2022-03-05 更新
芦屋市制施行80周年記念映画として製作された映画『あしやのきゅうしょく』が3月4日(金)より全国公開。
物語の舞台となる兵庫県芦屋市は、北に六甲山地、南に大阪湾を臨んだ豊かな自然と、固有の阪神間モダニズム文化に育まれた瀟洒な街並を擁する土地。芦屋市では、給食開始当初より「温かいものは温かく,冷たいものは冷たく」作りたてを味わってもらえる自校式給食に加え、各校に1名専属で配置された栄養士によるオリジナルの独立メニューを展開するなど、給食への取り組みが注目される「市」だ。
そんな芦屋市の給食をテーマに「食」を通して繋がる「絆」を描いた本作の主人公は、芦屋の小学校に勤務する新米栄養士・野々村菜々。美味しい給食を食べる子どもたちの笑顔のため、日々奮闘! 登場する給食メニューは、栄養士や調理師たちの工夫と愛が詰まっている。よりコストを押さえるための努力や仕入れ先との連携、大変な調理現場の裏側も描きながら、子どもたちの成長を守る給食の大切さを丁寧なタッチで温かく描いている。
主人公・野々村菜々を演じるのは、『仮面ライダーエグゼイド』でヒロインを務め、NHK連続テレビ小説『スカーレット』や『賭ケグルイ』シリーズで注目を集めた松田るか。学校の調理師役には、映画『蝉しぐれ』で、キネマ旬報新人賞を獲得以降、実力派として活躍してきた石田卓也。その他、仕入れ業者の豆腐屋の店主に堀内正美、精肉店の店主に赤井英和、野々村が務める学校の校長に桂 文珍、新米栄養士野々村を励ます役割を担う前任の栄養士に秋野暢子と、多彩な出演陣が集結した。
春――。新任栄養士の野々村菜々は、退任するベテラン栄養士の立山から給食のイロハを引き継ぐ。予算の問題や子どものアレルギーの問題・宗教上の問題、さまざまな問題に対処しながら、子どもたちに“美味しい給食”を食べてもらおうと奮闘する菜々。
新学期が始まり、子どもたちからの反応は“美味しかった”おあら“味が変わった・落ちた……”など芳しくない。ショックを受ける菜々を他の栄養士や調理師たちから「よくあることで、子どもたちの気のせいだ」と慰められるも、何とか子どもたちに喜んでもらいたいと、触接子どもたちに給食の感想を聞いてみる。
そして菜々は、たとえ子どもの苦手な食材があっても、素材の味を生かした、それぞれに合ったメニューを心がけなければ、と決意する。
果たして菜々は、子どもたちに受け入れてもらえる給食を作ることができるのだろうか……。やがて1年が過ぎ、菜々にとって初めての卒業式がやってくる。子どもたちが菜々をはじめとする給食の先生たちに伝える思いとは……。
(2022年、日本、上映時間:86分)
キャスト&スタッフ
監督:白羽弥仁
脚本:白羽弥仁、岡本博文
プロデューサー:高瀬博行
撮影:吉沢 和晃
主題歌:「ドラセナ」大塚 愛(avex trax)
出演:松田るか、石田卓也、仁科 貴、宮地真緒、藤本 泉、栗田倫太郎、小笠原拓己、芹沢 凜、堀内正美、桂 文珍、赤井英和、秋野暢子ほか
配給
アークエンタテインメント
3月4日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開中
■ オフィシャル・サイト: ashiyanokyushoku.com (外部サイト)
関連記事
・公開記念舞台挨拶