2022-04-05 更新
レオス・カラックス監督、古舘寛治
2021年第74回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、監督賞を受賞! 本作の製作プロデューサーも務めたアダム・ドライバーと実⼒派マリオン・コティヤールを主演に迎え、レオス・カラックスが初めて全編英語でミュージカルに挑んだダーク・ファンタジー・ロックオペラ『アネット』。前作『ホーリー・モーターズ』(12)以来9年ぶりの新作公開となる『アネット』⽇本公開初⽇<4/1(⾦)>に合わせ、レオス・カラックス監督が舞台挨拶を実施! 本作に出演した古舘寛治もサプライズで駆けつけた。
今⽇この⽇(4/1)に『アネット』が⽇本での初⽇を迎えたことについてレオス・カラックス監督は「4/1は冗談⾔ったりする⽇なので、これもその⼀環かなと思うよ(笑)」とジョークを⾔いながらの、和やかな雰囲気の中、事前に集められた観客からの質問に答える形で、9年ぶりの舞台挨拶がスタート。数⽇前に来⽇したカラックス監督に「東京でお気に⼊りの場所は⾒つけられましたか?」という質問に対し「実は、桜の季節に来るのは初めてなんだ。これまでいつも秋だったからね」「東京はエレガントな部分と、ちょっと下品で猥雑な部分が同居していると思う。だから⾃分にとっては⾯⽩い街だと感じる」と語った。
そして⼈気コメディアンであると同時に闇をもつキャラクター・ヘンリーを演じたアダム・ドライバーに関しては「テレビシリーズで『GIRLS』というのがあって、そこで初めて彼を⾒た」「この⼈は絶対いつかカメラで撮りたいと思わせてくれた⼈なんです」と起⽤の理由を告⽩。その後、本作でオペラ歌⼿を演じたマリオン・コティヤールに関しても触れ「アダムも、マリオンも本業は役者ですよね?歌うことは彼らにとっては得意な分野ではない」「僕は⾝体的な表現が上⼿い役者が好きなんですが、例えば、ダンサーが演技してるような役者が好きなんです」「演技よりも歌うということに挑戦させられてるというのが⾒てて美しいな、と思いました」と、通常の役者業でない、ちょっと不安定な、フラジャイルな状況だからこそ⽣まれる映像の美しさを⼤事にしていることを語る。
そしてQ&A後には、劇中でヘンリーとアンの娘・アネットを病院で取り上げる医者を演じた古舘寛治がサプライズで登壇! 本作の撮影以来カラックス監督と会うのが初めてという古舘は、最初「歌を歌う役なんだ、採⽤されないだろうなと思っていた」と当時をふり返りながら話したが、それを聞いていたカラックス監督が「ちょっとここで秘密を暴かせていただくと、古舘さんを起⽤した理由は⼀番歌が下⼿だったからです」とこちらもサプライズ発表!「やっぱり、そうなんですね!?」と数年ぶりに明かされる事実に、古舘が驚く場⾯も。
最後は、カラックス監督が「今⽇は来てくれてありがとう」と、来場者への感謝の気持ちを⾃⾝の⾔葉で丁寧に紡ぎ、締め括られた。
(オフィシャル素材提供)
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