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2021-06-23 更新


アジアの天使asianotenshi
©2021 The Asian Angel Film Partners

イントロダクション

 『舟を編む』で日本アカデミー賞監督賞を最年少で受賞、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』でアジア・フィルム・アワード、アジア最優秀監督賞を受賞し、その他にも『生きちゃった』『茜色に焼かれる』など数々の名作を発表し続けている石井裕也監督の最新作『アジアの天使』が7月2日(金)よりテアトル新宿他全国ロードショーとなる。石井監督が、あらためて初心に返り、これまでの経験値に頼らずにオール韓国ロケで挑んだ意欲作。優しさと力強さが調和した人間ドラマであり、誰も見たことのない「アジアの家族映画」が完成した。

 主人公のシングルファーザー、青木 剛を演じたのは『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』『町田くんの世界』『ぼくたちの家族』など、石井監督作品には欠かせない顔である池松壮亮。最愛の妻を失い絶望的な別れと向き合ったからこそ、言葉や文化を超えて人と人が分かり合おうとすることをあきらめないその姿は、この世界の豊かさを信じる力そのもののようだ。剛が身を寄せる韓国在住の兄には、ギャラクシー賞月間賞も受賞した石井監督演出のTVドラマ「おかしの家」で主演をつとめたオダギリジョー。『悲夢』(09)、『マイウェイ 12,000キロの真実』(12)などへの出演歴があり韓国映画界との縁も深いオダギリが、剛とは対照的にいい加減に見えてどこか憎めない風来坊を体現している。元アイドルで売れない歌手のチェ・ソルは、『金子文子と朴烈』(17)で長編映画初主演を飾り、『Our Body』(18)で第23回釜山国際映画祭「今年の俳優賞」を受賞した実力派のチェ・ヒソが繊細に演じている。


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ストーリー

 8歳のひとり息子の学(佐藤 凌)を持つ小説家の青木剛(池松壮亮)は、病気で妻を亡くし、疎遠になっていた兄(オダギリジョー)が住むソウルへ渡った。ほとんど韓国語も話せない中、自由奔放な兄の言うがまま怪しい化粧品の輸入販売を手伝う羽目に。

 元・人気アイドルのソル(チェ・ヒソ)は、自分の歌いたい歌を歌えずに悩んでいたが、亡くなった父母の代わりに、末端労働者の兄・ジョンウ(キム・ミンジェ)と喘息持ちの妹・ポム(キム・イェウン)を養うため、事務所の社長と関係を持ちながら細々と芸能活動を続けていた。

 ソウルから江原道(カンウォンド)へと走る列車で巡り会った二つの家族は、一台のおんぼろトラックに乗って、それぞれの行き先を目指す。

 しかし、その時彼らはまだ知らない。どん底に落ちた二つの家族が共に運命を歩む時、ある“奇跡”を目の当たりにすることを……。


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(2021年、日本、上映時間:128分)

キャスト&スタッフ

脚本・監督:石井裕也
エグゼクティブプロデューサー:飯田雅裕
プロデューサー:永井拓郎、パク・ジョンボム、オ・ジユン
撮影監督:キム・ジョンソン
音楽:パク・イニョン
出演:池松壮亮、チェ・ヒソ、オダギリジョー、キム・ミンジェ、キム・イェウン 、佐藤 凌ほか

配給
クロックワークス
7月2日(金) テアトル新宿ほか全国公開

■ オフィシャル・サイトhttps://asia-tenshi.jp/ (外部サイト)



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