2021-06-23 更新
梶 裕貴、雨宮 天、久野美咲、福山 潤、髙木裕平、神尾晋一郎、井上裕介(NON STYLE)
一般の観客が初めて観る試写会となる『劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち』完成披露プレミア上映会が実施された。イベントには、主人公・メリオダスとメリオダスの弟で〈十戒〉のリーダー・ゼルドリスの2役を演じる梶 裕貴、ヒロイン・エリザベス役の雨宮 天、メリオダスの友人であり人間の言葉を話すことができる豚のホーク役の久野美咲、〈七つの大罪〉の1人であり〈怠惰の罪〉を背負うキング役の福山潤と、〈色欲の罪〉を背負うゴウセル役の髙木裕平、そして今作のゲスト声優、メリオダスらの前に立ちはだかる強敵の1人巨人族の名工ダブズ役の神尾晋一郎と、メリオダスの弟・ゼルドリスに仕える魔神B役のNON STYLEの井上裕介が登壇した。
ついに本作が完成し、梶は「この記念すべき日にお越しいただき、ありがとうございます! こうして直接お会いできる日を迎えられて嬉しいです。この劇場版は7年半の歴史が詰まった作品になっております。TVアニメがもう間もなく最終回を迎える時期に、こうしてイベントを行えて、皆さんと共に幸せな結末を迎えられるのを本当に嬉しく思っています」とコメントし、雨宮は「こんなに長くエリザベスを演じることができて幸せです。いちファンとして見たかった物語が詰まっているので、皆さんに観ていただけるのがすごく楽しみです」と語った。久野は「なかなかこれほど長い期間一つの役を演じる機会はないので、ありがたい気持ちでいっぱいです。ホークを演じていけるのか不安になった時期もあったのですが、最後まで演じられたので思い残すことはありません!」とコメントすると、井上からは「仕事辞めるの!?」とツッコミを受け、「仕事辞めません(笑)!」と宣言する場面も。福山は「早く観ていただきたい気持ちでいっぱいです。ネタバレして呪われないように頑張ります(笑)! ここまでの到達点を見据えてなかったので、みんなとここまで情熱で頑張ってきたので嬉しいです」と語り、髙木は「前回の劇場版から引き続き、またこうして舞台挨拶で登壇できるなんて感無量です! 僕にとって初のアニメ参加作品でした。こんな7年も一緒に歩めるなんて思ってなかったので、嬉しくて感動しています」と喜びをみせた。神尾は「大好きな作品の最後に関われてうれしいです。本当に感無量の一言に尽きます。鈴木先生の作品がもともと好きなので、視聴者としての感無量の想いが強いです」とコメントし、井上は「原作はずっと読んでおりますので、その年月とアフレコに関しては1日で終わってますので(笑)、その想いを引っ提げて参りました! 鈴木先生の初期から漫画を読んでいて、原作が終わってからのまさかのこのストーリー! 鈴木先生の頭の中どうなってるのかすごいなと改めて思わされますし、皆さんに早く体感していただきたいです」とそれぞれ挨拶した。
今までのアフレコの思い出を振り返り、「キングは普段“団長”って呼んでくれるのですが、本番でなぜか福山さんが本番に“隊長”って呼んできて……」と暴露する梶。それに対して、福山は「ここぞという時に僕は間違えてしまう癖があるようで……」と告白すると、梶は「しかもこのミスはシリーズ通して2回やってるんです」と追い打ちをかけると、「“断腸”の想いで盛り上げるべくやったんです!」と福山がダジャレで返し、笑いを起こした。そして、「しゃぶしゃぶ行きたいです~! アフレコの後によく行っていたんです」と雨宮。梶が「バン役の達央さんは、お酒もたしなまれて、兄貴気質なのでバンそのもの。一番シンクロ率が高いと思います。久野ちゃんもだいぶ可愛がられて……(笑)」と明かすと、「師匠って呼ばれてます。たっつんさんは弟子です」と久野。髙木は「最初の頃、緊張しっぱなしでした。本当に皆さんにはたくさん助けていただきました!」と感慨深く語った。梶は「みんなそれくらい作品もキャラクターも愛していていい現場でした」と改めて愛ある現場を振り返った。
そして、各々のキャラクターのアニメTV初登場の第一声を流し当時を振り返る企画も行い、梶は自身の声を聴き、「今も継続して演じているので、一緒に歩んできたなって思いますが、セリフを聴くとその情景が思い浮かんで……エリザベスや大罪メンバーとの旅路が蘇ります」と語り、「ゼルドリスの他に、途中からメリオダスの違う表現も増えたりしましたが、この頃のメリオダスが今でも軸になっています」と原点であると明かした。雨宮はセリフを聞くと、「ベットから起き上がって、胸を……(笑)」とシーンを思い浮かべると、「この時からのメリオダスの気持ちを考えると……」とメリオダスとエリザベスの長い旅路に思いをはせる梶。そして、久野は当時を「本当に緊張して息が吸えなかったと思います。人間との差別化を図るのと、男前の部分を表現するのが難しかったんですが、年月を得て楽しみながら演じることができました」と振り返り、ホークの走る時の“トントコトコトコ”は「鈴木先生が原作に手描きで描かれていたので、ホークとは切り離せないと思ってアドリブで入れさせていただきました」と意外な裏話が明かされた。福山は「妖精なので、精神的な年齢と肉体的な子どもっぽさだったり、いろいろ形態の変化があるキャラクターだったので、自分自身も7年の変化でどうキングと向き合っていくか考えていた記憶があります」と語り、「キングはTPOにわけて発言が変わるので、軽い気持ちとデリケートな部分をないまぜにしてました……。ちゃんと真面目なことも言います(笑)」と語った。髙木は「ゴウセルはオリジナルのストーリーから入るところでした。今聞くとめちゃくちゃ恥ずかしいです。緊張してるんだろうなってよく分かります。初めてのアニメで、初めてのシーンがオリジナルでプレッシャーで血を吐きそうでした(笑)」と当時の心境を語り、梶から「難しいセリフを言っているのに説得力あるのは、だからゴウセルに選ばれたんだなと感じます」と絶賛され、笑顔を見せた。
また、神尾と井上には『七つの大罪』から思い出深いエピソードを尋ねると、神尾は「僕は傲慢な人に憧れていて。日常のセリフはエスカノールからだったりします。自分の所為なんだと気づいた時は、“なんだ我か……”とスーパーとかで使うんです」と明かすと、全員から一斉に「本当に!?」とツッコミを受けた。そして、「エスカノールが好きなので、333話のシーンが思い出深いです」と明かした。井上は「各々がやっていることがみんなそれぞれ正義だと思っているので、悪がいないのがいいですよね。膨大な量のキャラクターが出てくるので、描き分けされているのも魅力。中でも僕はキングファンです! ふとっちょ(正装ver.)姿のキングに自分とシンパシーを感じるので(笑)。1巻から読み返していただければ、より一層楽しめると思います」と語った。
最後、舞台センターにスタンドマイクが設置され、1人ずつ『七つの大罪』完結への想いを語る挨拶へと移り、それぞれの思いの丈を語った。 ※原作者・鈴木央先生はお手紙です。
◆ 原作者・鈴木 央先生
これでメリオダスたち〈七つの大罪〉が主人公として活躍するお話は一区切りになると思います。しみじみ……。この本作を作るために尽力してくださった監督さん、スタッフの皆さん、長年に渡りキャラクターに魂を吹き込んでくださった声優さんたち、その全員に感謝を送ります。本当にありがとう&お疲れ様でした!!!!! ちなみに私個人としても本編で描き残したエピソードが詰め込めて楽しい仕事でした! 今はまだ難しいでしょうけど、いつかスタッフさんたち皆さんと打ち上げがしたい。鈴木 央でした。
◆ 魔神B役・NON STYLE井上裕介
『七つの大罪』自体はこの劇場版で終わりとのことですが、鈴木先生の新作とこの作品がリンクすると耳にしたりしているので……まだまだ大罪は終わらないんじゃないかと楽しみにしております! そして、井上は映画の邪魔していないので、油断するとどこで出てるか分からないと思います。スクリーンをぜひしっかりご覧いただきたいです。いろいろなお仕事受ける中で夢の一つが“アニメの声優”のお仕事だったので、夢を叶えていただき、心より感謝を申し上げたいなと思います。僕から作品の魅力をお伝えしたいなと思うのですが、僕は語彙力がないのでこの後の神尾さんが五七五で話してくれると思います!
◆ ダブズ役・神尾晋一郎
僕もファンとして原作読む中で、劇場版で伏線が回収されるんだって思っていたところでダブズがまさかの俺!ってビックリした思い出があります。こうして大好きな作品の最後に関われて幸せです。見どころなんですが……五七五でお伝えしたいと思います!「大罪の 全てが詰まった 大団円!!」どうもありがとうございました!
◆ ゴウセル役・髙木裕平
僕もずっと鈴木 央先生のファンで、まさか自分がゴウセル役に受かるなんて思っていませんでした。7年間、ゴウセルと歩んできて、始めはいっぱいいっぱいでしたが皆さんに助けていただきました。長い役を一緒に歩むことができて感無量です。みんなが培ってきた想いを詰め込んだ本当のフィナーレです。皆さん、最後まで楽しんでください!
◆ キング役・福山 潤
7年はいろいろなことがある中で『七つの大罪』がアニメ化して自分が関わることができて、改めて思ったのは漫画が好き、アニメが好き、“王道ファンタジー”への思い入れがとても強かったのを覚えています。当時、この作品が担う役割はとても大きいものだと、多くの方に楽しんでいただくために全力を尽くそうと収録に臨んだのを覚えています。この完結までの7年半、この“王道ファンタジー”を大いに楽しんでいただきたいと思います。僕も作品の魅力を五七五で語りたいと思います!「いちゃいちゃと 2人の梶が 微笑ましい」以上、ありがとうございました!
◆ ホーク役・久野美咲
本当にありがとうございます。私はこの作品を通して、ホークを演じることで冒険したり、飛んだり、跳ねたり、焼かれたり、いろんな経験をさせていただきました。この作品のファンの方たちと触れ合う機会をたくさんいただきました。イベントやラジオはすごく緊張しましたが、皆さんの温かい声やお便りで本当にどれだけ助けられたか分からないほど感謝の気持ちでいっぱいです。ホークはこれからもずっと相棒として大切にしていきたいですし、キャストや皆さんとの思い出も大切にしていきたいと思います。最後の大罪のフィナーレを見届けていただけたら嬉しいです。本当にありがとうございました。
◆ エリザベス役・雨宮 天
エリザベス役に決まった時は嬉しかったんですが、性格的には全然似ていなくて共感ができない時が多かったです。彼女が何を考えているのか自分なりに歩み寄ったりしたり努力をしました。でも、彼女の持つ母性や包容力がわからずにリテイクを重ねた時もたくさんあって、自分が演じていていいのか考えた時もありました。今もまだ、自分がエリザベスでよかったと胸を張って言えるわけではないですが、私自身この役に出会ってなかったら、自分が今持っている表現の引き出しは全然違うものになっていたと思います。エリザベスからはたくさんのことを教えてもらいました。そして得たものを今回の劇場版にすべて詰め込んだので、エリザベスの愛情と覚悟を見届けていただけたら嬉しいです。本当にエリザベスを演じることができて幸せでした。ありがとうございました!
◆ メリオダス/ゼルドリス役・梶 裕貴
7年半という長い時間、1人の役を演じるのは初めての経験でしたし、声優人生においてもなかなかない機会で、ありがたく思います。劇場版も2作目を迎えられたのは、応援してくださった皆さんのおかげです。鈴木先生の夢とロマンが詰まった作品を本当に最後まで楽しませていただきました。第1話のアフレコの時に、“メリオダスとエリザベスの愛の物語”とお言葉をいただいて、物語が進めば進むほどその重みが胸に沁みました。3000年かけて手に入れた愛の時間がこの作品に詰まっていて、ある種家族の物語でもあると思います。『七つの大罪』らしい内容の詰まった作品なので、ぜひたくさんの方に作品の素晴らしさを伝えてもらえたらと思います。これからも彼らと一緒に歩んでいけたらと思います。ここに来られなかったキャストの皆もそう思っていると思います。長い旅、お疲れ様でございました!
さてさてさーて、ありがとう大罪! “ありがとう、大罪。”の大きな弾幕と共に、イベントは幕を閉じた。
(オフィシャル素材提供)
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