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『リッちゃん、健ちゃんの夏。』
公開記念舞台挨拶

2021-10-03 更新

武イリヤ、笈川健太、大森 歩監督

リッちゃん、健ちゃんの夏。natsu ©渋谷TANPEN映画祭CLIMAXat佐世保2019 AOI Pro.
配給:アルミード
アップリンク吉祥寺、名演小劇場にて公開中 ほか全国順次公開

 長崎県佐世保市の離島、黒島。昔、潜伏キリシタンがいた十字架(クルス)の島。ここで自給自足の暮らしをするリッちゃんと健ちゃんにはある秘密があった。淡い恋を描いた『リッちゃん、健ちゃんの夏。』の公開記念舞台挨拶が10月3日(日)に実施され、本作で映画初主演となった武イリヤと笈川健太及び大森 歩監督が登壇し、大学生ながら中学生を演じた際の裏話などを語った。


 冒頭、笈川が「いろいろな映画祭を回って、こうやって映画館で上映されてすごく嬉しいです」と挨拶した本作は、渋谷TANPEN映画祭CLIMAXat佐世保のオリジナル短編映画として佐世保市で制作された作品。女子中学生と国語教師の淡い恋のラブ・ストーリーにした理由を聞かれた監督は、「佐世保市と渋谷をPRするための映画祭なので、脚本より先に、舞台と二人が主演ということが決まっていました。二人を見て、もし二人がコンビニで腕を組みながら歩いていたらすごく不思議に見えるなと思ったくらい、年が離れているし、雰囲気やトーンが全く違う二人なので、どうしようかと迷った時に、二人が大自然の中で手を組んでいたらアリだなと感じたので、それぞれいいところを活かせたらと思いました」とあて書きだったことを説明。

 武は、女子中学生役と聞いて「(撮影当時)大学1年生だったので、まさかの中学生の役で、『中学生って何をしていたっけ?』と思いました。見た目的にも内面的にも中学生を演じられるかという不安が一番大きかったです」と告白。

 女子中学生を演じるための準備を聞かれ、「中学生の時に担任の先生と交換する日記みたいなものがあったので、部屋の隅々を探して、3年間分見つけました。中学生の時何に悩んでいたか、担任の先生に何を相談していたかを読んだので、参考になりました」と語った。


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 笈川は、こんなにかわいい女子中学生に好かれる国語教師役。笈川は「健ちゃんの設定で、あまり人の目を見て話せないという設定があったんですけれど、僕は人と話す時に目を見て話すタイプなので、それを自然に落とし込むために、人の目を見ないで話す練習をしに、自分が知っている人がいないバーとかに行って、ずっと下を見ながら話したりしました」と苦労を話した。


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 笈川は、クランクイン前に佐世保の離島の黒島入りをしていたことで、オープニング・シーンの準備を手伝うことになったそう。「冒頭に出てくるカナブンが見つかっていなくて、カナブンを見つけなくてはいけないということになって、虫取り網と籠を肩から下げて、半袖短パンで島の中を練り歩いてカナブンを捕まえました。(劇中に出てくる)こぶし大位のカエルも捕まえました」とカメラ前以外でも大活躍した模様。

 監督は、本作の撮影の前に既に寺尾紗穂さんの『あの日』を主題歌に使う許可をもらっていたとのことで、「元々寺尾紗穂さんの曲が大好きでファンだったので、黒島っていう舞台の設定が決まった時に、寺尾紗穂さんの『あの日』と『楕円の夢』という名曲がパッと頭に浮かんで、ずっと曲を聞きながら脚本を書いていました。この曲を軸に書いているんだから、主題歌にお願いしようと思って、ご相談したら、承諾してくださいました」と裏話を披露した。

 武は、「実際私が島に船で向かっている時に、『あの日』を聞いたらしっくりきたというか、リッちゃんに入り込みやすかったです」、笈川は、「心が落ち着く曲で、この曲を目指して作品を作れたらなとイメージしながら撮影しました」と話した。

 笈川は前日が30歳の誕生日。サプライズで花束が渡された。30歳の節目に初主演作が公開となった感想を聞かれ、「ありがたくも主演、しかも30歳というタイミングと重なったので、奇跡だと思っています」と喜びを語った。

 最後に、監督が「台本にはなかった、二人のアドリブでそのまま撮っているシーンが2ヵ所あるので、2回目ご覧になる時に、どのシーンかを推測しながら観ると楽しめると思います。今日はありがとうございました」と話し、舞台挨拶は終了した。


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(オフィシャル素材提供)



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