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『犬鳴村』公開記念イベント

2020-02-02 更新

久田将義(「TABLO」編集長)、角由紀子(「TOCANA」編集長)、吉田悠軌(怪談サークル「とうもろこしの会」会長)、怪談師・村上ロック、悠遠かなた(オカルトYouTuber)
MC:住倉カオス
サプライズゲスト:清水 崇監督

犬鳴村inunakimura 配給:東映
2020年2月7日(金) 全国ロードショー
© 2019「犬鳴村」製作委員会

 2月7日(金)公開の映画『犬鳴村』より、1月30日(木)に渋谷TOEI2にて、これが「犬鳴伝説」だ!イベントが開催された。イベントには、出版社のカメラマンとして数々の事件現場や 心霊事件取材に携わる住倉カオスをMCに迎え、「実話ナックルズ」月刊創刊編集長を務め、現在ニュースサイト「TABLO」で編集長を務める久田将義、人気オカルトサイト「TOCANA」の編集長を務め、「超ムーの世界R」にも出演する角由紀子、怪談サークル「とうもろこしの会」会長で、怪談収集による執筆と語り、オカルト全般を研究する吉田悠軌、新宿歌舞伎町にある怪談ライブバー スリラーナイト所属の怪談師・村上ロック、大人気オカルトYouTuberの悠遠かなたが登壇。豪華で超マニアックな彼らから、過去の実際の犬鳴トンネルの映像と、その体験者の証言を大公開。


 イベントは、怪談師・村上ロックが披露する犬鳴村にまつわる怪談からスタートした。

 九州出身の44歳の僕の友達が、19歳の時に体験したお話です。当時、先輩・後輩の上下関係って考えられないほど厳しくて、ある日3年生の先輩に1年生の彼とその友達たちは、「お前ら、明日夜中の〇時に、▲▲集合な」って言われて、集まったんです。そしたら男だけ12人くらい集まって。そしたら向こうから1台の軽自動車がやってきて目の前に止まったと思ったら、中から先輩が下りてきて、「おい、全員乗れよ」って。軽自動車に男12人乗るんです。今なら考えられないけど、先輩の命令は絶対だったので、男連中は人の上に重なってぎゅうぎゅうになりながら乗って、それを運転している先輩はゲラゲラ笑うんです。で、そしたら先輩が「これから犬鳴トンネルに行くんだ」って。ただね、彼らは恐怖心なんて無くて、その時から心霊スポットだってことは有名で知ってたんですが、幽霊よりも先輩のほうが怖いので、「分かりました! そこ行きましょう!」って行ったんです。「先輩、何するんですか?」って聞いたら、先輩が、当時トンネルのすぐ脇に公衆電話を指さして、「お前ら、そこの電話ボックスに入れるだけ入れ」って。結果男8人、電話ボックスに入ったんです。それを見て先輩はまたゲラゲラ笑ってるんです。さらに隙間から先輩が爆竹を入れる。それでまた「ワーッ」ってなってるのを先輩が笑ってみてた時、突然電話ボックスが鳴るんです。そしたら先輩が、「おい、たかふみ、電話出ろよ」というので、そのたかふみという子が、「分かりました」といって電話を取ったんです。電話に出たたかふみくんは、「え? なんで?……え!??」ってしばらく言って電話を切ったんです。どうしたんだって周りが聞くと、彼が言うには、電話を取った瞬間、受話器の向こうから「たかふみー!」って叫び声が聞こえたんです。聞いた途端すぐ誰の声か分かったんです。たかふみくんのお母さんの声なんです。「あんた、なんでそんなところ行ってんの! あんた、そんなところ行ったら、お母さんどうしたらいいか分からないんだから!」と言ってガチャっと切れたそうなんです。なぜ今息子が犬鳴トンネルに行っていることを知っているのか、そもそもどうしてお母さんから公衆電話に電話がかかってくるのか。全く意味が分からないんです。周りも「なんだそれ」とか言いながらも、その日はまたぎゅうぎゅうになりながら車に乗って帰ったんです。その晩、たかふみくんは「ただいまー」って家に入ってリビングの扉を開けると、お母さんが受話器を握りながら亡くなってたんです。すぐ救急車を呼んだけど手遅れで、下された死因は“心臓麻痺”だったんです。最後、お母さんが「そんなところ行ったら、お母さんどうしたらいいか」と言っていた理由は今も分からなくて、そしてたかふみくんはそのまま大学をやめちゃったそうで。それから一度もお会いしないそうです。

 身も凍るような話の後は、オカルト著名人や怪談師たちが、クロストーク形式で「犬鳴村」について語り合った。ユーチューバーの悠遠かなたが実際に行った犬鳴トンネルの映像を見ながらさまざまな伝説を解説。吉田は数々の都市伝説がある「犬鳴伝説」が生まれた原因について、「犬鳴トンネル1975年に新道が出来て、旧トンネルは必ず心霊スポット化するんです。これは100%。なので犬鳴トンネルも普通のよくある心霊スポットだったんです」と話し、「おそらく1990年代くらいから犬鳴村の伝説がささやかれ始めたんだと思います。「この先日本国憲法、通じません」という看板があり、トンネルを抜けると古びた小屋が数件あり、そこにはすごい足の速い村人がたくさんいて、追いかけられる。携帯電話が通じなくなる、コンビニの公衆電話まで行ってもそれも通じない……というような根も葉もないうわさが福岡でできていたんです。それが1999年頃(2ちゃんねるが出来た頃)、ネットに「犬鳴村」といいうスレッドなどが立つようになって全国に広まったんだと……」と解説した。サプライズゲストとして登壇した清水 崇監督は、「実際の撮影は、別のトンネルを使ったんですけど、犬鳴トンネルより少し間口が大きかったので、ブロックもその比率をちゃんとして計算して作りました。あと落書きは何年のものを再現するなど結構細かいところまでこだわったんです。で、出演している高嶋政伸さん演じる男に、「どうしてすべて閉じてしまわないんだ」というセリフをどうしても言わせたくて……。だっておかしいじゃないですか。閉じるなら全部閉じればいいのに……」と制作秘話を披露。実は監督の思いが詰まったこのセリフがどこで出てくるのか、ぜひ劇場でチェックしてほしい。さらにトークは盛り上がり、自身の血筋についてや、トカナ編集長の角から「鉄塔」にまつわる怖い話が披露されるなど、大盛り上がり。

 イベント最後に清水監督から、「公開には楽しみと不安がありますね。僕も東映のプロデューサ-に話を持ち掛けられてから詳しく調べたにわかものだったんですが、皆さんとクロストークが出来て楽しかったです。多分ここにいる観客の皆さんは興味をもっている方だと思うので、ぜひ映画を観に行って面白かったら、周りにもし苦手な人がいても、ぜひ無理のない範囲でおすすめしてください。あと1週間前に群馬で特別先行上映をした時に、号泣して出てきた女性がいらっしゃって、“これはホラーじゃない! すごく感動した! ホラーじゃないって言いながら宣伝します!”って感想をくれました(笑)。こんな感想もあるので、苦手な人には“感動する”っていう感想もあるらしいよって教えてあげてください!」と思いを語り、幕を閉じた。


inunakimura

 本イベントの様子は、本日2月2日(日)20:00~より、ニコニコ生放送にて配信!

■ ニコニコ生放送URLhttps://live2.nicovideo.jp/watch/lv324083090 (外部サイト)



(オフィシャル素材提供)



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