2022-02-27 更新
小松菜奈、坂口健太郎、藤井道人監督督
3月4日(金)の全国公開まで1週間を切った『余命10年』。この度、原作者・小坂流加さんの故郷である静岡県・三島市にて特別試写会イベントを実施し、W主演の小松菜奈、坂口健太郎、藤井道人監督がサプライズ登場した。
“涙より切ない”ベストセラー恋愛小説を映画化した『余命10年』の特別試写会が2月27日(日)、静岡県・三島にあるシネプラザサントムーンで行われ、主演の小松菜奈と坂口健太郎、そして藤井道人監督が上映後にサプライズ登場。まさかのメインキャスト&監督の来場に驚きを隠せない観客を前に、熱のこもった舞台挨拶を行った。
ここ三島は原作者の小坂流加さんが生まれ育った場所であり、本作のロケ地にもなった、まさに縁の地。高林茉莉役の小松は「この作品が始まる前から、藤井監督とも『三島で上映舞台挨拶ができたら……』と話していて。今日この日を迎えられたことができて、本当に、本当に嬉しく思います」と三島での完成報告に感慨無量。真部和人役の坂口も「三島の地で、このように皆さんの前に立てることを光栄に思います」とこの日のサプライズ登壇を喜んだ。
藤井監督は本作制作にあたり、小坂さんの親族に何度も取材を重ねたと言い、「作品を作る上では、茉莉ちゃんがこの先100年残るようにするにはどうすればいいのかを考えました。原作に沿ってではなく、原作者の小坂流加さんの生きた証を小松さんに預けて映画を作れたらと」と特別な思い入れを明かした。
減量しながら役作りを重ねた小松は「減量もあって集中力と体力が切れる瞬間もあったけれど、茉莉の気持ちに辿り着くまであきらめたくはありませんでした。撮影中は『新鮮な気持ち、新鮮な気持ち』と自分に言い聞かせながらお芝居をしていました」と熱演を回想。一方の坂口は「僕はシンプルに茉莉を愛することにウソをつかないようにと思って演じていました。和人が変化したのは茉莉に出会ったからこそ。人として茉莉のことをちゃんと愛し抜こうと思っていました」と真っ直ぐな純愛を誓っていた。
高林茉莉(小松)が同窓会に向かう前に父親(松重 豊)と川沿いを歩くシーンや、茉莉と真部和人(坂口)が再会する同窓会のシーンはここ三島で撮影。三島での思い出について小松は「同窓会に行く道のところに有名なうなぎ屋さんがあって、撮影の合間に『美味しそう』『いいにおいがする』とのぞき込んでいました。私たちがガン見していたので店員さんも作りにくかったはず」とチャーミングなエピソードに思い出し笑い。撮影時は減量もあり、うなぎを食べることができなかったというが「今日のお昼にうなぎをいただきました。美味しくて最高でした!」と満面の笑みで報告し、三島名物念願の実食に客席も拍手喝采だった。
坂口も三島ロケでの思い出は「うなぎ」というが「僕は菜奈ちゃんが減量していることを忘れて『美味しそうだよね!』と気を使わずに言ってしまい…。『うわ、ごめんなさい!』とか思いながら芝居をしていました」と反省。藤井監督は撮影前の年始に小松と三島を訪れ、三嶋大社で初詣したことを紹介し「主演の方と初詣をして覚悟を持って神頼みしたことは、作品にかける自分の意思が強くなった瞬間でもあるので思い出深い」としみじみ。すかさず小松は「その日が撮影に入る前のラストうなぎでした!」と明かして笑いをとっていた。
スクリーンに日本ならではの四季を刻むために、1年に渡っての撮影が行われた。お気に入りのシーンについて小松は「ゲレンデの雪のシーンも好き」と挙げて「撮影前に普通にソリとかで遊びました。真っ白な世界の中で(茉莉と和人の)二人が楽しそうにしている姿は切なくも愛しいシーンになりました」と手応え。坂口は「桜のシーンは心に残りましたね。しかもカメラに映ってない目線の先に菜奈ちゃんが茉莉として歩いていてくれたりして。その姿にはこみあげてくるようなものがありました」と小松の成り切りぶりに感情を揺さぶられたようだった。
最後に坂口は「この作品は1年をかけて丁寧に撮った作品で、スタッフ・キャストみんなの想いが詰まっている作品でもあります。たくさんの方々に観ていただきたい」と全国公開に期待。小松は「小坂流加さんが生まれ育った原点で撮影できたこと、そしてこのように三島で完成を報告できたこと。今日はとてもいい日だと思いました。親身に寄り添ってくれた小坂家の皆さんや三島の皆さんに感謝しています」と改めて三島での完成報告に感無量の表情を浮かべていた。
(オフィシャル素材提供)
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