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『信虎』完成披露報告会

2021-11-02 更新

寺田 農、永島敏行、左伴彩佳、伊藤洋三郎、金子修介監督、宮下玄覇共同監督督

信虎nobutora ©ミヤオビピクチャーズ
配給:彩プロ
11月12日(金)よりTOHOシネマズ日本橋、TOHOシネマズ梅田ほか 全国公開

 映画『信虎』完成披露報告会が都内で行われ、主演の信虎役を務めた寺田 農、共演者の永島敏行、AKB48の左伴彩佳、伊藤洋三郎とメガホンを取った金子修介監督、宮下玄覇共同監督が舞台挨拶に出席して、クロストークを繰り広げた。会場には他の共演者たちの顔も見られ、イベントは和気あいあいと進行された。


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 本作は、武田信玄生誕500年を記念して作られた。戦国時代の名将・武田信玄の父で、甲府を開いた信虎の晩年が描かれる。信玄によって追放された信虎が、30年の時を経て、武田家存続のため最後の知略をめぐらせるさまが描かれる時代劇。

 36年ぶりの主演となる信虎役を演じた寺田は「昨年の撮影時には77歳の喜寿のお祝いをしてもらった。長生きはしてみるもんだなと嬉しく思いますね……」と感無量な様子。リアルを求めて京都で撮影されたという。そんな京都で楽しい時間を過ごせたことも語っていた。


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 信玄役を務めた永島も京都での撮影が楽しかったことを明かした。作品については、「信虎は、時代に早すぎた男。いまの日本に信虎がいてくれたらなと思います。狭い世界しか見ていない政治家が多いですが、信虎は外の世界を見ている」と熱い想いを口にする。


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 そんな永島に寺田が「今度、国会議事堂で特別試写会をやろうよ。議員の皆さまに観ていただきたい」と呼びかけ、会場を沸かせた。


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 AKB48の左伴は映画初出演。信玄公ゆかりの山梨県の出身ということでオファーが来たことを明かし、「(歯を黒く塗る)お歯黒メイクというのが初めてで、最近の時代劇でもお歯黒メイクはあまり見ないので、今回そういう貴重なメイクと、衣装として高貴な着物を着せていただくことができて、とても光栄でした」と笑顔で語った。左伴は信虎の娘・お弌役を演じている。また、「高貴で立派な着物が衣装だったため、食べ物などで汚すのが怖くて、撮影中はご飯が食べられなかった。食べませんでした」と明かすと、寺田や永島から「え―っ!!」という驚きの声が上がった。

 今作は、山梨・甲府で先行公開(10/22より)され、大盛況。両親と祖父母が映画を観賞したことを明かした左伴は、「『今まで見たことのないリアルさが出ていて、戦国時代の中に入ったようで、本当に素晴らしかった』って祖父が褒めてくれました。そんな映画に孫の私が出られたことが嬉しかったみたいです」と話していた。


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 信虎の家臣・清水式部丞役を務めた伊藤は、現場で猿がいたことを明かし、共演話で会場を盛り上げていた。


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 武田信玄を主人公とした映画としては、黒澤 明監督の『影武者』(80)や、角川春樹監督の『天と地と』(90)が知られているが、金子監督は「黒澤 明監督の『影武者』のスピンオフ作品のつもり……」と語り、仕上がりに自信を覗かせた。セットではなく、本当のお寺での撮影にこだわりをみせていた。


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 最後に、金子監督は「戦国時代の空気を感じながら俳優さんたちの真剣な芝居を楽しんでください」、寺田は「この映画のヒットで武田家の野望を果たしたい」と映画の成功を願った。


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(取材・文・写真:福住佐知子)



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