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『ハード・コア』完成披露試写会

2018-11-17 更新

山田孝之、佐藤健、荒川良々、山下敦弘監督

配給：KADOKAWA
11月23日(金・祝) 全国公開
© 2018「ハード・コア」製作委員会

作品紹介

　映画『ハード・コア』の完成披露試写会が都内で行われ、キャストの山田孝之、佐藤健、荒川良々と、メガホンを取った山下敦弘監督が舞台挨拶に出席し、大きな声援で迎えられた。当日は謎のロボット（ロボオ）も登壇し会場を沸かせた。

　本作は、作・狩撫麻礼氏、画・いましろたかし氏によるコミック「ハード・コア　平成地獄ブラザーズを映画化。原作のファンだったという山下監督と山田の「映画化したいね」という熱い思いから、映画化のプロジェクトが始動した。不器用な性格で、アウトローの権藤右近（山田）と、世の中に希望を見いだせないエリート商社マン・左近（佐藤）の兄弟が、右近と牛山（荒川）が発掘した謎のロボットによって、思わぬ事態に巻き込まれるさまが描かれる。

　謎のロボット・ロボオがリズミカルな動きで登場すると、佐藤は「それ、劇中とキャラ変わってるから！　そんな動きじゃなかったよ」と突っ込む。山田は「今日、何か気合入ってる！」とにっこり。荒川は登壇する際にロボオの足元を気づかう優しさを見せていた。

　山田と佐藤は今作では兄弟役で共演。兄の右近を演じた山田は「大好きだから共演できてうれしかった」と心情を吐露した。弟の左近を演じた佐藤も「（出演は）孝之さんの弟役ということで即決だった。山田孝之は役者としても大好きなんです。僕が『バクマン。』と『何者』で主演した時に孝之さんが出てくれたことがすごく嬉しかったし、心強かった。今回は逆にダメな兄貴を支えたいって……。本当に出演して良かった。僕の役者としての新しい扉を開けた作品になった。楽しい撮影でした」と笑顔を見せた。

　右近を演じた山田は、役作りについて「素のまんま。一心同体でした」と撮影を振り返る。佐藤は「今の時代、右近みたいには生きられない。右近のように自分の信念を貫いて、まっすぐ突き進む姿に憧れる」とコメント。山田も「だから原作が好きになった。右近のように生きないほうが現代社会にはうまく適応できるけれど、そんなこと気にせず突き進むことがカッコよく見えてしまう」とうなずく。

　平成最後の年ということで、それぞれの平成の一大事件、ハプニングを紹介するコーナーで、佐藤は「平成が終わってしまうということが僕にとって一大事ですね」と語った。荒川は高円寺で住んでいたころにネズミ退治をした話をして会場を笑わせた。

　山下監督は「『ハード・コア』が作れたことかな」と応える。うまい答えが探せない山田は「う～ん。すごーく、重たい空気になっても大丈夫ですか？」と逆に質問したりしていたが、「たいしたことないです。僕今日も元気！　ずっと元気！」とコメントして会場を沸かせた。

（取材・文・写真：Sachiko Fukuzumi）

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