のオトナから令和の若者まで、“何か”と闘い続ける全世代にエールを贈る、笑えるけど笑えない? 共感&胸熱必至の抱腹絶倒エンターテイメント!
中学時代の野球部生活に別れを告げ、高校デビューを目指し茶髪に染めて入学した黒田鉄平。夢見たバラ色の高校生活は、うっかり野球部の見学に行ってしまい、あっけなくゲームセット。新入生歓迎の儀式で早々に坊主に逆戻り……。
練習以前に、グラウンド整備や白線引きにすら怒鳴られる日々。おまけに一目惚れした同級生は、なんと先輩の妹(手を出したら、即死)。そしてヒエラルキーの頂点に立つのは、ヤバい見た目と言動で三年生をも震え上がらせる最恐の監督。
強くはない、けど別に弱小でもない。そんな中途半端な並の都立高校野球部で、助け合ったりいがみ合ったりしながらも生き延びていく黒田ら一年生。そして、恐れていたはずの“伝統”に、気がつけば自分たちも染まっていた……。
(2022年、日本、上映時間:99分)
キャスト&スタッフ
原作:クロマツテツロウ「野球部に花束を ~Knockin'On YAKYUBU's Door~」(秋田書店「少年チャンピオン・コミックス」刊)
監督・脚本:飯塚 健
撮影:川島 周
音楽:海田庄吾
主題歌:電気グルーヴ「HOMEBASE」 ©macht inc.
出演:醍醐虎汰朗、黒羽麻璃央、駒木根隆介、市川知宏、三浦健人、里崎智也(野球解説者)、小沢仁志、髙嶋政宏ほか
配給
日活
8月11日(木・祝) 全国ロードショー
■ 公式サイト: http://yakyubu-hanataba.jp/ (外部サイト)
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