このサイトをご覧になるには、Windows Media Playerが必要です。
Windows Media Playerをダウンロードする
2019-08-26 更新
竹中直人
クリスチャン・ベール主演、『ブラック・スキャンダル』、『ファーナス/訣別の朝』のスコット・クーパーがメガホンを取った映画『荒野の誓い』が9月6日(金)より全国公開となる。ドラマも演出も演技も映像もハイレベルのクオリティ。それらが噛み合ったことで、奇跡の逸品へと昇華した本作は、『悪党に粛清を』『ある決闘 セントヘレナの掟』に続く、ウェスタン・ノワールの第3弾。魂を揺さぶらずにおかない令和最初の傑作だ。この度本作の公開を記念して、映画をこよなく愛する竹中直人から“西部劇”を知らない若者たちに向けて、その魅力を語りつくすトークイベントが実施致された。
黒い派手なコートに黒いサングラスを身に着けて軽快なステップを踏みながら竹中直人が登場し、イベントがスタートした。映画好きであり、クリスチャン・ベールの大ファンでもある竹中は本作を「最高でした。本当に何度も観たい映画で、夢のようでした。クリスチャン・ベールをまたスクリーンで見つめることが出来て、最高の映画です」と絶賛。
クリント・イーストウッドの名作西部劇『許されざる者』以来の傑作と言われている本作だが、「全然!『許されざる者』を超えちゃってますよ、もっとすごいです。深く染み入ってくる作品なので、何度でも劇場で観たいですね。すべての俳優が多くを語らないんですよね。人種を超えて魂が繋がるっていうか、それが深く染み込んでくるんですよ」と作品の魅力を力強く語り、続けて「この映画のカメラマンが高柳雅暢さんで、ニューメキシコの風景を日本人ならではのカメラワークで撮影していて、やっぱり全然違うんですよ。風景がまた素晴らしかった」と西部劇ならではの原風景の美しさを熱弁。「劇中の衣装にも西部劇ならではの魅力があるんです。服がいい具合にくたっているんですよ。クリスチャン・ベールの着こなしが完璧! とにかく汗が染み込んだ泥だらけの制服なんです」と細部まで本作を堪能したようだ。
本作をある意味ロードムービーだという竹中は、だからこそ本作は絶対に劇場で観るべき作品だと解説。「その時に映し出される風景を見ているだけでもすごい。これは携帯で観る映画じゃないので、大きなスクリーンでそれを感じるというか、西部劇ならではの映像というものがありますから」また、時代劇などでの乗馬経験を踏まえ「馬は怖いですよ、人を馬鹿にするから(笑)」と自身が乗馬の練習をしていた時、いきなり馬が暴走してしまい、馬の首にしがみついて「助けて―! 助けて―!」と、人生で最も叫んでしまったことがあるという恐怖体験を語ってくれた。
クリスチャン・ベールの出演作をほぼ観ている竹中は「この映画でクリスチャン・ベールがちょっと眉間にしわを寄せて俯くシーンがあるんですけど、その眉間と眉毛がバッドウィングになっているんですよ! 本当にあるんですよ!」とベール好きならではのマニアックな視点に場内は大きな笑いに包まれた。
スコット・クーパー監督の作風については「静かに、淡々と撮りながら、最後にはズシンと心に監督のメッセージや想いが伝わってくるんですね。深く刺さりました」とその奥深さを評価。本作の西部劇としての魅力と、主演クリスチャン・ベールの魅力を存分に映し出した本作を「胸熱!」と何度も力強く繰り返し、イベントを締めくくった。
(オフィシャル素材提供)
関連記事