2020-12-06 更新
桐山 漣、清水くるみ
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017のゆうばりチョイス部門にてワールドプレミアを行い、第12回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門で上映された日仏合作映画『海の底からモナムール』が、ついに日本で公開! 12月5日(土)に、主演の桐山 漣と清水くるみが登壇し、フランス人監督ならではの本作のリアルな幽霊像や、エロさなどについて語った。
本作で清水くるみが演じるミユキは、10年前、イジメに遭い、崖から飛び降り、17歳のままの姿で海底にいるという設定。桐山 漣は『貞子』『呪怨-ザ・ファイナル-』で日本2大ホラーに出演したが、日本のホラーに出てくる幽霊とミユキの違いを聞かれ、ミユキの行動は、桐山演じるタクマを好きがために、という感じで、桐山は、「びっくりさせるような演出はあったけれど、『怖がらせにやってきた』という感じはしなかったです」と回想。
清水はミユキを演じるにあたって、「私は幽霊だと思って演じていなかったです。映画を観たら、『あっ幽霊だ』と思いました。リアルな感じの幽霊です。現場でもロナン監督に、『そのまま等身大で演じて』と言われていたので、『ザ・幽霊』という認識はなく、死んでしまって、そこに気持ちが残っているという感じで演じていました」と語った。
ミユキが桐山演じるタクマの彼女の鼻血をストローで吸うというシーンが衝撃的で、同時にエロティックに見えるが、鼻血を吸うという行為に関して、清水は、「最初に台本を読んだ時に、『どういうこと?』って思って、想像がつかなかったです。私が三津谷(葉子)さん(演じるカオリ)の鼻から血を吸うんですけれど、現場では大変なことが多くて、エロいなという感じはなかったですが、映画を観ると、『なんかすごい素敵!』という日本人には表現できないようなエロさがあるシーンだなと思いました」と感想を述べた。桐山も、「なかなかない発想だよね! ストローっていうのもね!」と同意。監督は、17歳で性体験がないまま死んだミユキが、大人のカオリから経験を吸い取るという思いからできたシーンだそう。
桐山は幽霊のミユキに「愛してる」ではなく「愛して」と言われますが、言われる側としては、違いはあるか聞かれ、「『愛して』ってなかなか言われたことはないっていう感じですね。すごくストレートだという印象。普通『あなたを愛してる』と言うけれど、『私を愛して』という表現方法も珍しいな、と新鮮に思いました」と撮影当時の感想を語った。
桐山は、フランス人監督ならではの愛情表現のシーンに戸惑ったそう。ネタバレになるので詳しくは話せないとのことだが、「浜辺で転がります」と観客に意味深なヒントを与えた。
最後に、桐山は、「こうやってたくさんのお客様に集まっていただき、すごく楽しみにしてもらっていたんだなと実感しています。肩の力を抜いて見てもらえると嬉しいです」、清水は、「フランス人によるホラーなんですけれど、解釈としては、ラブ・ストーリーの方に重点を置いて観ていただきたいと思います」とメッセージを送り、公開記念舞台挨拶は終了した。
(オフィシャル素材提供)
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