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トップページ > 作品紹介 『クレッシェンド 音楽の架け橋』

2022-01-21 更新

原題:CRESCENDO
クレッシェンド 音楽の架け橋crescendo
©CCC Filmkunst GmbH

イントロダクション

 “世界で最も解決が難しい”とされる紛争が今この時も続くパレスチナとイスラエルから、音楽家を夢見る若者たちを集めてオーケストラが結成される――。現実にはあり得ない物語に見えるが、実在するユダヤ・アラブ混合の管弦楽団に着想を得たという驚きの映画が完成した。若者たちの対立と葛藤、恋と友情を彩るのは、ヴィヴァルディの「四季」より《冬》、ラヴェルの「ボレロ」、パッヘルベルの「カノン」など誰もが知るクラシックの名曲の数々。彼らを導くマエストロに『ありがとう、トニ・エルドマン』のペーター・シモニシェック。この極上のヒューマンドラマは、アメリカ、ヨーロッパの国際映画祭で上映され、熱い喝采のもと4つの観客賞に輝いた。

 「クレッシェンド」とは、「だんだん強く」を意味する言葉。音楽により生まれた小さな共振が、やがて世界に大きく響きわたっていく。和平コンサートまで21日間に迫った合宿の行方は? そして迎える、想像もしなかった結末とは――。ラストに待つ魂の協奏が、パンデミックや格差による分断の時代に、ひとすじの希望の光をもたらす感動作。

 本作がインスパイアされた実在の楽団とは、現代クラシック音楽界を代表する巨匠指揮者ダニエル・バレンボイムと、彼の盟友の米文学者エドワード・サイードが、中東の障壁を打ち破ろうと1999年に設立した和平オーケストラ。ゲーテの著作のタイトルから「ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団」と名付けられたその楽団には、二人の故郷であるイスラエルとパレスチナ、アラブ諸国から若き音楽家たちが集い、「共存への架け橋」を理念に、現在も世界中でツアーを行うなど活動を続けている。


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ストーリー

 世界的に有名な指揮者のエドゥアルト・スポルクは、紛争中のパレスチナとイスラエルから若者たちを集めてオーケストラを編成し、平和を祈ってコンサートを開くというプロジェクトを引き受ける。

 オーディションを勝ち抜き、家族の反対や軍の検問を乗り越え、音楽家になるチャンスを掴んだ20余人の若者たち。しかし、戦車やテロの攻撃に晒され憎み合う両陣営は激しくぶつかり合ってしまう。

 そこでスポルクは彼らを南チロルでの21日間の合宿に連れ出す。寝食を共にし、互いの音に耳を傾け、経験を語り合い……少しずつ心の壁を溶かしていく若者たち。

 だがコンサートの前日、ようやく心を一つにした彼らに、想像もしなかった事件が起きる──。


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(2019年、ドイツ、上映時間:112分)

キャスト&スタッフ

監督:ドロール・ザハヴィ
出演:ペーター・シモニシェック、サブリナ・アマーリ、ダニエル・ドンスコイ、メフディ・メスカル、ビビアナ・ベグラウほか

配給
松竹
1月28日(金) 新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開

■ オフィシャル・サイトmovies.shochiku.co.jp/crescendo/ (外部サイト)



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