2022-02-28 更新
第74回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、監督賞を受賞したレオス・カラックス監督最新作『アネット』(4⽉1⽇公開)が、この度発表された第47回セザール賞にて、最優秀監督賞(レオス・カラックス)、最優秀オリジナル音楽賞(ロン・メイル、ラッセル・メイル<スパークス>)、最優秀編集賞(ネリー・ケティエ)、最優秀音響賞(エルワン・ケルザネ、カティア・ブタン、マクサンス・デュセール、ポール・ヘイマン、トーマ・ゴデ)、視覚効果賞(ギョーム・ポンダール)にて見事計5部門を受賞した。
最優秀オリジナル⾳楽賞を受賞したスパークスの2⼈は「ずっとフランス映画の⼤ファンだったので、敬愛するレオス・カラックスというフランス⼈監督と⼀緒に映画を作り、⾳楽賞を受賞できたのは素晴らしいことです。しかもそれがミュージカル映画のサウンドトラックだというは、僕らにとって⼤きな意味があります」「『シェルブールの⾬傘』のようなミュージカルを作りたかったんだ」と喜びと本作への想いを込めたコメントを語った。
35年間で発表した⻑編作品は6本と寡作ながら、その卓越した演出⼒と圧倒的な美的センスによって、常に衝撃を与えつづけてきた映画監督レオス・カラックス。1984年、弱冠24歳でカンヌ映画祭に登場した『ボーイ・ミーツ・ガール』、“アンファン・テリブル”(恐るべき⼦ども)と、カラックスの名を世界中に知らしめた『汚れた⾎』、⼆度の撮影中断に⾒舞われながらもロングラン⼤ヒットを記録した『ポンヌフの恋⼈』、ハーマン・メルヴィルの⼩説を原作に映画化を挑んだ『ポーラX』、そして謎に満ちた迷宮的な内容が⾼く評価された『ホーリー・モーターズ』。その⼀作⼀作で、カラックスは既存のジャンルを軽々と超える、新たな映画体験を⽣み出し、世界中に熱狂的なファンを獲得している。
『ホーリー・モーターズ』以来8年ぶりとなる最新作『アネット』は、製作も務めたアダム・ドライバー、アカデミー賞®主演⼥優賞受賞の実⼒派マリオン・コティヤールを主演に迎え、カラックスが初めて全編英語でミュージカルに挑んだダークファンタジー・ロック・オペラ。
⼈気スタンダップコメディアンのヘンリーと、⼀流オペラ歌⼿のアン。そして⼆⼈のあいだに⽣まれたアネットによって、ダークなおとぎ話が繰り広げられる。原案は⽇本でも根強い⼈気を誇るロン&ラッセル・メイル兄弟によるポップ・バンド、スパークス。彼らがストーリー仕⽴てのスタジオアルバム「アネット」として構築していた物語が、スパークスとカラックスの出会いによって映画へと発展した。映画全編を歌で語り、全ての歌をライブ録⾳するという両者のこだわり、そこにカラックスならではの映像美が相まって、唯⼀無⼆の作品が完成した。
(オフィシャル素材提供)