2020-02-07 更新
三吉彩花、坂東龍汰、古川 毅、宮野陽名、大谷凜香
清水 崇監督、Ms.OOJA(主題歌)
日本最凶の心霊スポットを映画化した『犬鳴村』がいよいよ公開! イベントには、主演の三吉彩花をはじめ、坂東龍汰、古川 毅、宮野陽名、大谷凜香、清水 崇監督、主題歌を務めたMs.OOJAが登壇した。
初日を迎え三吉は「一昨年の冬に撮影したのですが、期間が一年空いていて結構忘れてしまった部分もありました。でもインタビュー取材や番組に出させていただいたりして、撮影のことを聞かれるごとにいろいろ思い出していきました。今は、やっときたか……!という思いです」と答えた。
続けて坂東は、「初日から3日間ぐらいが一番過酷でした。映画の最後に出てきて一番迫力のある村のシーンが、実は最初の撮影だったんです。一番大変なシーンでした」と、撮影初期のことを語った。
宮野は「当時中学3年生だったので、鹿児島から通っていた時期だったんです。今は上京してきましたが、そんな時に関われた作品が世に出ていくんだと思うと、幸せな気持ちでいっぱいです」と話し、キャストからは「中学3年生!」と驚きの声があがった。
そんな様子を見た、本作の主題歌「HIKARI」を手掛けたMs.OOJAは「久しぶりにお会いした方もいて、一年ちょっとでの成長がすごいなって思いました。もはや母親目線です」と言い、笑いを誘った。
清水監督はエピソードとして「最初の撮影現場がもの凄い山奥だったので、たくさんカメムシがいたんです。皆が待っている部屋もカメムシがすごくいて、いっぱいいても、もう何も言わなくなってましたね(笑)」と話し、続けて三吉も「飲もうとしたペットボトルにカメムシがくっついてて、持ったらグシャッとしちゃって、くっさーい!ってなりましたね。でもほんとにカメムシがきっかけでみんな仲良くなりました(笑)」と、ホラー映画の撮影現場とは思えないほど、和気あいあいとした撮影現場の裏側を語った。
映画の感想を聞かれると三吉は「洋画のホラーは好きなのですが、日本のはじっとりしていて、知ってる風景も出てくるので苦手です。なので、監督の作品観たことないです。すみません……って最初に謝りましたね。でも、そんな私でも、最初は驚いてしまう部分が多いのですが、後半は切なさ、悲しさが入っていて、フラットに観れました」と話すが、その様子を見た周りからは、主役からネタバレに走るのではないかと慌てる場面も。続けて、坂東と完成した映画を観たという大谷は「坂東君は、観ている時本当にうるさかったです! 動きもあったし、すごく迷惑でした。一人でまた劇場で観ようと思います!」と坂東に苦情を入れ、坂東はたじたじの様子。
古川は「ホラー界の巨匠清水監督の『呪怨』と言えば、誰もが通る道。でも僕はその道を通らず、制作側に来てしまいました。ジャパニーズホラーは身近にありそうだし、リアリティがある。フィクション・ノンフィクション、怖がりながらも楽しめる部分が多いです」とアピールした。
Ms.OOJAは主題歌「HIKARI」に込めた思いを聞かれると「ホラー映画は苦手なんです……。『呪』を見てトラウマになったので……。不安はたくさんあったのですが、清水監督と音楽の海田さんとたくさん話し合って作りました」と話し、清水監督バージョンの歌詞があったことも暴露。「五臓六腑とか、臓器、って歌詞が書いてあって……」と話すと会場は笑いの渦に包まれた。
また本作はフランスの【ジェラルメ国際ファンタスティカ映画祭】にて審査員賞を受賞。清水監督は「雪山で行う結構大きい映画祭で、僕も昔審査員をやっていたので感慨深いです。審査員賞は、最優秀賞に次ぐ二番手の賞ですからね」と話し、会場からは盛大な拍手が送られた。
そして、犬鳴村が実在すると言われている、福岡県宮若市の有吉哲信市長も舞台に登場。「福岡県、宮若市を知ってる人います? 犬鳴村が存在するという話なので地元の評判が様々ですし、少し複雑な気持ちではあります。でも、宮若市ばモノづくりの街。輝く歴史があるところです。ぜひ、皆さんも宮若市に来て下さい!」と話し、宮若市のアピールをした。
そして終盤にさしかかるとキャストより『恐さを半減する効果がある犬鳴村と書かれた“恐怖半減クッション”が来場者にプレゼント。三吉は「今このクッションをゲットした人はこれを、ギュッと抱えてぜひ今からたくさん楽しんでください!」と話した。
そして最後に清水監督は「怖いだけじゃないです。ホラーは若い人向けの娯楽と思われがちですが、中高年の人にも楽しんでほしいです。日本人は自分の置かれている状況や背景、歴史をちゃんと捉えて、映画に込められたメッセージを読み取るといったリテラシーが高いのかなって思っていて、ホラー映画でもそこら辺も考えていただけたらと思い、いろいろなメッセージを込めて作りました。最後まで楽しんでいってください」と話し、初日舞台挨拶の幕は閉じた。
(オフィシャル素材提供)
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