2020-12-26 更新
吉沢 亮、若葉竜也、落合モトキ、馬場ふみか、山田篤宏監督
実際の対局から生まれた感動の青春物語『AWAKE』が12月25日(金)、ついに全国公開。同日には池袋 HUMAX シネマズで初日舞台挨拶が行われ、主演の吉沢 亮に加え、若葉竜也、落合モトキ、馬場ふみか、そして山田篤宏監督が登壇した。
棋士になる夢を諦めた最強将棋ソフト開発者・英一役の吉沢は「演じるにあたり外見の変化を意識。体重を増やしてみたり、将棋以外何もないような印象をつけたかった」と熱のこもった役作りを明かし「将棋映画ではあるけれど、人間の成長やライバルと交差する話。誰もが感動する普遍的な映画で、シンプルに泣けます」とアピールした。
英一のライバルで人並み外れた強さを誇る棋士・陸役の若葉も「将棋がメインではなく、あくまで青春映画。そこには人がいて、挫折があって、夢がある」と人間ドラマとしての面白味を強調。英一の先輩で変わり者のプログラマー・磯野役の落合は、初共演の吉沢のファンといい「綺麗な顔をされている。そしていい演技もされている」と吉沢にゾッコンだった。磯野の妹・栞役の馬場は「撮影中の空気が素敵でした。(吉沢と落合の演技は)目の前で見ていて圧倒された。私はその中で優しく柔らかく存在できればいいなと思っていました」と撮影を振り返った。
また地方ロケでのエピソードとして落合は「みんなでゴハンを食べて夜の10時過ぎくらいにホテルに帰ったら、(吉沢が)吸い込まれるようにインスタントラーメンの自販機をポチっとして『じゃあ!』みたいに部屋に戻った。そんな姿を見たときに、この人も人間なんだ、若いなと思った」と夜食に走る吉沢の姿を暴露。すると当の吉沢は「役作りです」と照れたように弁解し、「ラーメンとビール2本を寝る30分前にあえて体に流し込んで寝る生活をしていた。次の日の体調の悪さはハンパなかったけれど……」と役にかけるストイックすぎる一面を告白した。
本作で第1回木下グループ新人監督賞グランプリを受賞した山田監督は「初日を迎えたという現実感がない。いまだにホント?という気持ち」と夢にまで見た商業映画デビュー作の公開に信じられない様子。吉沢らキャストについては「みんな真面目で、それぞれアプローチが上手。そもそも上手な人しか選んでいないので」と全幅の信頼を寄せ、「俳優が褒められることがこんなに嬉しいことだと初めて気づいた」と感慨深げに語った。
今日はクリスマス。もう少しで新年を迎える。そんな状況下で2021年にチャレンジしたいことを聞かれた登壇者たち。馬場は「幼い頃にやっていたバレエ」、若葉は「できることならばチャレンジはしたくない!」とニヤリ。落合は「自粛期間中に結成したユニットで芝居をしたい」と抱負を述べた。一方、主演の吉沢は「僕がどうこうできる話ではないけれど……」と前置きしつつ「来年は仕事のないクリスマスを過ごしたい。もちろん今日は今日で素晴らしいですが、仕事のないクリスマスも素晴らしい」と多忙ならではの嬉しい悲鳴を上げていた。
最後に吉沢は「この映画は、個人的に今まで自分が出演してきた作品の中でもかなり好きな作品です。将棋の世界は特に勝ち負けがはっきりしますが、それまでのプロセスも大事。この映画を通して、挫折したり努力したりしたこれまでの自分を褒めてあげたい」と作品への思い入れを口にしていた。
(オフィシャル素材提供)