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2019-09-21 更新
吉岡里帆、高杉真宙、浅香航大、田口トモロヲ、森 淳一監督
映画『見えない目撃者』が、9月20日(金)より大ヒット公開中! この度、公開を迎えた本作の初日舞台挨拶イベントがされ、主演の吉岡里帆、高杉真宙、浅香航大、田口トモロヲ、森 淳一監督らが登壇し、初日を迎えた万感の想いや“攻めに攻めた”本作の魅力についてたっぷりと語った。
ついに、公開を迎えた映画『見えない目撃者』。全国の劇場には初日から大勢の観客が押しかけ、SNS上では「R15なだけあって怖くもあり……だけど、映画館という場所で観るからこそ五感で体感できるスリリングな映画!」、「ずっと気になってたから公開日に『見えない目撃者』観てきたけど、めちゃ怖かった……。でも緊迫感あるストーリーは本当に面白かったし、後半1/3くらいガチで脚と手ずっと震えてた……」、「最初から最後まで、ドキドキハラハラしっぱなし。里帆ちゃんの目の見えない演技凄かった。なつめ視点の映像の見せ方も凄い!」と、かつてない本格スリラーが展開する本作に絶賛の声が続出。初日舞台挨拶のチケットも発売されるや否や即完し、満員の客席で熱気が高まる中、イベントがスタートした。
目の見えない元警察官の主人公なつめ演じた吉岡が「本日はお越しいただき、ありがとうございます。皆さんにはこれから劇場のなかでドキドキハラハラしていただくと思うのですが、その前にほんわかした時間を一緒に過ごせればと思います」、なつめとともに事件解決に奔走する“もう一人の目撃者”の春馬を演じた高杉が「初日を迎えて、お客さんのように嬉しく楽しい気持ちです。今日はいろいろな話ができればと思いますので楽しんでください」、2人が目撃した女子高生連続殺人事件を追う刑事の一人で少年係を担当する日下部を演じた浅香が「無事に初日を迎えることができて嬉しいです。本日は楽しんでいってください」、引退間近のベテラン刑事で、なつめたちの事件解決の手助けをしていく木村を演じた田口が「お忙しいなかこんなにもたくさんの方に集まっていただき嬉しいです。非常に面白い作品に出来上がったと思っておりますので楽しんでください」、森監督が「この作品は、特に早く観てもらいたいなとずっと思っていて、指折り数えながら過ごしていました。ついに初日を迎えて興奮と緊張に包まれています」と、それぞれが待望の初日を迎えた心境とともに挨拶。
先日、本作のプロモーションのキャンペーンで、大阪、福岡、熊本を訪ねてきたという吉岡と高杉と森監督。MCが各地のお客さんの反応について尋ねると、吉岡は「なかには映画上映後に舞台挨拶をした回もあったのですが、本当に大きな拍手で迎えてもらえて、“お客さんに届いたんだ”と実感できてとっても嬉しかったです」と胸いっぱいにコメント。監督は「客席の方に“怖かった?”と聞くと、小さく“うん”と頷かれていて、“やりすぎた?”と聞くと、強く“うん!”という反応が返ってきました(笑)」と笑顔で明かし、高杉は「お二人のおっしゃる通り、上映後の熱量が特にすごくて、いい作品ができたんだなって実感できましたね」と振り返った。
地方でも大好評を受けている本作だが、この度、本作がハワイ国際映画祭2019に正式出品されることが明らかに! 小栗康平監督『泥の河』(81)や山田洋次監督『たそがれ清兵衛』(02)などの名だたる日本映画が最高賞を受賞してきた国際映画祭だが、MCが吉岡へ、本作が日本各地のみならず、世界へ羽ばたいていくことについて心境を問うと、「製作チーム一同、攻めて攻めて作り上げていった作品で、映画でしかできない表現がふんだんにあるので、海外でも観てもらったときの反応が楽しみです」と語り、監督は「映画を撮るときはいつも世界の方に観ていただくつもりで取り組んでいるのですが、今作でも日本の社会問題や小道具、ロケ場所といった和のテイストにこだわりました。ぜひ海外の方にも楽しんでほしいと思います」と自信を覗かせた。
本作の見どころは、テレビでは絶対不可能なR15+の“攻めに攻めた”演出! 劇中のシーンはもちろん、現場でも監督のこだわりによって攻めに攻めた撮影が繰り広げられていたことから、本作の“攻めたポイント”と“攻められたポイント”を語ってもらうことに。
“攻めポイント”で吉岡が挙げたのは“盲導犬パルとの逃走シーン”。吉岡は「盲導犬というと実際はおとなしくて、柔らかい雰囲気が出ているイメージだと思うのですが、今作の役者犬のパルは一味違います。逃走シーンは、パルと息を合わせて、全力で攻めて撮りました。スタッフの皆さんが気遣ってくださり、撮影中はパルに触って声をかけていいのは私だけで、ほかの皆さんは話しかけたり、触れられないというルールがあったのですが、常に一緒に過ごして絆を作っていきました」と、パルとの撮影秘話も披露。
高杉が挙げたのは“この映画に挑戦できたこと”。高杉は「台本読んだときから攻めた作品だなと思っていたのですが、改めて映像を観て、“こんな風に仕上がったんだ”と笑ってしまうくらい攻めていて驚きました。それくらい完成度が高くて、本当に挑戦することができてよかったなと心から思いました」と手ごたえを明かした。
浅香が挙げたのは“最後の20分”。浅香は「仕上がった作品を観たときに、最後の20分がかなり攻めているなと感じました。無音のシーンが続くんですが、咳一つできない緊迫感がずっと続いていて。内容を知っている僕でも、観終わったあとはTシャツ汗で濡れていましたね」とコメント。
田口が挙げたのは“ストーリー展開とリアリティを重視した描写”。田口は「劇中のR15+の描写は、テレビだと絶対アウトになるレベルですね。監督が日本的なリアリティにすごくこだわっていて、警察官をはじめとしたアドバイザーの方々に耳をかたむけて、細かく演出をつけられていたのがとても印象的です」と熱弁。すると、吉岡も「今の時代ではなかなか放送できないくらい攻めていますよね。だからこそ、皆さんに映画館に来てよかったと思わせるパワーのある作品だと思います」と同調した。
監督が挙げたのは“作品の世界観を作るために様々な面で妥協しないようにした”。監督は「映画というものはロケハンからはじまり、美術打ち合わせといった細かいことがあって現場に入りますが、その事前準備から現場、そして編集まで妥協せず、できる限りの能力を注ぎ込みました」と熱い思いを明かすと、高杉は大きくうなずき、「監督は“ここはこう!”とはっきりしている方でした。その分、監督の正解が出た瞬間はとても信じることができましたし、嬉しくなりました」と振り返った。
続いての“攻められポイント”で吉岡が挙げたのは、“容赦ない攻撃シーン”。吉岡は「猟奇殺人鬼との対峙のシーンは、ホラー映画を観ている怖さというより、人が人を追い込んでいく怖さがしっかり描がかれます。また、わたしが演じている目の見えないなつめのように、見えない恐怖感もちゃんと味わえるような作りにもなっていて、冒頭からなつめとバディを組んで一緒に捜査していくような恐怖感を感じていただけるかなと思います」と明かした。
高杉が挙げたのは“車に狙われるシーン”。高杉は「犯人に追いつきそうでなかなか追いつかない感じや、狙われているような描写は攻められながら撮影しました。台本で展開を知っているのに、本当にドキドキしながら撮影していました」とコメント。
最後に監督が挙げたのは、“細かく注文しすぎて煙たがれていたかも……”。監督は「何度も取り直したり細かい指示をしていたので、めんどくさいと思われていたかなって、実は反省していたんですよね」と告白。すると吉岡は「確かにこだわりはものすごく強かったです。1カットに対する熱量もとても強くて。目の見えない演技のリアリティも追及してくださっていて、私としては心強くて、むしろそれが愛情だと思っていました」と監督の姿勢を称賛し、高杉も「初日からキャラクターに対してのアプローチの擦り合わせがあったんですが、あんなに時間をとって丁寧に行うことはこれまでなかったので、とても有難たかったです」と明かした。
最後に代表して主演の吉岡が「こうやって満席の会場を見ると嬉しくて目頭に来るものがあります。いい作品を作るために、全員がとにかくむき出しになって、振り絞るようにこの作品に携わっていたと、自信をもってお伝えできます。なつめを演じるにあたって、目の見えない方に取材をさせていただいたときに、強い意志を持って生きている姿がたくましくてしなやかな美しさがあるなと感じました。本作でも真の強さというものがが描かれていきます。そのようなものを感じ取っていただければ嬉しいなと思います」と本作に込めた想いを寄せ、舞台挨拶は大盛況のなか幕を閉じた。
(オフィシャル素材提供)
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