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2019-01-27 更新
阿部進之介、安藤政信、清原果耶、藤井道人監督、山田孝之(プロデューサー)
俳優の阿部進之介が長編映画初主演を務めた映画『デイアンドナイト』の初日舞台挨拶イベントに、阿部をはじめ、安藤政信、清原果耶、藤井道人監督、山田孝之プロデューサーが登壇してクロストークを繰り広げた。
本作は、父親の自殺をきっかけに実家へ帰ることになった明石幸次(阿部)を主人公に、人間の“善悪”を描き出す。阿部、藤井監督、山田プロデューサーの3人による企画は6年前から始動した。
阿部は「ゼロから作品を作る過程を経験したことで、自分にとって大切な作品という気持ちも芽生えた。道のりは長かったけれど、1つの作品を観客に届けるとはこういうことだと体感しました」と感無量な様子。
安藤は、満席の会場に感動した様子で「最近はドラマ(テレビ)づいていましたが、僕は映画俳優ですから、こういう尖った、愛のある映画に出られて、皆さんとお会いできることを嬉しく思っています。参加できて良かった」とコメント。
作品には一切出演せず、プロデューサーに徹した山田も、「脚本の開発に時間をさいたし、脚本会議が終わって外に出たらもう朝だったということもあった。秋田県に行き、市長に会って話をしたり……。いろいろ大変だったけれど、撮影が始まるとあっという間に今日まで来たという感覚です」としみじみと語り、感無量な様子。
そんな山田プロデューサーに対して、阿部は「役者がどうやったら役に集中できるかに重きを置いた配慮があった」。安藤は「孝之は芝居のうまい人なので、(撮影現場で)見られるとプレッシャーもかかるけれど、それが力になって『もっとやってやるぞ!』というハイテンションになれた」と感謝の気持ちを伝えた。
そんな2人に、山田は「俳優たちの本気の芝居をそばで見ていて、感動した。素晴らしい、かっこいいと思った。これからは自分ももっと自信を持って俳優だと言っていこうと思った」と語っていた。
野田洋次郎(RADWIMPS、illion)が、作詞・作曲・プロデュースを担当した主題歌「気まぐれ雲」を、劇中の役柄、大野奈々という名前で歌っている清原は、「(楽曲で)映画の力になれるのはうれしい。でも、レコーディングのときは、思ったように歌えなくて悩んだり……。大変だったけど、楽しい現場でした」とコメント。そんな清原に藤井監督は「この曲がエンディングで流れることによって、この映画を救ってくれたと思った」と言葉をかけた。
この日は、25日に放送された「ダウンタウンなう」の特別企画「山田孝之プレゼンツ 本音でハシゴ酒」の話に……。
安藤が映画製作時を振り返り、「(皆さんに比べたら)俺、なにもやってない……。(ロケ地となった)秋田の舞台挨拶には参加したけど、ゼロから作っていろんな苦悩を分かち合ってやっていないから、正直話すことがないなと思った」とコメントすると、山田が「ハシゴ酒やってくれたじゃない」と話を向ける。
すると、安藤は「それは、この映画を少しでも広めたいっていう思いで、少しでもこの映画を観てもらいたいっていう思いで身を売ったんだよ」と“変態”と注目されたことに、必死の言い訳し、会場に笑いを誘った。安藤の言い訳に、山田と安倍が、「安藤さんは時間の問題だと思いますよ。バレるのは……」と突っ込み、会場は爆笑の渦に。
最後に主演の阿部が「答えを出さないでおこうという気持ちで、大切に作りました。この映画を観て、大切な人と話し合えるきっかけになってくれれば嬉しいです」と客席に向かってメッセージを送ってイベントは終了した。
(取材・文・写真:Sachiko Fukuzumi)