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2020-09-29 更新

ファンファーレが鳴り響くfanfare
© 「ファンファーレが鳴り響く」製作委員会

イントロダクション

 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2020のオープニング作品として上映された森田和樹監督の待望の最新作『ファンファーレが鳴り響く』は、森田監督の人生を投影するスプラッター青春群像劇。病気のせいで、仕事の面接で面接官に相手にもされなかった森田監督が、吃音症についての動画を見た時に、自分の中でリンクして、自分を吃音症の主人公に投影させ、執筆した。

 主演は『デイアンドナイト』、『ラ』、『花と雨』などの話題作に次々と出演する笠松 将、ヒロインに『左様なら』『アイネクライネナハトムジーク』『楽園』など、存在感のある役柄を演じることに定評がある祷キララ。その他、川瀬陽太、黒沢あすか、大西信満、日高七海、上西雄大、木下ほうかなど、日本映画を支えてきた役者たちが脇を固める。


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ストーリー

 高校生の明彦(笠松 将)は、鬱屈した日々を過ごしている。持病の吃音症が原因でクラスメイトからイジメられ、家族にその悩みを打ち明けられないどころか、厳格な父親(川瀬陽太)からは厳しく叱咤され、母親(黒沢あすか)からは憐れんで過度な心配をされ、脳内で空想の神を殺しなんとか自身を保っている状態だ。

 そんなある日、明彦はクラスメイトの才色兼備な女子生徒・光莉(祷キララ)が野良猫を殺している現場に偶然居合わせてしまう。光莉は、生理の時に見た自分の血に興味を駆られ、他者の血を見たい欲求を持っていた。光莉は「イジメてくる奴らを殺したいと思わない?」と明彦に問いかける。その日から明彦の中で、何かが変わったのだった。

 明彦は、自身が学校でイジメられていることをホームルーム中に訴える。そのせいで明彦はさらにイジメグループから追い回されることになり、街中逃げ回るが、ついに追いつめられる。しかしそこで、光莉がまた野良猫を殺していた。そしてそのナイフで、光莉はなんと明彦をイジメている同級生を殺してしまう……。

 二人はその現実から逃げるように都会へと向かう。その最中に出会う、汚い大人たちをさらに殺していき、二人の血に塗れた逃亡劇は確実に悲劇に向かっていくのだった……。


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(2020年、日本、上映時間:89分)

キャスト&スタッフ

監督・脚本:森田和樹
撮影:吉沢和晃
主題歌:「美しい人生」sachi.
出演:笠松 将、祷キララ、黒沢あすか、川瀬陽太、日高七海、上西雄大、大西信満、木下ほうか ほか

配給
渋谷プロダクション
10月17日(土)より新宿K's cinemaほか全国順次公開

■ オフィシャル・サイトfanfare-movie.com (外部サイト)

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