2022-03-23 更新
神木隆之介、柴咲コウ、松村北斗(SixTONES)、玉城ティナ、吉岡里帆、蜷川実花監督
映画『ホリック xxxHOLiC』の完成披露イベントが都内で行われ、キャストの神木隆之介、柴咲コウ、松村北斗(SixTONES)、玉城ティナ、吉岡里帆、メガホンを取った蜷川実花監督が劇中のセットを模した華やかなステージに登壇し、クロストークを繰り広げた。
本作は、累計1400万部を突破している創作集団・CLAMPの大ヒットコミックを、蜷川監督が独自の世界観で実写映画化した。人の心の闇に寄り憑くアヤカシが視えることで孤独に生きてきた高校生・四月一日を神木が、妖しく美しい「ミセ」の女主人・侑子を柴咲が演じ、2人のW主演。謎を秘めた美少女・九軒ひまわりを玉城、クールでミステリアスな四月一日の同級生・百目鬼静を松村、アヤカシを操り世界を闇に堕とそうとする妖艶な悪女・女郎蜘蛛を吉岡が演じている。
作品へのオファーを受けた四月一日役の神木は「オファーをいただいて、めちゃくちゃプレッシャーでした。原作も読んでいなかったので、読んでみましたが、大好きになりました。でも自分が演じる儚い四月一日を3次元にしたときに、どういうふうに存在したらいいか分からなくて不安でした。でも実花さんについていければ大丈夫なんだろうなという安心感はありました」と蜷川監督への信頼感を明かす。
侑子役を務めた柴咲は「監督から侑子は絶対的な存在感がないといけないと言われ、どうすればいいんだろう―って。実花さんの世界観、ビジュアル・イメージに任せていれば安心という思いでした」と語った。続けて「四月一日役は、神木さんしかいないと思っていたんですよ。そしたら神木さんに決ったと聞いて、思わず“エーッ”って。神木さんからは儚さを感じるんですね。だから神木さんが主演だったことが嬉しかったです」とコメント。それを聞いた神木は恐縮しきりだった。
四月一日の同級生・百目鬼静役を務めた松村は「始めて蜷川監督にお会いしたときに『百目鬼静がいる』と言われたんです。現場では、監督から“声を低くして、低く……”と言われ、大変でしたが頑張りました」と撮影を振り返った。
女郎蜘蛛役を務めた吉岡は「自分史上、もっとも肌を見せるキャラで、人間ではない難しい役でした」と苦労を吐露。また、吉岡は「今回は背中を押してくださった方がいました。“セクシー所作指導”という先生がついて指導してくださいました。その方が妖艶な蜘蛛の動きを見てくださったのでなんとか……」と告白した。
蜷川監督は「“セクシー所作指導”はポールダンスのプロの方で、セクシー・ポーズの出来る方にお願いしました」と明かす。また、10年越しに今作を映像化することを考えていたという蜷川監督は「今作を映像化することに苦労もありましたが、(W主演のキャスティングが)コウちゃんと神木くんに決まった瞬間に『これはいける!』と確信しました。思い通りのキャストに思わず、『やったー』って言いました(笑)」と本作の仕上がりに自信を覗かせた。
ひまわり役を務めた玉城は「実花さんの実写映画化ということでワクワクしました。監督から“可愛く、素直で明るい子でいて欲しい”と言われました。台本に“超可愛く!”って書かれていたんです。どういうこと?と思いましたが、自分なりに頑張りました」と語った。
キャストそれぞれが難しい役に挑戦。蜷川監督は「満足いける出来に仕上がりました」ときっぱり。
タイトルにちなんで自身のホリック(中毒)について語る場面で、神木は「イヤホン ホリック」と回答。「ヘッドホンもそうですが、本当に大好きでいっぱい持ってるんですよ」と応え、イヤホンの特徴や性能について語り始めた……。そんな神木に松村が「撮影の合間に、製品の魅力は話してくれましたが、どのメーカーの何がいいとか、具体的なことは教えてくれなかったんです」とちょっと恨み節だった。
柴咲は「椅子 ホリック」だと明かし、「足のついているものが好きで、一人暮らしなんですが21脚ほどあります。部屋のどこにでも置いてあります。脚がついてると安心するんですよ」 と椅子への愛を語っていた。
他の共演者たちは、松村は「RPGゲームです。ゲームのおかげで、長年悩んでいた食いしばりが止まって小顔になりました」と打ち明けていた。吉岡は「合間睡眠ホリック」で仕事のちょっとした合間に睡眠をとることについて話した。
最後に蜷川監督が「やっと観ていただける。緊張感のある現場で、キャスト、スタッフが一丸となって作りました」と感無量な様子。柴咲と神木は「それぞれの感性で、楽しんで観てください」とメッセージを送った。
(取材・文・写真:福住佐知子)
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