このサイトをご覧になるには、Windows Media Playerが必要です。
Windows Media Playerをダウンロードする
2018-10-19 更新
ジャンヌ・バリバール&夏木マリ
フランスの名優マチュー・アマルリックが監督、2017年カンヌ国際映画祭、ある視点部門ポエティックストーリー賞を受賞、パリが生んだ20世紀最高の歌姫バルバラが紡ぐ、激情のドラマ『バルバラ~セーヌの黒いバラ~』が、11/16(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショーとなる。
この度、映画『バルバラ ~セーヌの黒いバラ~』の公開を記念し来日した主演のジャンヌ・バリバールと、若い世代からも人気を誇る夏木マリという、日・仏の俳優兼歌手である2人がイベントに登壇した。バルバラの代表曲である「黒いワシ」の詩を日本語とフランス語を交え朗読し、没後20年を過ぎた今でも、若い世代にも圧倒的影響力を誇るバルバラの生き様、そしてその魅力について語り尽くした。
『バルバラ ~セーヌの黒いバラ~』の公開記念イベントに、来日した主演のジャンヌ・バリバールと、バルバラが大好きだという夏木マリさんが登壇。
イベントが始まると同時に会場が暗転し、舞台上にジャンヌ・バリバールと夏木マリが登場。バルバラの代表曲「黒いワシ」の詩の朗読を二人が始め、場内は一気に伝説の歌手バルバラの世界へと飲み込まれた。厳かな雰囲気に包まれ、観客も二人の朗読に耳を澄ませ酔いしれている様子だった。
朗読した「黒いワシ」について、夏木は「強烈な歌詞で、幼い頃に父親に犯されたこととかがあって書かれた曲なので、とても好きな曲だけど重い曲ですね」と詩の感想を話すと、ジャンヌもそれを受け「私もこの歌はちょっと歌いづらいです。だからこの曲は映画でも歌っていない。フランスでも、この曲をカバーしているのはみんな男性です」と答えた。
バルバラの魅力について夏木は「バルバラの詩の魅力は2つあって、攻撃的で孤独、哀しみなどの面と、女性的で愛がある2つの面を併せ持っていて、この両方を持っている人ってなかなかいない」とその魅力を語った。
一方ジャンヌは「バルバラの成熟度は突出していた。もちろんフランスの他の歌手も好きな人はたくさんいるけれど、女性が暴力的な世界でどう生きていくのかという意味で、バルバラは特に好きです。大人になるには矛盾を抱えるということを彼女から学びました。彼女はエネルギッシュでパンクな一面もあるのです」と熱く語った。
この映画の魅力に夏木は「ジャンヌがバルバラにしか見えない。あれ?これバルバラなのかな?と思う瞬間があって、彼女が生きているという感じだった。とても素敵でいい映画でした! こういう映画がヒットしないとダメよね」とジャンヌを手放しで絶賛した。
この映画がヌーヴェルヴァーグのようにドキュメンタリー的でいい意味で生々しさがあるとMCが話を振ると、ジャンヌは「ヌーヴェルヴァーグの映画のように映画を楽しんでつくってもいいはず。バルバラも歌を、保守的な作り方でなく、“今日はミュージックホール風に演奏してみよう”など自由につくっていた。だから素晴らしい曲が生まれ、この映画も素晴らしくなったと思う」と笑顔を見せた。
ジャンヌが女優、歌手として以外に監督業も始めたことを明かすと、「フランス語は話せないけど、どうかしら?」と夏木さんがその場で自分を売り込み、会場の笑いに包まれた。
日・仏の俳優兼歌手である二人による詩の朗読に観客は酔いしれ、終始穏やかなな雰囲気でイベントは幕を閉じた。
(オフィシャル素材提供)