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『岬のマヨイガ』完成披露試写会

2021-07-29 更新

芦田愛菜、大竹しのぶ、粟野咲莉、川面真也監督

岬のマヨイガmisakinomayoiga ©「岬のマヨイガ」製作委員会
配給:アニプレックス
8月27日(金) 全国ロードショー

 『千と千尋の神隠し』に影響を与えた小説「霧のむこうのふしぎな町」など、長年にわたり愛され続けるベストセラーを世に送り出した作家・柏葉幸子による小説「岬のマヨイガ」(講談社刊)が長編アニメーション映画として8月27日に公開となる。この度、本作の完成披露試写会が実施され、主演の芦田愛菜、大竹しのぶ、粟野咲莉、川面真也監督が登壇。イベントでは本作の舞台でもある伝説の家≪マヨイガ≫を会場に再現。妖怪たちも集まる藁屋根仕立ての建物を模した不思議な豪華舞台セットが組まれてのイベントとなった。


 登壇した芦田は「この映画を観ていただいた方に大きな幸せも素敵なんですけど、日常に転がっている何気ない小さな幸せも素敵だなと思ってもらえると嬉しいです」と挨拶。川面監督は「この作品は2017年位から少しずつ準備していて、その間にコロナとかいろいろな状況があって、現場を作るのもままならないような時期もありました。それでもスタッフがコツコツと積み重ねて出来た作品です。それが皆さんに観てもらえるところまで来て、すごくホッとしていますし、嬉しいです」と想いのこもった挨拶を行った。

 司会から芦田と大竹に対してお互いの印象や仕事に対する姿勢で印象的なことがありましたかという質問がなされると、大竹は「仕事に対する姿勢もまだ分からないような小さい時に、メイク室でいろいろな方と楽しそうにキャッキャしていた愛菜ちゃんが、こんなに立派になってびっくりしました(笑)」とコメント。それを聞いた芦田は「覚えていて下さって嬉しいです(笑)。大竹さんはバラエティでお見かけする時と、お芝居している時と全く雰囲気が違っていて、すごく素敵だなと思いますし、私もそんな女優さんになりたいですし、今度はお芝居の現場でご一緒できればと思います!」と笑顔で語り、大竹も「ぜひ!」と笑顔で応えた。


misakinomayoiga

 映画のここにぜひ注目して欲しいというポイントは?という質問には、芦田が「私はご飯を食べるシーンがすごく印象的で、最初にユイとひよりとキワさんがご飯を食べるシーンで、ユイがずっと“美味しい、美味しい”って言ってるんですね。ご飯ももちろん美味しいんだと思うんですけど、それ以上に誰かと一緒に会話しながら食べるご飯が美味しいってことなのかなって感じました。他にも縁側で味噌おにぎりを食べるシーンがあるんですけど、そこもくだらない話で笑いあいながらすごく温かい空気に包まれていて、正にこういうのが小さな幸せだし素敵な生活だなと思ったので、食事のシーンはぜひ注目していただきたいです」と食事シーンについてコメント。大竹は「本当に景色がどのカットも素晴らしくて、監督さんに聞いたら岩手でロケハンして描いたということも聞いて、私も岩手に行きたいなと思いました。あと《ふしぎっと》と呼ばれる河童とかいろいろなキャラクターが出てくるんですけど、私はそこのシーンが大好きで、目には見えないけどいるって信じられるシーンになっているので、ぜひ楽しんでください」と話し、粟野も「《ふしぎっと》が本当に可愛くて一人ひとり個性的で面白いのでそこを観ていただきたいのと、観ていたらお腹が空いてくるようなご飯がいっぱい出てくるので、そこもぜひ注目していただきたいです」と《ふしぎっと》についてコメントした。監督は「細かいところでいくと、粟野さん演じるひよりの最後のシーンのある芝居すごく気に入っていて、そのお陰で映画が最後締まったと個人的に思っています。狙っていたことではあるんですけど、それ以上に良い芝居を頂いて。細かい芝居なんですけど、そこも楽しんでいただければと思います」と粟野の演技を絶賛。注目ポイントとして挙げた。

 映画で人生に迷って伝説の家《マヨイガ》に辿り着き、答えを見つけていく登場人物たちになぞらえて、人生で迷った時にどのように答えを見つけてきたかという質問が飛ぶと、芦田は「人生で大きく悩んだことがまだ無いので小さなことになってしまうんですが、先ずは分からないなりに考えて一番自分が納得して行動できる考えを見つけますね。行動を起こした後は、結果はもう決まっているんだからなるようにしかならないと思うようにしています。自分に人生の最終決定権があると思うと上手くいかなかった時に自分を責めたり後悔したりすることがあると思うので、結果は決まっていて、自分はそこに行くための方法を選んだだけなんだって思えれば納得できるかなって思ったりします」と大人な回答。一方の大竹は「愛菜ちゃんよりずーっと生きていますけど(笑)、あまり迷うことなく、割と直感型でいろいろなことを決めてきて、もし辛いこととか、間違えちゃったかなとか思うことが起こっても、座右の銘が“まぁ、いいか”なので(笑)、割と気楽に生きてここまできちゃいました(笑)」とチャーミングな回答で会場を笑わせた。

 ここでサンドウィッチマンの2人が声優として本作に参加していることが発表され、豊沢川の河童役の伊達みきお、北上川の河童役の富澤たけしからビデオメッセージが届いた。2人からのコメント聞いた芦田は「私のアフレコよりも先に録られていたので、お2人の声を聞きながらアフレコをしたんですけど、すごくお2人の河童が可愛くて、アドリブも面白くて、台詞を忘れちゃいそうになりました(笑)というお話しをさせていただきました」と笑いながらコメントした。


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 最後に粟野は「声優初挑戦だったのでとても緊張しましたが、ひよりちゃんの過去や心をたくさん考えて演じました。映画を楽しんでいただければと思います!」と緊張した様子ながらもしっかりとコメント。大竹は「スタジオではお話が苦手な監督さんが、今日は本当に嬉しそうに幸せそうな顔をしていたのが印象的でした。皆さまの心に残るような映画になればいいなと思っております」と話し、芦田は「最初は少し殻に閉じこもっているユイなんですけど、ひよりやキワさんと出会ってユイが少しずつ前向きに生きていく姿に共感していただけたら嬉しいです。また題名の《マヨイガ》は岩手県の伝承で訪れた人をもてなしてくれる家なんですけど、そんなマヨイガが映画を通して皆さんにささやかな幸せを運んでくれたらいいなと思っております」と語った。監督は「内容的に重たいものも抱えている作品なんです。現実も難しいことがいろいろあるんですが、映画としては観終わった後に少しでも遠くに目線が行くような、ちょっと遠くを見られるような気持になれるといいなと思って作りました。楽しんでいただけますと幸いです」と映画に込めた想いを語り、イベントは終了した。



(オフィシャル素材提供)



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