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『映画 えんとつ町のプペル』
ハロウィンスぺシャルイベント
2020-10-27 更新
窪田正孝、芦田愛菜、西野亮廣
配給：東宝=吉本興業12月25日(金)より 全国公開
© AKIHIRO NISHINO, GENTOSHA 2016
すでに50万部を突破した、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣が手掛けた絵本（2016年発売）が原作のアニメ『映画 えんとつ町のプペル』のハロウィンイベントが、都内にて行われ、本作で声優を務めた窪田正孝、芦田愛菜と製作総指揮・脚本・原作を務めた西野が出席してトークセッションを繰り広げた。
本作は、いつも黒煙に覆われて空を閉ざされた、えんとつ町を舞台に、えんとつ掃除屋の少年ルビッチと、ハロウィンの夜にゴミから生まれたゴミ人間のプペルが「星を見つける旅」へ繰り出す感動の冒険物語。ゴミ人間のプペル役に窪田、星を信じ続ける少年・ルビッチ役に芦田が抜擢された。アニメーション制作は、「鉄コン筋クリート」「海獣の子供」「ハーモニー」などのSTUDIO４℃が手掛けた。
ゴミ人間役を務めた窪田は、役作りについて「最初に収録する前、短い時間でしたが西野さんとお話させていただきました。西野さんも『プペルという人間がどういう声を発するのか、楽しみです。やりながら探って行きましょう！』と言ってくださいました」と振り返る。さらに、「第一声について西野さんからちょっと“おじいちゃん”ぽいね、と言われてしまい(苦笑)ましたが、徐々に的を絞っていきました。いい体験をさせていただきました」と話す。ゴミ人間の声というものの難易度高すぎたようだ。
窪田の声は、少し“なまり”を感じる声になっているが、西野は「こちらから（制作側）の指定はなかった。ゴミ人間の声というもの自体が誰も分からないので、探って行ったのですが、窪田さんからイメージにぴったりの声が聞けたので、『これでいい！』と思いました」とコメント。収録は２日間で行われた。西野は「間違いのないものが出来上がった。早く皆さんに観せたい！」と手ごたえを感じている様子。
アフレコのオファーを受けたとき、窪田は「絵本を読んで自然に話が入ってきて、心が洗われました。夢とか希望とか、勇気がもらえた。大人のための絵本だと思います」と原作を絶賛した。
芦田は「男の子の声と聞いて、不安もありながら現場に行ったのですが、監督と西野さんから“そのままでいいよ”と言っていただいて、安心して役にのめりこむことができました。参加できて嬉しく思います。絵も可愛いし、ストーリーを知れば知るほどこのお話が好きになりました」と話す。
窪田と芦田は初共演だが、芦田は「窪田さんと一緒に演じさせていただくシーンでは、演じていて感情移入してウルッとしてしまうようなシーンもあったりしました。窪田さんの声のおかげでそういう気持ちにさせていただいたので、苦労とかは感じなかったです。ありがとうございました」と窪田へ感謝すると、窪田も「こちらこそありがとうございます」と頭を下げた。
製作総指揮・脚本を務めた西野は２人の抜擢理由について「ルビッチとプペルの言葉に嘘があってはいけない。ルビッチとプペル、根っからそういう人がいいと思いました。強さを持っているルビッチに芦田さん、プペルのピュアな感じが窪田さんにピッタリでした」と語った。後半は、２人一緒にアフレコに臨んだという。２人の共演シーンを西野は、「息がピッタリで、夫婦漫才を見ているようだった」と嬉しそうに話した。
映画の内容にちなみ、夢を信じ続けるために大切なことについて聞かれた窪田は「生きて動き続けるかぎり、そこに夢はあり続けると思います。形は変わっても、その人がやりたいんだったらずっとやり続けるべきだと思います」と語った。
芦田も「出来ないって決めつけてしまわないことが大事だと思います。大きな夢に少しでも近づくために、自分で出来る範囲のことってなんだろうと考えて頑張ることが、大きな夢につながるんじゃないかと思います」と語った。
西野は「知らないものを否定しない、っていうのが大きいかもしれない。『知らないことと、嫌いっていう感情は近いなと思っていて。知らないものを嫌ってることが多いというか、得体のしれないものをまず攻撃しちゃう。それって自分の選択肢を減らすことになる。まずは、知らないことを否定しないっていうのが、大事なのかなと思います」とコメントした。
（取材・文・写真：福住佐知子）