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2019-07-31 更新
夏帆、シム・ウンギョン、箱田優子監督
主演夏帆×箱田優子初監督作『ブルーアワーにぶっ飛ばす』が10月11日(金)より、テアトル新宿、ユーロスペースほか全国公開となる。砂田を演じるのは、清純派ヒロインからシリアスな役まで幅広く演じ、多くの映画ファンを魅了してきた演技派女優・夏帆。親友・清浦には、『サニー 永遠の仲間たち』『怪しい彼女』など韓国で圧倒的な人気を誇り、日本では現在大ヒット公開中の初主演作『新聞記者』(6/28公開)や舞台にも出演するなど今大注目のシム・ウンギョンが扮する。
この度、ニューヨーク現地時間7月28日(日)22:20(日本時間29日12:10)に第13回ニューヨークJAPAN CUTS!~ジャパン・カッツ!~にて『ブルーアワーにぶっ飛ばす』の公式上映が行われ、上映後Q&Aに主演の夏帆、シム・ウンギョン、箱田優子監督3名が登壇した。
映画祭最終日のクロージングを飾る本作は、チケット販売開始から即売り切れ! 開場前から受付に長蛇の列が並び、今か今かと上映が始まる観客の熱気が高まっており、あっという間に会場を満席にした。上映中も終始笑いが絶えず、国境を越えて本作が受け入れられているのを肌で感じる上映会となった。
そして、上映後のQ&Aには主演の・夏帆、シム・ウンギョン、箱田優子監督が称賛の拍手が沸き起こる中で登壇した。
Q&Aでは客席からは多くの手が挙がった。「一人ひとりのキャラクターが強いですが、どのような演出をしたのか?」という質問に監督は、「撮影時間が2週間と少なかったので、準備期間を濃く過ごしてきた。主人公・砂田に関しては、役を落とし込んでもらうために夏帆さんと撮影前にたくさん話しました。清浦演じるシム・ウンギョンさんにも、なぜこの役が生まれたのか、砂田にとってどのような存在なのかをしっかりと話し、二人には演じていただきました」と語った。夏帆も、「事前に箱田監督とお会いして、お互いのことをたくさん話し合いました。ちょうど1年前にニューヨークでタイミング良くウンギョンちゃんと会う機会があったので、いろいろお話をしました。撮影期間が短いこともあり、撮影前に役を作り上げるようにコミュニケーションをとっていきました。また、監督自身を投影している物語でもあったので、ロケハンで監督の地元・茨城へ一緒に行ったときや撮影中は、監督をずっと観察していました」と言うと、監督も恥ずかしそうに「ずっと見られていました。すべて見透かされている気がします」と仲の良いやりとりに会場からは笑いが湧き起こった。
ウンギョンは、「監督が話をする時間をたくさん設けてくれました。もともと俳優として勉強することを大切にしたかったので、チャンスをもらったらいろいろな国で活動したいと思っていました。日本の映画に影響されたことはたくさんあったので、日本で仕事ができることは夢でした。本当にラッキーだと思っています。貴重な経験をもらいました。俳優として、アメリカでもいつか仕事が出来ればと思っています」と真摯な姿勢に会場も引き込まれた。
また、「主人公がいろいろな意味で強い女性として描かれているのがとても面白かったです。なぜこのようなストーリーを考えたのですか?」という質問に、監督は「“今”を描きたいと思った。現代の女性のリアルってなんだろうってずっと考えていたので、突拍子もないキャラクターではなく“こういう人、近くにいるよな”と身近に感じ取れる主人公を描きたかった」と明かした。「本作は砂田の主観で描かれていますが、清浦の存在が入っていることでファンタジーにもなり得る作品。砂田の心の悲しさを埋める存在に清浦がいて、当たり前のような存在だけども、自然とお互いを支え合っている。もしかしたら寂しさをはらむ物語ではありますが、誰にでも大切な存在がいるということに気づいてもらいたいというメッセージを受け取っていただければ嬉しいです」と本作の興味深いテーマを語った。
他にも、ストーリーに引き込まれた観客からは質問が途切れず、鑑賞後ならではの質問で明かされる撮影秘話や、堅い絆で結ばれた3名のやりとりに会場は大いに盛り上がった。
上映後、会場外でのフォトセッションでは3名の姿を近くで見ようと多くの観客が長蛇をなし、「今年のジャパン・カッツ!の中で一番良かった!」と感想を伝える人もいた。
海外で続々と絶賛される本作。日本の公開にますます期待が高まる華やかな北米プレミアとなった。
(オフィシャル素材提供)
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