2022-09-20 更新
阿部 寛、見上 愛
第44回日本アカデミー賞で最優秀作品賞ほか数々の賞に輝いた『ミッドナイトスワン』を手掛け、映画界でいま最も注目される内田英治監督最新作『異動辞令は音楽隊!』が大ヒット全国公開中! 本作の大ヒットを記念して、9月19日(月・祝)にはユナイテッド・シネマ豊洲にて、本作の主人公・成瀬 司を演じた阿部 寛、成瀬のひとり娘・成瀬法子を演じた見上 愛が登壇する大ヒットトークイベントが実施された。この日は二人で公式SNSで募集したいろいろな角度からの質問に和やかに返答するなど、リラックスムードあふれるトークショーとなった。
公開4週目を迎えた本作は現在、観客動員30万人を突破する大ヒットを記録。大勢の観客が集まった客席内を見て「うれしいですね」と晴れやかな顔を見せた阿部。続く見上も「友人も観てくれましたし、祖父もわたしの出ている映画を初めてスクリーンで観てくれて。祖父はクラシック系の仕事をしているので、どんな反応をするんだろうと、すごくドキドキしていたんですが、面白かったよと言ってくれました。本当にいろんな世代の人に観てもらえる映画なんだなと感じています」と笑顔を見せた。
劇中ではひょんな事から、主人公の成瀬が、父に反発していた娘と音楽のセッションをすることになるシーンがあったが、SNSなどではこのシーンに感激したという意見も多かったという。「あのシーンは好きですね。すごく良かったんですよね」と語る阿部は、「自分でもあんな生き生きとした顔をしているのかと、自分で観た時も驚いたんです。もともと(ドラムが)不得意だったから必死になって、演技を忘れて。みんなでセッションしていく感じが良かったですね」と述懐。見上も「一緒に演奏していて、お父さんと目が合った瞬間、心が解けていく感じがして。すごく楽しくて、しあわせでした」と続けた。
この日のトークショーは、公式SNSで募集した質問を二人にぶつけるという形で進行。まずは「お二人はエゴサーチはしますか?」という質問からスタート。それには二人とも「しませんね」と返答。作品の評判が気になる時は「まわりが教えてくれるんで。良かったとか。観に行ったとか。そういうのを聞きます」という阿部。一方の見上も「まわりの子で、エゴサーチをしている子は多いですけど、わたしはしないです。それこそ自分のSNSに届いたコメントを読むことはありますけど、あとはまわりがいろいろと送ってくれるので、それを見ています」とのこと。
また、本作のメガホンをとった内田英治監督によると、本作は三部作構想となっており、本作で結束を固めた音楽隊は、続編となる第2部では警視庁音楽隊と対決し、そして第3部ではブラッド・ピット率いるニューヨーク市警の音楽隊と対決することになるのだとか。そのことを踏まえて「阿部さんはどう思いますか?」という質問が。「わたしは観たいです!」と乗り気な見上に対して、阿部は「ブラピは照れます。緊張しますよね」と照れ笑い。だがそのやり取りを聞いた観客からは「観たい!」という思いのこもった拍手が。阿部も「ブラピですか……」と驚きを隠せない様子だった。
また劇中では親子を演じている二人だが、「阿部さんが父親役だと聞いてどうでした?」という質問も。それに対して見上は「ドキドキしました。でも監督に顔の濃さは似ているんじゃないかと言っていただいたので。おこがましい話ですが、それを信じてやりました」とコメントし、さらに「最初は(鬼刑事という)台本のイメージが強かったので。勝手に怖い方だという印象を持ってしまったんですけど、すごく和やかな方でビックリしました」と振り返る。一方の阿部は、見上の印象について「かわいいなと思いましたよ」と語ると、「現場でも芝居に集中しているんで。お芝居もしっかりしているし。(父親に)反抗している役なので、いつも切ない思いはしていましたが、でも気持ちの入ったお芝居をしてくれるし。好印象です」と語った。
本作で成瀬の母親・幸子を演じるのは倍賞美津子。倍賞についての質問がくると、阿部は「僕は倍賞さんが大好きなんですよ。何回も息子をやっているんですけど、失礼ながら、しわが美しい女優さんだなと思っています。カッコいいんだよね」と語り、見上も「すごくカッコいいし、キュートですよね」と笑顔。さらに「面白いし、カッコいいし、力も抜けているし。昔から大好きで。楽しくやらせていただきました」と続けた阿部が、「あれだけいろいろな経験をされている方なんですけど、現場ではこういうふうにやったらどうかしらとか、いろいろなアイデアがあって。いまだに芝居にこだわりを持っているというのは、僕も本当に見習うべきところだなと思いました」と感服した様子を見せた。
さらに「阿部さんのようなダンディーな男になりたいです。どんな努力をされていますか」という質問も飛びだし、思わず笑いが漏れた会場内。それに対して「ダンディーというのは舘ひろしさんとか、吉田鋼太郎さんとかのことだと思うんですが、もし自分がダンディーだとしたら。スーツでネクタイなしでシャツを着るとか。あとは声とか、ひげを生やすとか……」と思い浮かぶままに例を挙げる阿部に対して、見上は「阿部さんはダンディーですよ。ヒゲを生やすのはいいかもしれないですね」と笑顔でお墨付きを与えていた。
そして最後の質問は「息子が阿部さんのように身長が高くなればいいなと思います。どうすれば阿部さんのように高くなれますか?」というもの。それには「足を引っ張る」と返答し、会場を笑わせた阿部。「家族で僕だけなんですけど、毎日、水を飲まずに牛乳を飲んでいました。あとは週に2、3回は身長を測っていました。中学の時、草刈正雄さんにあこがれていて。(草刈の)185センチになりたいなと思って測っていたんですけど、結局、その身長は超えてしまいましたね」と笑いながら明かした。
そんなイベントもいよいよ終盤。最後のコメントを求められた見上は観客に向かって「どうでしたか? 映画を観て?」と尋ねると、会場からは拍手が。その様子に笑顔を見せた見上は「まだまだいろいろな方に観てもらいたいので、お友だちとか大切な人と観に来てください」とメッセージ。阿部も「いくつになっても人間は変われると思います。いくつになっても挑戦できるし、いろんな発想にも変えられる。優しくもなれるということを、この映画で観ていただけたと思います。ぜひ気に入っていただけたら、ぜひまわりの方に薦めてください」と呼びかけた。
(オフィシャル素材提供)
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