インタビュー・記者会見等、映画の“いま”をリポート!

Cinema Factory

Cinema Flash




記者会見

『AWAKE』完成報告会見

2020-12-10 更新

吉沢 亮、若葉竜也、落合モトキ、山田篤宏監督

AWAKEawake 配給:キノフィルムズ
12月25日、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
© 2019『AWAKE』フィルムパートナーズ

 映画『AWAKE』の完成報告会見が都内で行なわれ、主演の吉沢 亮、共演の若葉竜也、落合モトキ、山田篤宏監督が出席してクロストークを行った。


 本作は、『ハッピーエンド』などの山田篤宏監督が、2015年にネットユーザーや将棋ファンの間で物議を醸した棋士VSコンピューターの対局から着想を得て、脚本を書き下ろした。将棋の天才に負けて棋士になる夢を諦めた主人公・英一(吉沢)が、AI(人工知能)将棋のプログラミングに新たな夢を見出していくさまが描かれる。

 主人公の英一を演じた吉沢は、本作が出演作品の中でもお気に入りの一本だと明かし、「脚本がすごく面白くて……。ど直球のストーリーで、爽快感のある青春映画。完成されたものも、単純に面白そうと思えた。いい作品が出来て、参加できて良かったと思える作品です。自分にとって新鮮な作品でした」と笑顔で語った。さらに、「英一は、将棋以外のことを何も知らないという設定だったので、ちょっと太ってみるとか、将棋をさしているときの姿勢や体の揺れなんかに工夫しながら演じました」と役作りについても語った。


awake

 かつてのライバル・陸役を演じた若葉は、「指し手が一番大変でした。彼らの歴史が詰まっているので、軽んじてはいけないと感じました」と役作りに真摯な姿勢を見せる。また、初共演の吉沢については、「吉沢くんって、爽やかでスターな感じなのかなって思っていたのですが、実際に会ってみると死ぬほど暗くて、英一と近いなって……。とにかく根暗なんです」と現場での吉沢の印象について話す。また、「吉沢くんとは3日くらいしか一緒のシーンがなくて。あとはほぼ1人で悩んでるだけのシーンばかりだったので、全然楽しくなかったです」と撮影現場を振り返っていた。


awake

 若葉の暴露に、吉沢は「英一に近いです(苦笑)。本当は周りに興味あるけど、あまりに暗いので、どう接していいのか分からないから興味ないふりをしているところとか、自分と似ていると思います」と自分と主人公の性格に重なる部分があると明かしていた。


awake

 英一の先輩の磯野役を演じた落合は、山田監督から『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクのような役作りを求められたという。また、吉沢との共演シーンが多かったことを明かし、「毎日楽しかったです」と笑顔。吉沢と2人で飲みに行ったことも明かし、「ほろ酔いになるまで飲みました。吉沢 亮くんが連れて行ってくれる店だから、値段設定が分からないと思い、ATMでお金をたくさん下ろしてから行ったんです」と告白して会場に笑いを誘った。吉沢も「いい空気感の中でやらせてもらえた」とコメントした。


awake

 専門用語の多い、早口の長ゼリフが多かった落合は、「セリフが専門用語ばかりで大変でした」と苦労も吐露していた。

 オリジナル脚本を手がけた山田監督は、2015年の将棋電王戦FINAL第5局をもとにしたストーリーについて「その電王戦FINALがすごくドラマチックだった。将棋でプロになれなかった開発者がプロ棋士に挑戦する……。2人が小さい頃からのライバルだったら面白いなと思いました」と実際の電王から着想を得たことを語った。


awake

 今年は、将棋界において、「AI超え」が話題になった。そこで自身の「XX超えは何か?」と質問とれた吉沢は、「筋トレ超え」と回答した。「今までやってこなくて、結構ぽちゃぽちゃしていました。人前に出る仕事だからと思い、去年の終わりから(役作りの一環で)筋トレを始めました」と語った。


awake

 最後に吉沢は「将棋の知識がない方でも、楽しんでいただける内容になっています。友情、青春、成長をテーマとして置いている作品なので、いろいろな世代のいろんな方に観ていただきたい」と作品をアピールした。


awake


(取材・文・写真:福住佐知子)



関連記事
初日舞台挨拶
お正月舞台挨拶

Page Top