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池田エライザ初監督作『夏、至るころ』
第23回上海国際映画祭で招待決定!

2020-07-24 更新

夏、至るころnatsu-itarukoro
製作・配給:映画24区

 女優の池田エライザが初監督した映画『夏、至るころ』が7月25日から開催される第23回上海国際映画祭に正式招待され、中国プレミアを飾ることになった。本作は同映画祭のインターナショナル・パノラマ部門で上映される。

 上海国際映画祭は、中国で唯一の国際映画製作者連盟公認の映画祭であり、かつアジア最大級の規模を誇る。中国では1月23日から全国で映画館が閉鎖されていたが、7月20日に再開された。およそ6ヵ月ぶりに大スクリーンで映画が上映され、また上海国際映画祭が映画館再開後初の国際イベントとなることに、中国各地で歓喜の声が上がっている。なお、国際ゲストはまだ渡航できない状況なので、池田監督は映画祭の観客に向けてビデオメッセージを送る予定だ。


『夏、至るころ』は福岡県田川市を舞台に、緑あふれる故郷の山々に抱かれながら、友情を育んできた男子高校生の翔(しょう)と泰我(たいが)が、夏祭りを前に初めて自分の人生と向き合い、それぞれの一歩を選びとる物語。

 二人の前に現れる“ギターを持った渡り鳥”こと、都(みやこ)の存在や、翔を見守る祖父母と父母、弟がそろう家族の団らんは、コロナ禍で世界中が“触れ合い”を切望するいま、桃源郷を見るかのような奇跡のシーンとなっている。

 撮影時23歳の女性監督・池田エライザは、奇をてらうことなく、青春を、家族を、故郷を、みずみずしい感性で描き切った。時代がどのように変わっても、国がどのように違っても、人が人を大切に思う気持ちは変わらない。日本とフィリピンにルーツをもつ新進女性監督の誕生に、いまアジア中の映画ファンが注目している。


池田エライザ監督 コメント

 夢を抱けない人、夢を抱く人、本当の夢に向き合えない人、すでに夢破れた人。さまざまな情報が行き交うこの世の中で、夢を抱くということはとても難しい。その想いを胸に、スタッフ一同、誠心誠意向き合い続けた作品が日本を飛び出してさまざまな方々に観ていただけるということが心から嬉しいです。
 蝉の声に、太鼓の音に、彼、彼女らの声に、どうか全身を委ねて、穏やかな気持ちで観ていただければ幸いです。


池田エライザ プロフィール

 1996年4月16日生まれ。福岡県出身。
 近年の出演作品には『ルームロンダリング』(18/片桐健滋監督)、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18/大根仁監督)、『億男』(18/大友啓史監督)、『賭ケグルイ』(19/英勉監督)、『貞子』主演(19/中田秀夫監督)、『一度死んでみた』(20/浜崎慎治監督)、『騙し絵の牙』(20/吉田大八監督)など。


上海国際映画祭 プログラム・アドバイザー 徐昊辰氏 コメント

 『夏、至るころ』はデビュー作とは思えないほど、少年たちの感情が繊細に描かれている。そして彼らの自由に生きる姿は、このコロナ禍のなか、改めていろいろと考えさせられる。
 美しい日本の原風景の中で、太鼓を打つときの笑顔、プールの青い光、青春の汗、涼しい風……見事な夏映画が誕生! 中国でもぜひ公開してほしい!



(オフィシャル素材提供)



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