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2019-06-14 更新
ミカエル・アース監督
ミカエル・アース監督
1975年2月6日、フランス、パリ生まれ。
名門映画学校フェミスの製作部門で学び、2004年にディプロマ(免状)を得て卒業。
2006年、パトリック・モディアノの小説を自由に脚色した初の中編「Charel」を監督。カンヌ映画祭の批評家週間に選出された。2007年、「Primrose Hill」を監督。再び批評家週間に選出、クレルモンフェランでも受賞。
2009年、3本目の中編「Montparnasse」を監督。同年、ジャン・ヴィゴ賞とカンヌの監督週間賞を獲得。映画監督リュック・ムレに認められ、「明日の最も偉大なフランス人映画監督」と称される。
2010年、初の長編「Memory Lane」を監督。ロカルノ国際映画祭に初出品。フランスでは2010年11月に公開された。
2015年、長編第2作『サマーフィーリング』、2018年『アマンダ と僕』で東京国際映画祭グランプリと脚本賞を受賞する。
東京国際映画祭東京グランプリと最優秀脚本賞をW受賞した『アマンダと僕』のミカエル・アース監督長編2作目となる映画『サマーフィーリング』は、愛する人の死から始まる、静かに、心打つ、愛と再生の物語。この度、アース監督のオフィシャル・インタビューが到着した。
ベルリン、パリ、そしてニューヨーク。これらの都市は、僕の心の中にいつもある景色で、強く影響を受ける場所です。だから、これらの都市を撮りたかった。その「撮る」という行為を通して、僕はこの大好きな場所を再訪し、いつでも心の中にその場所を描いておきたかった。僕は、映画というのは過ぎ行く時間に逆らう一つの方法だと思っています。それは非現実的であると同時に、「永遠」を創り出すことだとも思うのです。
ジョナサン・リッチマンの曲から発想を得ました。「That Summer Feeling」という英語の題名は中々うまくフランス語に翻訳することができませんが、作家である僕の友人が小説のタイトルを「Ce sentiment de l'été」としたことがあ るんです。その文言の選び方がとてつもなく美しいと思いました。友人は最終的には小説のタイトルを変更したけど、僕はこのタイトルを拝借することにしました。雰囲気のあるタイトルで、この作品にピッタリですし、僕では思いつかなかったと思います。
僕は、以前一緒に仕事をしたことがある人を再び集めて仕事をすることで、一人ひとりが年齢を重ねている様子を、スクリーン上で見るのが好きなんです。映画を作り始めて10年が経ち、ステファニー・デールやティボー・バンソンといった俳優たちと仕事をしました。10年というのはそれほど長くはありません。彼らは変わらず美しいままでありながらも、確実に変化をしいます。そして、僕はそれを映画に生かすことができないかと考えました。もしそれが成功していたら、とても幸せなことだと思います。
長い期間を描くというのは、初期の段階から考えていたことです。喪に服すというのは短期間のことではないと思うからです。時間の流れ、物事が進行していくさま、それらが登場人物たちにどのように作用するか、時になかなか気づかないけれど、連続して起こっていること、何かにひるんだり、躊躇したりする瞬間……そして時には、突発的な行動をしたり、心が揺れたりする瞬間を撮りたいと思うんです。
(オフィシャル素材提供)
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