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2019-03-07 更新
ユーロスペースにて15週のロングランを続け大ヒット公開中の塚本晋也監督最新作『斬、』。この度、映画部門において、平成30年度(第69回)芸術選奨文部科学大臣賞を塚本晋也監督が受賞することが決定した。
古くは成瀬巳喜男、溝口健二、市川 崑など名だたる監督たちが受賞した、今年で69回目を誇る由緒ある賞だ。贈賞の理由については「一貫して脚本、美術、撮影、編集、出演を兼ねた映画作りをしているが、制約の多い時代劇の『斬、』においてもそのスタイルを貫き、映画を志す者に刺激を与え続けている。一方で、日本映画史上の時代劇に敬意を払いつつ、“人を斬る”ことの意味を通じ、今までの時代劇には見られない“生と死”を巡る哲学的な考察に踏み込んでいる。それは正に現代社会を撃つことにほかならず、時代を超えた塚本映画の到達点となった」と挙げられた。
「常に高度な作家性を保ちながら独自の映画製作を続けて世界にもその名を知られ、今回は初の時代劇『斬、』に挑戦した映画監督の塚本晋也氏を選出した」との選考の経過も届いている。国内外を問わずに多くの受賞に輝いている本作は、ユーロスペースにて15週のロングランを続けている。授賞式は12日に行われる。
(オフィシャル素材提供、写真:Maori Matsuura@第75回ヴェネチア国際映画祭)
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